お客様企業、エンドユーザー、双方に新しい価値を生み出す「DECサービス」
東証プライム上場企業のトランスコスモス株式会社は、ITを活用したマーケティングやプロモーション、インターネット広告、コンタクトセンター、BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)など幅広い事業を展開している。
サポートデスクやコールセンターの運営などを背景にお客様企業との強固な接点を持つ同社。さらにエンドユーザーの動向やニーズを把握しながら、それらのノウハウをコンサルティングやプロモーション、Webインテグレーションなどのデジタルマーケティングに活用することで、顧客企業の売上増大/コスト削減に大きく貢献してきた。
そんな同社が、2016年度からスタートさせているサービスが「DECサービス」だ。"DEC"とは、デジタルマーケティング、EC、コンタクトセンターの頭文字を合わせたもの。同社が得意としてきた3つのサービス領域を統合し、それぞれのシナジー効果を生み出すことで相乗効果を高め、これまで以上に顧客視点に立った新しい体験が提供できるサービスだ。
たとえば、コンシューマーがスマホの広告を見て商品についてもう少し詳しく知りたい場合に、コールセンターやチャットを活用すればより購買意欲が高められるはず。実際にECで買い物をした後も、アフターフォローや、Botを活用した追加の商品購入が可能となれば、よりコンシューマーにとっては使いやすいサービスとなる。
「これらは全て当社が既に持っているサービス群でできることなんです。従来は個別のサービスとして提供してきたものを、一つのサービス群として繋げるのが大きなコンセプトでした」(人財開発本部 本部長 平山 治郎氏)
お客様企業とコンシューマーとのタッチポイントを、"リアル"と"デジタル"の融合によりシームレスにつないだサービスといえるだろう。お客様企業に対してはマーケティングイノベーションを加速させ、コンシューマーとの多様なコミュニケーションサービスを高次元に提供できる体制が整ったわけだ。
「広告に強い会社はたくさんありますが、そのすぐ後にサポートしながら購買意欲を上げ、実際の購入からアフターフォローまで一貫して提供できるところがあるのかといえば、そうそうできることではないと思います。我々は自社の強みを最大限に生かし、どうすれば新しい体験を提供できるのだろうかということを第一に考え、大胆に変えてきたのです」(平山氏)
「何かを得ようという気持ちで、飛び込んできてほしいですね。あなたが得たいと思うものは、私たちの会社の中に必ずあると思います。」
複合的な新しいキャリアパスが見つかる「夢が広がる」会社!
DECサービスの誕生とともに、社内の大幅な組織変更にも取り組んだ同社。
会社としての情報の打ち出し方もこれまでとは大きく変えたという。
「これまで当社はあまり表に出ず、どちらかといえば黒子に徹していたところがありました。そこをあえて出していこうと。その結果、社員たちもあらためて自社の魅力や強みを再認識し、『うちの会社ってスゴイね』という機運が高まってきています」(平山氏)
組織面でいえば、サービス同様に"横"の連携が高まっているという。
「たとえばネット広告だけに特化していた人が、すぐ横にいるチャットコミュニケーションの部署のメンバーと協力して新しいサービスを模索したり、チャットの人がコールセンター側の話を聞いてみたりと、コミュニケーションの流れや生かし方が変わってきています。業界的にも、これまではタテのキャリアパスが重視されてきたように感じていますが、より複合的な新しいキャリアパスの方法論が見えてくるのではないかと期待しています」
前身から数えれば、創業から50年を超えているだけあり、新卒から脈々と育ったメンバーもいれば、未経験入社の中途組、さらには新しいサービスの導入に合わせてジョインしてきた技術者など、多種多様な人材が集まっている同社。
だからこそいろいろな情報へのキャッチアップが可能な環境があり、いろいろな経験が積める場所でもある。自分の培ったものがあらゆる場面で活かしやすくなっている現在の組織体制について、「夢が広がっていくなあと思いますね。入社後の仕事の楽しみにもつながっていくのではないか」と平山氏も目を細める。
今後は、それぞれのサービス領域を強くしていくのはもちろんだが、サービス群の融合と、それに合わせたプラットフォームの統一化を目指して開発・設計にも注力していくという。
「海外に興味がある人にも、チャンスは広がっていくでしょうね。現在30カ国168拠点に広がっているネットワークをフルに活用し、自分の活躍できる場所を探してもらえればと思います」(平山氏)
自ら能動的に活動し、「吸収したい」という意欲がある人が伸びる環境
先述の通り、未経験者も多く活躍する同社。お客様企業の業界はオールジャンルであることから、「前職がどの業界であっても何かしらの知見が活かせます」と平山氏。
「経験値がなくても、既に社内にはいろいろなサービス群があり、いろいろなキャリアを重ねる先輩社員が先生としてたくさんいますから、『吸収してやろう』『実にしよう』という意欲さえあれば問題ありません。もちろん研修は充実していますが、流れの速い業界だけに実践で身に付けてもらい、社内ネットワークを積極的に活用して力を付けていってほしいですね。活躍している社員を見ても、尖っているメンバーほど、他のサービス群にも目を向け、会話をしながらチャレンジの幅を広げています」(平山氏)
全社研修、ビジネス研修、セクションごとのテクニカル研修、さらには階級ごとにも研修が用意されており、教育体制は非常に整っている。必要に応じて自ら選んでいくことができ、手を挙げればいくらでもチャンスが与えられる環境だ。
プライム上場企業だけあって、福利厚生面も充実。特筆すべきは、ダイバーシティへの取り組みだ。働き方の向上を目指してプロジェクトが作られるなど、社員たちの働き方に対する意識も高くなっているという。
最後に、新しい人材に期待することについて平山氏に伺った。
「何かを得ようという気持ちで、飛び込んできてほしいですね。あなたが得たいと思うものは、私たちの会社の中に必ずあると思います。それを自分のものにしたいという意欲がある人であれば、経験が薄くても、力量に自信が持てなくても、大歓迎です」(平山氏)
「DECサービス」は、いろいろなシーンの顧客に対して様々な差し込みを提供することがサービスのキモとなる。「ぜひ、今までにあなたがコンシューマーとして感じていた『こんなものがあればよかったのに』『ここでこうしてくれたらありがたかった』というアイデアを思いっきりぶつけてほしい」と平山氏は締めくくった。