総勢340人のエンジニアがリファラルで集まった!
あのネオキャリアが、何やらすごいことになっている。
ネオキャリアといえば、人材サービスを軸に、ヘルスケアやグローバルビジネスなどの領域で成長してきたベンチャー企業として知られている。
それが今では、社員数の2割弱、約340名をエンジニアが占めるまでになった。これまでの同社のイメージとはかなり違う。
その発端となったのが、2015年の現CTOのジョインだ。世の中にある数多くのサービスを手掛けてきた実績もあり、その存在に関してはここではお伝えすることはできない。逆にそれほどのインパクトのある彼がジョインしたことを皮切りにネオキャリアは大きく変わっていく。
約340名のエンジニアは、ただ集まったわけではない。CTOの思想の元、「世の中に対してワクワクするものを作りたい」と強く思うメンバーだけが厳選され、「ナンバーワンのプロダクトを作る」という思いに共感したエンジニアだけで構成されている。
もともとは、CTOの人脈を中心に構成された開発メンバーだ。東京における開発メンバーだけでは足りないと判断すれば、すぐに知り合いがいたベトナムでのオフショアを計画。1人の日本人と5人のベトナム人でスタートしその後は、彼らの人脈で採用を繰り返し、200名の大部隊に。さらに、ニアショアもやろうと沖縄での拠点づくりにも着手。東京と合わせて、国内で140名のエンジニアが集まった。
驚くべきことに、東京、沖縄、ベトナムで総勢340名のエンジニアを、全てリファラルで集めたわけだ。しかも、これまでに退職者はゼロ。離職率0%なのだ。
2018年までの2年半の間にすでに3つのプロダクトを完成させ、今後も次々にリリースを控えている。
最初にリリースされたのが、現在も同社の主要プロダクトとなってる「jinjer(ジンジャー)」だ。「jinjer」とは人事領域のデータを横断的にマネジメントできるプラットフォームで、人事データを「数値化」「可視化」することで人事戦略の最適解を導くことができる国内初のサービス。採用、勤怠、人材管理、給与計算などを一気通貫でシームレス管理することで、人事の業務コスト削減が可能となる。
Webとスマートフォンアプリでシームレスに動作するクラウド型トータルマーケティングツールとして注目を集め始めているのが、「Calling(コーリング)」。チャットボットを使った効率的なファーストコンタクトから、WEBブラウザでのオンライン通話、ビデオミーティング、オンラインライブセミナーなどを可能にする完全オンラインのウェブ商談ツールだ。
元々は、自社の東京・沖縄・ベトナムという離れた拠点でのやりとりをスムーズに行うために生み出された社内ツールで、それをカスタマイズして外販したもの。
「Calling」がシンボリックなのは、役員ですら関与せず、全てがエンジニア発、ボトムアップで生まれた初めてのプロダクトなのだ。
その他、HR領域にFintechを導入することで社員満足度の向上を目指すサービスなど、次々に新しいプロダクトを形にしているエンジニアチーム。
これだけ短い期間に次々とサービスをリリースできている様相はまさにテックカンパニーそのものだ。
今まで以上に「エンジニアが際立つ組織」を目指す
ネオキャリアにエンジニアとして働く醍醐味について同CTOは2つの答えを返してくれている。
1つ目は、自分たちが作ったものを”間違いなく売ってくれる”こと。
2つ目は、他社ではできないリアルマネーゲームができることだ。
前者は、営業力の高い企業がテック系カンパニー界隈ではそんなに多くはないことが彼らの相対的優位性を出していると言えるだろう。営業の人数が2000名以上を数える同社では競争の激しい人材業界で短い期間で急拡大をしてきたという実績がある。それは彼らの営業力の現れだ。
後者についてはゲーム感覚というと語弊があるかもしれないが、アイデアがあれば作りたいものを”ガチで”作れる環境がある。そのためのチャレンジに対して、ネオキャリアの経営陣は決して「NO」とは言わない。しかも、そのプロダクトでリアルに稼ぎ、売上げに貢献しながらエンジニア領域における数字の拡大を目指していくことになる。まさにリアルマネーゲームだ。
また、CTOの絶対的方針として掲げられるのが、「プロダクトは作って終わりではなく、そこからがスタート」というマインドだ。プロダクトを「子供」と表現するが、まさにどう育てて独り立ちさせるかが重要であり、だからこそ数字にこだわりながら、そこに対する責任もしっかり持とうという発想だ。
「エンジニアは紳士であり、かっこよくなければいけない。エンジニアが際立つ会社にし、この人と働きたいと周囲に思わせる人材がたくさんいる組織を目指す」と話すCTO。これは今のネオキャリアだからこそ醸成出来るマインドだろう。「どこからも欲しがられるエンジニア」になるための近道といえそうだ。
ネオキャリアの未来はエンジニアが作る
この5月からは大きく組織改善し、念願の「スタジオ制」を導入。現在は12のスタジオに分かれているが、各スタジオ長が全実権を握りながら、国内だけでなくベトナムも全て紐づけるかたちで組織を体系化させ、効率良く運用できる環境を整えている。
肝となるスタジオ長の育成については、「完全に短期集中型のMBA」とのことだが、ベンチャーマインドを大切にしながら人材育成にも力を入れていく仕組みは、ネオキャリアが創業から培ってきたマインドとも非常に合致しているようだ。
ベトナム側には、RubyならRuby、PHPならPHPに特化してスキルを積んできたような、美しいコードが書ける高い技術力を持ったスペシャリストだけをそろえている。逆に日本側は技術に関する知識はもちろんだが、プロダクトマネジメントや設計ができること、メンバーを束ねる人間性といった部分を重視して採用しているため、企画や設計などのコアな部分は日本側が担い、ベトナムにいる優秀なエンジニアと共に形にしていくという態勢が整えられている。
今後、さらにエンジニアの採用を進めていくが、「ベトナムや沖縄を巻き込み、リーダーとなってプロダクトのマネジメントを行うエンジニア」の強化が課題となる。SEの経験があったり、プロダクトマネジメントの経験を積んできた人にはもってこいだろう。
さらにもう一つ、採用時の軸となるのが「デジタルマーケティング」に関する知識。今後はエンジニア領域においてもデジタルマーケティングの知識がなければ、多くの人に支持されるプロダクトは作れないと考えているからだ。
今後、エンジニアチームがさらに注力していく方向性についてうかかうと、「HR×テクノロジー」、「BtoBモデルに対するSaaSモデルの構築」の2つが軸になってくるだろうとCTOは話してくれた。いずれは BtoCのビジネスにも展開していくのは間違いないが、まずは同社がこれまでに培ってきた土壌を生かしながら、BtoBのビジネスをしっかり固めていく方針だ。
BtoBのSaaSモデルを作ってきた経験や、HR×テクノロジーという領域に興味がある・チャレンジしてみたいという人には活躍の場がありそうだ。
組織体系含め、体制は整ってきている。
あとはエンジニア一人ひとりが強い気持ちを持ちながら前に進めていくだけだ。
「ネオキャリアの未来はエンジニアが作る」とはいささか大げさかもしれないが、間違いなくその気概がチーム内はもちろん、社内にも高まりつつある。「ピュアで賢い人ばかりで仕事がしやすい」という営業チームとガッチリ組みながら、プロダクトの企画・開発、そして成長を楽しみたいエンジニアを大募集中だ。