株式会社NSP-Tech

株式会社FIT Styleは、2023年9月に設立されたばかりのスタートアップ。株式会社NSP-Techを中心とするTeam Techグループの一員として、ITコンサルティングおよびWeb系システム構築・運用を手掛けている。

同社は、ありきたりな業務システムの開発ではなく、特殊な領域における業務システムの開発プロジェクトに最上流のコンサルティングフェーズから関わり、納品責任を負う受託開発の形で構築し、以降はSESの形で保守運用まで手掛けるといったスタイルを得意とする。

実績としては、直近ではSIer経由で官庁の補助金システムを受託。補助金の申請から審査、実績報告、請求といった一連のプロセスを管理運用するシステムだ。また、地方の経済団体における経営指導管理システムの運用も手掛けている。
「エンドユーザーのニーズをヒアリングし、その事業内容を理解して、点のニーズを繋いで線にするといった仕組みを考えてご提案できることが強みだと自負しています」と、代表取締役の廣野清志氏は胸を張る。

システム構築だけでなく、データ分析領域も強み。顧客の様々なデータソースを集約し、大きなデータの固まりからどんなアウトプットが抽出できるかといった仕組みの企画・設計からシステム開発までを得意としている。

同社では、システム開発業務は受託（請負契約）の形にこだわる。その理由を、廣野氏は次のように説明する。
「納期通りに所期の品質を100%備えるシステムを納めることには、大変な局面もあります。その品質が95%であれば信用を失うリスクもある。だからこそ、技術力やプロジェクトマネジメント力、ビジネスマインド等が磨かれ、メンバーの成長、すなわち会社としての成長に繋げられると考えています」

さらに、手掛けるシステムは前述の通り前例のないものが多く、開発に当たってはユーザーとの密接なコミュニケーションが求められる。
「SIer経由の場合でも、重要な技術方針の策定等の場ではSIerの一員として参加し、意見や提案等を行っています。その後の開発工程でも状況を密に連絡し、軌道修正が必要な場合もスムーズに行えるよう、信頼関係の構築を心掛けています」と廣野氏は話す。

今回、受託開発のFIT Style、インフラネットワークのNSP-Techの募集をメインとしているが、
Team Techグループはインフラ領域を中心に全体で230名以上のエンジニア集団を形成している。

●株式会社NSP-Tech
ネットワークインテグレーション、クラウドソリューション、セキュリティサービス
●株式会社Go Through
システムインテグレーション、人材育成
●株式会社Peach Tech
インフラ構築/運用支援、システム開発/保守支援、ITサポート/運用支援
●株式会社Winrich
システムインテグレーション、インフラ/クラウドソリューション、ITサポート
●株式会社FIT Style
100％受託、システム開発

2020年にNSP-Techが設立され、2022年にGo ThroughとPeach Techが参加してTeam Techグループがスタート。2023年8月にWinrichが設立され、翌9月にFIT Styleが設立といった流れで発展を続けている。

廣野氏は、FIT Style設立まで個人でシステム開発会社を経営していた。Team Techグループ入りの経緯を、次のように説明する。
「それまでは自分一人で手掛けることを基本に案件を受託し、リソースが不足する場合は外部のエンジニアの協力を得ていたのですが、その形ではできることの限界が見えてきたのです。もっとできることを広げていきたいと考えていた際にたまたま案件が重なり、知人を介してNSP-Techを紹介してもらいました。そこで、共同出資の形でグループ企業を設立し、グループの資本やバックオフィス機能を活用しながら規模拡大を図ることを決めたのです」

同社が掲げる企業理念は、次の通り。

【個人の成長が企業の成長となり、企業の成長が社会への貢献へと繋がる。】

「この会社を設立したのは、前述の通り、より大きな仕事が行えるよう、規模拡大を図っていくためです。受託開発は厳しい局面もありますが、そんな状況こそ成長に繋がると楽しめるような価値観を共有できるメンバーと共に会社を大きくしていきたいと願っています」（廣野氏）。

また、いずれは自社プロダクト開発にも取り組むビジョンもある。
「自社プロダクトがあると、名刺代わりに自社の強みをアピールできるメリットもあります。メンバーからの提案も積極的に聞きますが、プロダクトをつくるだけでなく、コストやスケジュール、売り方等も含めてビジネスとして提案してほしい。そのことが、ビジネスパーソンとしてのいいスキルアップに繋がるからです」と廣野氏は強調する。

2024年3月現在、同社の役員および社員数は4名。同年5月までに2名が加わり、6名となる予定だ。そんな小規模のメリットを生かし、お互いをファーストネームで呼び合うようなフランクなカルチャーが形成されている。
「私のことも『ヒロノさん』と親しげに呼んでもらえるフラットさもあります。もちろん、会社組織なので上下関係や規律が求められる局面もありますが、普段は基本的に形式ばらず、ざっくばらんに関わり合っていきたいと思います」（廣野さん）

「廣野さんが社員の意見を尊重し理想のキャリア実現の為全力で寄り添います。上流から下流まで一通りの経験が積むことができ、継続的に学ぶツールもございます。そのため、自分次第でいくらでもキャリアアップが可能で、ご自身の幅も広げていただけます。」(深見さん)

前述のように、企業理念の冒頭に“個人の成長”を謳っている同社。エンジニアとしてのスキルアップは、エンジニア歴20年の廣野氏から直接学べる環境がある点は大きな魅力だろう。
また、そのための仕組みとしてTeam Techグループ共通の「等級制度」を一部自社の業務特性に合うようにアレンジして導入している。同制度は、階層を「Junior」「Chief」「Senior」の3クラス・10等級に分けて定義し、メンバーのスキルや経験に基づいて明確な等級設定を行う仕組み。昇格要件は業務経験年数や研修参加、資格取得等で、メンバーは公平に処遇されるとともにスキルアップや処遇アップを目指しやすいことが特長と言えるだろう。
そのほか、メンター制度や資格取得報奨金等の支援制度、社内副業制度等でもスキルアップを支援している。

また、設立されたばかりのスタートアップであっても、福利厚生面でTeam Techグループ共通の制度が利用できるメリットも大きい。例えば、次のような制度がラインアップされている。

●休暇制度：夏季休暇や年末年始休暇はもちろん、リフレッシュ休暇やバースデー休暇、ウェディング休暇、介護休暇もあり、年間休日は125日以上に。
●産休・育休制度：復帰後も以然と同様に働き方が可能。5名以上の実績がある。
●旅行手当：年に一度、旅行にかかる費用を1万円補助。
●バースデープレゼント制度：誕生月に2,000円相当のギフトカードを贈呈。幅広い用途に使える。
●お中元制度：社員が希望する実家や自宅等に会社がお中元を贈呈。
●社内サークル制度：社内の仲間を集めたサークル活動の費用の一部を会社が負担。フットサルやゲーム等のサークルがある。
●退職金制度：在籍5年以上の社員が対象。
●定期健康診断：年1～2回実施。
●通勤交通費：最大5万円まで支給。

そのほか、月1回、グループ会社の枠を超えて社員同士の繋がりを深めるグループイベントを実施。BBQやゲーム、スポーツ等のイベントがある。平均年齢が28歳と若く、いつも盛り上がっているという。

同社が求める人材像について、廣野氏は次のように期待を寄せる。
「先入観なく話を聞き入れる素直さや、オープンに話すことが好きなタイプの方だと嬉しいですね。お客様とのコミュニケーションで、そうした資質が生きるからです」
同社では、コアメンバーとして会社を大きくしていけるやりがいも感じられるに違いないだろう。