お客さま本位を大切にされている背景について、荒川社長ご自身の印象的なご経験があれば教えてください。
保険会社で代理店サポートをしていた当時、担当先が多くの保険会社を扱っていたため、他社の優れた商品も知る機会がありました。あるご相談に対し、自社より他社商品の方がお客さまのためになると判断し、正直にそちらを推奨したのです。 当然、その提案は自社の売上にはつながりません。当初の社内評価も決して高いものではありませんでした。 それでも「お客さまにとって何がベストか」を軸に提案を続けていく中で、次第に信頼をいただけるようになり、多くのご紹介につながっていきました。 最終的には部門MVPを受賞することができ、この経験から「先義後利」――まず正しいことをすれば、利益は後からついてくる、という考え方を確信しました。 この価値観は、今の会社経営の根幹にもなっています。
社長に就任された当時、どのような課題意識をお持ちでしたか?
就任当初に強く感じたのは、「扱える商品は多いのに、売れているものが一部に偏っている」「業界全体として、お客さまにとって本当に良い商品よりも、手数料が高い商品が売れやすい」という課題でした。 本来、保険のプロであれば、幅広い知識の中からお客さまに最適な商品を選び抜く“目利き”ができるべきです。 しかし実際には、知識や経験の差によって「売りやすい商品」に偏ってしまうケースもあります。 それは本当の意味でのお客さま本位とは言えません。 だからこそ当社では、社員一人ひとりが“保険のプロ”としての自覚と実力を持つことを何より重視しています。
その課題に対して、どのように取り組まれていますか?
私たちは、「お客さまにとって本当に価値あるものは何か」を軸に判断できる人材を育てることが重要だと考えています。 そのために、例えばブロック長とは毎週ミーティングでじっくりと話し合い、私の想いや会社が目指す方向性への理解を深めています。 そして、彼らを通じて店長、さらに全社員へとその考えを丁寧に伝えていく取り組みを積極的に行っています。また、社内のグループウェアを通じて全店長から届く日々のレポートに私が目を通し、一人ひとりの状況を把握し、必要な対話を行うことを大切にしています。 こうした取り組みを通じて、「お客さま本位」を単なるスローガンではなく、現場で実践される文化として根付かせていきたいと考えています。
ともにあーるならではの強みや、お客さま、そして社員にとっての魅力はどのような点にあるとお考えですか?
当社の大きな強みの一つは、「ほけんの窓口」というブランド力です。 来店型のため新規開拓に追われることなく、お客さまとじっくり向き合える環境があります。 ともにあーるは神奈川県において直営店に引けを取らない好立地に店舗を構えており、特に田園都市線沿線や湘南地区では地域No.1の店舗網を誇っています。これは大きな強みだと感じていますね。 また、通勤の利便性を考慮した店舗配置や、残業を極力減らしてオンとオフのバランスを重視した働き方も推進しています。 実際に、1社専属の保険会社で苦労されてきた経験者の方が当社に入社し、「ここ以上の環境はない」と喜んで成果を上げてくれているケースも増えています。これは非常に嬉しいことですね。
最後に、今後の展望についてお願いします。
短期的な目標よりも、「保険のプロ」が輝ける会社でありたいと考えています。私たちが考えるプロとは、お客さまから心から信頼され、複雑な情報を分かりやすく伝え、課題解決に導ける存在です。 そのためには、深い商品知識と人間力を磨き続けることが不可欠です。保険やお金の話は専門的だからこそ、私たちは業界全体で、お客さまが安心して相談できる「信頼の受け皿」となることを目指しています。 保険が持つ本来の力を一人でも多くの人に届けたい。その志を同じくする仲間と、共に未来へ進化し続けたいですね。