
2005年4月の創業以来、「bokete」「TVer」など多数のアプリをジャンルを問わず開発してきたbravesoft株式会社。「最強のものづくり集団となり、挑戦が溢れる新時代を創る」をビジョンに掲げ、時代の旗手として注目されるような技術力の高いエンジニアの育成・排出に力を入れてきた。
そんな同社が、テクノロジーによって「体験革命」を起こすことを目指し、新たな事業にピボットした。自社開発プロダクトである、展示会/イベント用アプリ作成サービス「eventos(イベントス)」だ。
これまでも誰もやらないような新しいことに挑み続けてきた同社だが、今回のチャレンジは、これまでのものとはひと味もふた味も違うようだ。「マーケットが後押ししてくれている」という今の状況とは?事業に込められた思いや意気込みとは?求める人物像とは?役員3人による座談会をお届けします。



―ブレイブソフトは黎明期からアプリを作り続けてきたわけですが、体験に注目し始めたのはいつ頃でしたか?
イベントをデジタル化しようという『eventos(イベントス)』の構想が出てきたのは、2015年頃かな。
ITを使って体験を変えていこう、というチャレンジで、当初は体験事業なんて言っていましたね。
体験事業なんて普通じゃないなって思いました(笑)だって数日やって終わりのイベントに数千万円を投じてアプリを作るとか、ちょっと普通じゃないし、やらないでしょう。
しかもイベント当日にバグが出てしまったら、全部が台無し。そんなシステム、エンジニアからしたら怖くて作れない(笑)
だけど、一方ではイベント会場のIT化は全然進んでいないし、そこにITやデジタルを持ち込んだら絶対に面白いことができる。「誰もやらないんだったら、うちがやろうよ」というね。
思い返すと、その決断に至るところがやっぱりブレイブソフトっぽいんですよね。「自由」というか。
そう、自由なんです。うちのいいところは、何が成功なのかわからないから、突拍子もないことでも試していこうという気質ですよね。
「思いついちゃったんだから、やらないほうがリスク」という発想ですからね。
何かしらの成功体験に縛られるような頭の固い社長だったら、「何を馬鹿なことを」となるでしょう。でも、うちの菅澤はそうではないので。
突拍子もないことを「面白いね」と盛り上がれる文化がありますよね。
ただ、自由の裏には「ねじ伏せ力」があると思っています。だって、最終的に達成しないと自由にはなれないじゃないですか。
それはあるかもしれませんね。
トライ&エラーは繰り返せるけど、本当の意味での失敗はできない。イベントは数日限り。当日に何かあった時に、みんなであたふたしているだけではマズいわけで(笑)
2016年に数十万人規模のイベントを担当したときは本当に怖かったですよ。イベント会場に自分の位置がわかる機能を入れようとしていたんですが、前日の設営日に初めてビーコンを設置したら、全く動かないんですもん。
背筋が凍るなあ(笑)
そこでもねじ伏せました(笑)。大至急で他のエンジニアを連れてきて、動くようにしたんです。ビーコンを200個ほど設置して。そんな規模で動かすのなんて初めてなのに。
お客様には言いにくいけど、逆に言えばそういうことを乗り越えてきたからこそ、今の品質が出せているんだと思いますよ。
それは間違いないですね。
我々もイベントのプロだったわけではないので、そうやって知見を貯めて、経験を積んで、機能を増やしてきました。だから最初から調査して全部考えておかなければ動けない、みたいなやり方で進めていたら、多分ここまでできていないでしょうね。

―『eventos』は、これまでのブレイブソフトが行ってきた数々のチャレンジとはどう違ったのでしょうか?
事業のピボットだった、と言っていいですよね。
でも、これまで通りアプリ開発はしていきますし、そこも含めて「体験を革命すること」にこだわっていくというか。
ですね。そしてそれを一気に加速させたのは、新型コロナウイルスの影響が大きかったですよね。
『eventos』を導入するリアルなイベントが全部中止になって、これはヤバイと。そこで一気にイベントのオンライン化に転換。
そこからですよね。
「ライブ配信機能を使ったオンライン化」という新しい価値を、『eventos』によって生み出せることがわかった時に全てが面白くなりました。
そこからは、市場も含めた周りからの期待値が全然変わりましたよね。実際に出資もしていただいて、社会的な責任を感じることも増えましたし。
今も、「マーケットに押されている」感じがすごいんです。
押すな押すな、っていうくらいね(笑)
ターニングポイントでしたよね。こんな言い方は不適切かもしれませんが、イベント業界においては、5年くらいかかって作られていくような世界が、コロナウイルスの影響を受けたこの数カ月で実現してしまったんです。
そのイベンテックを牽引している『eventos』は、これからものすごいことになるでしょうね!
まだ公表はできないですけど、もうすでにいろんなことが進んでいますもんね。
世界観としては、イベントの開催自体がリアルかオンラインを選べるようになる。イベントの成果がデジタル化によって可視化できるようになる。そうなると、プラットフォームとして『eventos』が標準になる世界が実現できるかもしれません。
まさに、体験革命。
イベントのあり方は文化が変わってもそう大きくは変わりませんから、今後は海外進出も視野に入れたいですね。楽しみは尽きないです。

―この変化について、みなさんはどんなふうに考えていらっしゃいますか?
すごくエキサイティングな状況ではあるものの、私の中では「劇的な変化」みたいな感覚はないんです。それは、ブレイブソフトという会社が「変わること」にずっとこだわってきたからだと思います。
その中の一環というか。確かにありますね。同じ気持ちです。
『eventos』自体はピボットしているし、そこだけを見たらリスキーだったのかもしれません。でも、「変わらない方がよっぽど被害は大きい」くらいに思っていて。変化が激しい会社の中にい過ぎて、何かが麻痺しているだけかもしれませんが(笑)
それでいうと、あくまでゴールが「体験」に変わっただけなんですよね。
おっしゃる通り。
となると、アプリもイベントも、技術そのものだって、結局は「手段」に過ぎないんです。これに関しては、もともと僕ら3人がお客様がいる仕事でずっと開発をしてきて、「課題に対してどう解決するか」を当たり前のように考えて続けてきたことも影響しているでしょうね。
間違いないですね。
ゴールを言語化して、解決までの道筋を作ることが当たり前で、それが得意。その「枠」は変わっていないですし、そもそもブレイブソフトではそういうものづくりをずっとしてきました。
行動の仕方は基本的に変わっていないんですよね。目指す先がちょっと変わっただけ。
うちは6ヶ月に一度、社内のいろんなことを無理してでも変える文化があるんです。席替えをしたり、制度だって一通り見直すくらいですから。
そんな変化を楽しめる人がいいですよね。
付け加えるなら、変化に対応できる「柔軟性」も必要でしょうね。

―今、「柔軟性」の話がありましたが、ブレイブソフトのエンジニアの特徴について教えてください。
純粋に技術が好きな人は多いと思います。上から言われたことをやるのではなく、「好きだからやっちゃう」みたいな人。『eventos』のライブアンケート機能だって、エンジニアが作りたくて作ったものがリリースされたものですからね。
そうそう。「Firebaseが面白そうなんですよ」なんて言いながら作っているのを見ていたら、あまりにも良い出来で。プレゼンを聞いて、みんなで「これいいじゃん!」となったんですよね。
そこで普通の会社なら、「これを製品化に向けて企画書を…」みたいになるのかもしれませんが、うちは社長が速攻で嗅ぎ付けて、デザイン起こして、よし、やろう!って。早い(笑)
ホント、そんな感じでしたね。
この製品化の話がまさに顕著で、うちのエンジニアの特徴でいうと、体験というのが開発にも大きく影響していますよね。イベントなどのリアルに関わる時間が長いのもあるでしょう。僕が見ている受託のところでも、ただ単に何かを作るだけではなくて、どういう体験を作るのか、その議論にも加わっていきたい、みたいな人が多いですね。
エンジニアはどうしても課題があったら機能に置き換えようとしがちだけど、そういう印象はないですよね。
逆にもっと俯瞰して見ている人が多いと思います。「体験って何だっけ?」というところから考えるような。そもそも企画とかアイデアって、そうやって考えていくものだ、という考え方が当たり前にあるからだと思います。
―ブレイブソフトで働くうえで、求められる資質とは?
そもそも、ブレイブソフトという会社自体が、イベントみたいな場所ですよね。
体制も制度も常に変わりますよね。ほぼ強制的に(笑)
だから、同じことだけをやっていきたい人には合わないでしょうね。全従業員、職種関係なく柔軟性を持って状況に応じて動ける人でないと、しんどいと思います。
だから向き不向きははっきり分かれるかもしれません。何かにのめり込みたい人、寝る間も惜しんで何かに夢中になりたい人にははまりやすいと思います。
リミッターを外したい人、ですよね。
そうそう。スタートアップであり続けたいというか。もう15年近くやってきてはいるんですけどね(笑)
実際、コロナの影響でリアルなイベントがたくさん中止になって、オンラインにしなくちゃいけないのかなとか困っている人はたくさんいるんです。僕らが彼らの力になる、それくらいの責任感、まさに「誰かの役に立てる」という思いは大事にしたいですよね。
そのためにいろいろと自分で工夫してやっていきたい人にはすごく楽しいと思いますね。それこそ、『eventos』という武器で自分の価値を高めていくかを考えてほしい、みたいな。
自分たちが駆け出しの頃に、「お金を払ってでもやりたい仕事」ってありませんでしたか?今、そういう仕事を「お金をもらってできる」環境が、すごくラッキーだと思っているんです。その気持ちを大事にしたい。
僕らの仕事が「お金を払ってでもやりたい仕事」になってきている、という意味ですよね。今進めている仕事をイメージしても…そんなふうに言えちゃう部分はあるかもしれない。

―最後に、体験革命を通じての意気込みを聞かせてください。
先ほど、エンジニアが作りたいものを作ってリリースしていくという話がありましたけど、受託も同じで、技術面はエンジニアの意向で流れができて作り始めることって多いじゃないですか。
だいたいそうですよね。
上から落ちてきたことをただやる、という話ではないからこそ、どんどん声をあげてほしいですし、そういうものづくりに対する「思い」ってすごく大切だから、それをぶつけられる人と働きたいですよね。
一緒に体験革命をやる仲間。
我々の立場は、まだまだ弱いです。「革命」って、立場の逆転じゃないですか。今までリアルだけだったものが、デジタルの世界で一気に普及していくというのは、まさに革命。新しい価値で上書きしていくというのは、もの凄いことですよ。
僕らの取り組みは、日々の体験を変えることにも繋がると思います。それこそ会議だって体験だし。受託の仕事だって、僕らが常駐するのではなく「お客様が僕らのところに来る」なんて面白い。
体験革命って、日常とつながっているのが面白いんです。
今まさにライフスタイルの中でいろんな革命的なことが起こっていますが、僕らがどこまで実現させていけるか、それは「やり抜けるか」にかかっていると思います。一緒にやりましょう!
体験を変えるためには、我々の体験も変えていく、ということですよね。私は前職は大手で、そこから出ることに躊躇し続けた経験があるんです。でも、今思うのは、そこを踏み切れるかどうかは、大きなステップなんですよ。間違いなく人生が変えられる仕事なので、くすぶっている人がいたら、一歩踏み出してもらいたいですね。
今まで僕らは自信しかなかったけど、今年一年でガチの実績がついてきた。もう、来年以降は手に負えないと思います。
他の会社ではできない仕事を、一緒にやりたいですね。

bravesoft 株式会社資本金2億5,000万円(資本準備金含む)設立年月日2005年04月従業員数150人
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