株式会社シフトメーション

日本では約3,000万人がシフト制で働いており、その多くが医療・介護・小売・物流などのサービス産業に従事しています。
こうした現場では、夜勤や資格配置、スキルのばらつき、個々の希望など、シフト作成に考慮すべき条件が非常に多く、管理者が月20〜30時間を費やすケースも珍しくありません。

私たちが開発・提供している「Shiftmation」は、
そうした複雑で属人化されたシフト作成を、たった5秒で自動化するSaaSプロダクトです。

ただし、単なる時短や業務効率化がゴールではありません。
私たちが本質的に目指しているのは、“シフト”という現場の中核オペレーションを整えることで、
シフト作成を「作業」ではなく「戦略」に変えることです。


Shiftmationの事業は、現場の負担が非常に大きい「シフト作成の自動化」からスタートしています。
一見すると非常にニッチで難易度の高い領域に見えるかもしれませんが、
だからこそ構造を抜本的に変えることで、「現場の負担軽減」「組織全体の効率化」「人材育成の強化」を同時に実現できると考えています。

たとえば、スタッフの資格やスキル、チーム内での役割、過去の勤務履歴といった情報をデータとして可視化・蓄積できるようになれば、「誰が、なぜ、どのような役割で配置されているか」が明確になります。
その結果、現場で求められる人材像や、育成の方向性も自然と見えるようになります。

こうしてShiftmationは、単なる「調整業務の自動化」を超えて、“組織の知見が循環する仕組み”としての役割を果たし始めています。
「作業」としてのシフト作成を、「戦略」としてのシフト設計へ──それが、私たちが提供したい本質的な価値です。

すでに上場企業や大学法人を含む4,500事業所以上で導入され、月次継続率は99.7%という実績と信頼を積み重ねてきました。
2024年5月にはシリーズAで9億円の資金調達を完了し、今後はさらなるプロダクト拡張と市場展開に挑戦していきます。

「この仕事は、人が組まなきゃ回らない」「シフトの自動化なんてできるはずがない」
Shiftmationを開発する前、私たちが現場でよく耳にしていた言葉です。
代表の能塚は、創業前に医療機関の経営管理支援に従事しており、多くの現場リーダーが長時間をかけて、誠実にシフトをつくっている姿を目の当たりにしてきました。

そこには、単なる作業ではなく「スタッフ一人ひとりの働き方や生活に心を砕きながら調整を行う」という責任と想いがありました。だからこそ、安易な「効率化」ではなく、その想いに寄り添いながら、より良い現場を支える“しくみ”をつくることが私たちのスタート地点でした。

最初は、現場の業務代行から始まり、さまざまな条件・例外・背景を受け止めながらプロダクトを形にしていきました。
開発初期は試行錯誤の連続でしたが、少しずつユーザーに使ってもらえるようになり、改善のサイクルが回り始めました。
私たちは今でも、ユーザーからのフィードバックをもとに毎週のようにプロダクトをアップデートし続けています。

私たちの原点は、「もっと人が、人に向き合える時間を取り戻したい」という気持ちです。
現場の管理者、働くスタッフ、それぞれの想いに対して、私たちができることはなにか──
Shiftmationというプロダクトは、そうした問いを一つずつ形にしてきた結果なのです。

シフトメーションでは、20代後半〜40代を中心としたメンバーが在籍しており、落ち着いた雰囲気の中にも、それぞれが自律的に責任を持って動くカルチャーがあります。
スタートアップらしいスピード感と、地に足のついた誠実さを兼ね備えたチームです。

そんな私たちが大切にしているのが、以下の3つのValueです。

◾️強さをもつ　やさしさと強さを両立し、顧客の成功をリードする

◾️余白をつくる　意識して余白をつくり、人と向きあい、幅をひろげる

◾️変化をたのしむ　現状維持にとらわれず、ありたい姿に向かう


日々、ユーザーや現場の課題に向き合いながらプロダクトを改善する中で、
私たちは“顧客の未来を本気で考える集団”であり続けたいと考えています。