現在は社長としてどのような動きをしていますか?
現在はブランドの品質を担保する実務と、将来的な組織基盤の構築を並行して進めている段階にあります。それに付随する動きの一つとして挙げられるのは、直近1か月で注力している中期経営計画の策定です。 またブランドマネージャーを兼任し、新製品のデザインや香りの最終確認、プロジェクトがブランドの方向性に合致しているかの最終判断等、モノづくりの核心部分に深く関わっています。 経営判断と現場のクリエイティブを兼務している状況ですが、今後は組織の拡大を見据え、数か月以内にクリエイティブ部署を新設する予定です。なるべく早い段階で各部署へ責任と権限を委ね、自分自身は経営に専念しながら重要事項の承認を担う体制に移行できたらと考えています。
現場との関わり方で大切にしていることは?
現場との接点という意味では、店舗の売場を見に行くことはすごく大切にしています。新商品の発売の時はできる限り行くようにしていて、働いている皆さんに「どういうお客様が来て、どういう反応だった?」とヒアリングしています。もちろん自分の目でもお客様の反応を確認し、現場から発信された声を改善に繋げるようにしています。 また、自分が前面に出過ぎないことですね。経験がたくさんあるだけに、どうしても口を出したくなってしまうのですが、そこはデザイナーや調香デザイナー、企画者に責任感をもってほしいので、可能な限り現場の若い皆で話し合いが完結できる形を目指しています。最近は私のいないところでブレストが行われ、出てきたアイデアを承認する形も増えてきています。
キャラクターフレグランスの事業を通じて培われた仕事観は?
「迷ったらお客様に会いに行く」というのが、全ての行動における肝になっています。なぜならキャラクターフレグランスに振り切ろうと決意したのも、お客様の反応を見たのがきっかけだからです。判断の基準はお客様にある。そこだけは絶対にぶらさないようにしようと思っています。 表面的な売上の数字だけでは見えないものがあります。例えば、感動のあまり涙を流して買っていただいた1万円なのか、それとも店員が勧めたから納得せぬままに買っていただいた1万円なのか。同じ1万円の売上でも、発生している熱量が全然違います。私たちは前者のように、熱量を通じて、ただの商品ではなく体験を売りたい。そうなると、現場に行かないと熱量が見えづらいので、リアルで見ることは重要だと思っています。ある程度の感想はアンケートでわかるものの、得られる情報の解像度が全然違います。
今後の会社づくりへの抱負は?
ワクワク感が生まれる現場をつくっていきたいですね。「これをやったらすごく面白いのでは!」「お客さんが絶対喜んでくれるよ!」というときめきに一緒に乗っかって、それを現実にしていこうというパワーを持った組織にしていきたいです。 そうした環境を育てていくためにも、ブレスト会議においては、「次にどのアニメとコラボするか」といった企画も若手社員の意見を柔軟に取り入れています。 もちろん私たちと価値観を共有できる仲間の採用も欠かせません。アニメや漫画などの作品を活用して「こんなものがあったら面白いのに」「こうしたらファンがもっと喜ぶのに」というアイデアを持っていて、それを実現できる場所を求めている人がいたら、ぜひ私たちと一緒に実行してほしいと思います。
プライベートの過ごし方は?
学生時代からの旅行好きは、今でもまったく変わっていません。今年のゴールデンウィークには家族とヨーロッパに行ってきました。スペイン、フランス、イタリアを回ったのですが、結局行った先でアニメのお店をしらみつぶしに見て回るようなことをしていました。これは完全に職業病ですね。 その結果、スペインは思ったよりアニメファンがたくさんいることに気づき、「ヨーロッパにはすごい需要があるのかもしれない!」と。今年の7月に海外事業部のマネージャーと視察に行ってきました。趣味で行った先でお客様の動向を知り、それが実際にビジネスに繋がっていく過程は楽しいですね。