株式会社ベルテック

1984年の設立から、コンタクトセンター・コールセンターの運営によるテレマーケティング事業のパイオニアとして、その地位を確立してきた株式会社ベルテック。長年にわたり、顧客企業のマーケティング窓口としての役割を担ってきた同社の事業における特徴は、センター設立に関する要望に応えることはもちろん、その運営主体が有する価値観や理念を体現するという姿勢にあると言える。代表取締役専務を務める松岡光恵氏は、顧客企業、そして企業の先に存在するエンドユーザーへの向き合い方に関して、同社にある意識を次のように説明している。

「応対品質や商品知識にこだわることはもちろん、クライアントに対するロイヤリティという部分で“共感力”を大切にし、そしてユーザー一人ひとりに対する“One to Oneマーケティング”を実践するコミュニケーションを展開してきたのが、当社の特徴だと思っています。当社のコールセンターでは、クライアント別のエリアごとにその企業の理念を張り出す等、常にその企業に成り代わって応対している、という意識を持つようにしています」（松岡氏）。

アウトソーシングサービスを展開する企業でありながら、その主体である企業の思いに沿うことを応対現場においても徹底する。その姿勢があったからこそクライアントと強固な信頼関係を築くことができ、そこから担当者の社内別部署の案件紹介を獲得する、また業界内のネットワークを生かした新規オーダーを受注するという連鎖が生まれ、ニーズに応えることで同社は事業の規模を拡大させてきたのである。その同社が近年、新たな事業領域として展開を進めているのがシステム開発に関するビジネスである。現在は、顧客企業内での常駐エンジニアをアテンドする体制での開発事業が中心になっている状況だが、今後はエンジニア人材を採用・育成しながら、社内での受託案件にも手を広げ、さらには数年後の事業分社化を視野に入れているということだ。

「当社では“お客様とともに反映する”“常に創造と挑戦をし続ける”“人間を尊重する”という三つの企業理念を掲げています。IT開発を手掛けるSE事業においても、今までと同様に人材を大切に育て、そしてクライアントに寄り添う価値観を受け継ぎながら、ビジネスとして拡大を目指していきたいと考えているんです」（松岡氏）。

同社がSE事業に本格的に注力し始めたのは2021年。その挑戦に関するキーパーソンとなっているシステム管理部SES営業マネージャー・佐藤直史氏は、同社が手掛ける開発事業の現状を、次のように説明してくれた。

「現在は、ビジネスパートナーや中小の顧客企業を対象としてSES事業を中心に展開していますが、最新の流行技術を駆使する開発案件はもちろん、JavaやPHP、Pythonといった言語を使ったプロジェクト、大小様々なネットワークやサーバー構築、運用保守等のインフラプロジェクト、COBOLなどレガシーとも呼べるシステムを運用する案件等、幅広く対応している状況にあります。
開発、インフラどちらについても、クラウドやオンプレ環境での要件定義から設計開発～運用保守まで
上流からジュニアクラスの幅広い人材が参画し、さまざまな業界のあらゆる案件に取り組んでいますので、様々なジャンルのエンジニアが希望する現場で力を発揮できる環境があると思っています。またSESで成長したエンジニアがある程度そろってきた段階で今後は受託での自社開発や新たなサービスの創出なども行っていきますので、そういったビジョンを共有し一緒に組織を作り上げていきたい方にもぜひ入社いただきたいと思っています」（佐藤氏）。

同社で手掛ける案件は、コールセンター事業で関係性を築いた顧客から直接システム開発を受注するケースも多いという。
そこでは、細かなニーズに応えるニッチなプロジェクト、そして運用管理を含めたトータルな対応を必要とするプロジェクトまで幅広い案件があり、多様な開発業務にてエンジニアの希望に沿った案件や工程から担えるという他社にはない面白さを、同社のエンジニア職では感じられるということだ。その点については、松岡氏も次のように同意を示している。

「HP作成のようなシンプルなものから大規模Webシステム開発のようなハイスペックなものまで、非常に多様で大量の案件依頼が寄せられています。また最近ではデータ分析などのデータサイエンス系のお仕事も増えています。
エンジニアにとっては、自身のスキルを伸ばすために、一段階レベル上の案件、経験していない領域の案件等にもチャレンジできる環境があると思っています。この環境の中で実績を積み、開発要員としてはもちろんプロジェクトを管理するリーダーやマネージャーとして成長も目指せるのが、当社の魅力なのではないでしょうか」（松岡氏）。

今後について、同社ではエンジニア育成教育担当者の新規登用も計画しており、若手技術者から中堅の開発人材まで、それぞれのスキルレベルに合わせたカリキュラムを受講しながらエンジニアとしてのステップアップを実現する体制も整備する予定だという。この取り組みにも、従来の事業展開で大切にしてきた“人を大切にする”意識が表れており、自社人材の成長をもとにビジネスの発展を目指すという同社の変わらぬ理念が体現されていると言えるだろう。

「経験が浅い方も、受託案件や客先常駐案件でも、ベテランや経験者とセットで取り組める環境で経験が積めるはずです。キャリアプランとしても、大手企業のような整備された研修プログラムでレールに沿ったプランを描くのではなく、経験豊富な先輩社員からのサポートを受けながら一緒にキャリアプランを考え希望に沿った方向に進んでいくことができます。各メンバーに対してキャリアパスに関してアドバイスしながら、経験できる案件を柔軟に調整できるのも、他社にはない魅力なのではないでしょうか」（佐藤氏）

現在は約350名の従業員が在籍する同社だが、システム開発を担うSE事業のチームはまだ少人数の体制で業務に取り組んでいる状況だという。数年後の事業会社化を目指す中では、少数精鋭の部隊を拡大し、営業人材も増強しながら営業展開にも力を入れる等、今後は社内開発の体制も整備していくというのが同社の考えだ。

「コールセンター事業に関するニーズが激増し、現在当社は堅調な状況にあります。その状況は、自社のビジネスに関する変革や挑戦に臨む最適なタイミングだというのが、私達の考えなんです。これから入社する方には、その取り組みを支えるコアメンバーとなる、そして新たな組織の中心を担う人材となるチャンスを手にしていただきたいと考えています」（松岡氏）。

まさに、自社の新たな歴史をつくり出すスターティングメンバーを迎えることになる現状は、ビジネスを自らつくり出していくという経験ができる数少ないチャンスだと、松岡氏は訴え掛ける。入社後はSES事業の中でお客様先に常駐することもあり、少数の体制の中では一人が何役も担わなければならないという大変さもあると語る松岡氏。しかし同時に、仲間達と共に業務に取り組みながら組織を拡大し、企業の変革を中心となって支えるという喜びは今の時期にしか味わえない、という魅力を、松岡氏は感じてほしいと考えているのである。

「この環境に魅力を感じ、力を発揮していこうという意欲を持てる方には、是非当社に来ていただきたいですね。ライフイベントでキャリアを一時休止した女性、エンジニアとして成長を目指す技術者の方、そして事業や組織を構築するプロセスを学びたいという方にとっては、当社には大きなチャンスがあると思っています。これまでのコールセンター事業で培ったコミュニケーション力と、システム開発に関する技術力を併せ持つ組織を新たにつくり上げていく。そんな醍醐味を、当社の環境で味わっていただきたいと思います」（松岡氏）。