株式会社バイオテック

1981年に日本で初めて発毛・育毛専用サロンの展開を始めた企業が、株式会社バイオテックだ。四半世紀にわたる歴史を持つ業界のパイオニアとして、これまでの施術実績は10万件以上に及ぶ。2009年現在の店舗数は60店を超え、北は北海道から南は九州まで日本全国に展開している。

髪の悩みへの対処方法としては増毛、植毛、カツラなど様々な方法があるが、同社のこだわりは“自分の髪を取り戻すことが一番の理想である”という考え方。代表取締役の清水賢氏も「カツラなどに比べれば発毛・育毛は時間がかかりますが、取り組んでいるというプロセス自体が精神的な、しかも根底からの解決に近づいているととらえています。仮に希望の40％しか戻らなかったとしても、その満足感はカツラをかぶって100％変わった場合の満足感と比べ格段に差があると思います。100％の姿ではなくても、自分の髪を取り戻せているというプロセス自体がお客様の活力とか勇気になってくると思っています」と語っている。

このような考え方のもと、発毛・育毛を促進するシステムや施術、発毛促進剤、機器の開発に取り組み続けてきた同社。そのような姿勢は、同社が取得してきた様々な特許※からもうかがい知ることができる。

研究開発と共に同社が力を入れているのが、カウンセリングの質の向上。髪とメンタルには深い関わりがあるといわれており、発毛・育毛においてもメンタル面へのフォローは欠かせない要素だ。そういったことを踏まえ、同社では顧客のメンタル面を配慮したカウンセリングや接客を行なっており、それを実践するカウンセラーのサービスレベルの向上に努めている。このことは、「顧客一人ひとりとの信頼の絆を創っていきたい」という同社の姿勢の表れともいえるだろう。

また、2009年には、日本初の「ホリスティックヘッドセラピーカンパニー」というコンセプトを掲げ、新たな顧客層の取り込みへの挑戦を始めた同社。

「より早い段階で髪や地肌の健康を意識してサロンを訪れてほしい」という同社の思いと、より自然なトリートメント、総合的に心身をケアする｢予防ケア｣を求める顧客の声に応えようというのが、「ホリスティックヘッドセラピーカンパニー」の意味するところだ。

※特許について：発毛・育毛用の処理剤セットで特許を取得（日本初）。発毛・育毛成分を100ナノ以下までに微粒子化する製法で特許を取得。

顧客との信頼関係構築や誠実なサービス提供を行なっていく上で、カウンセラーの果たす役割は大きい。
同社では、「お客様の悩みを受け止めるためには、受け止めるこちら側に心のゆとりがなければならない」という考え方のもと、カウンセラーの働く環境の整備にも力を入れている。

接客業というと不規則な勤務形態を思い浮かべる人も多いかもしれないが、同社では完全週休2日制を実現。隔週ではあるものの連休を取れるというのも嬉しい点だろう。また、家庭やプライベートとの両立を図りたいという人にとっては残業が少ないというのも魅力ではないだろうか。
また、育児休暇や介護休暇はもちろんのこと、結婚や出産によって一度退職した人が復帰できる再雇用制度も完備しており、実際にこの制度を活用して復帰を果たしたメンバーもいるという。

業界でも高水準の給与体系を整備していることも働く上では重要だろう。さらに、頑張った人をきちんと評価するという考えを実践する評価制度も導入。入社年度に関係なく、仕事のレベル、意欲、評価を総合的に判断した上で、上司の推薦のもと年2回実施される昇格試験を受けることが可能であり、メンバーの中には入社後2～3年でサロンの店長になった人もいるという。明確なキャリアプランを描けることは、長く働く上で励みとなることは間違いない。

未経験者も積極的に採用している同社では、教育制度もしっかり整えられている。入社後はまず、名古屋本社もしくは東京研修センターにて4週間にわたる基礎研修を実施。この研修では発毛・育毛に関する理論と実技の両面を未経験者にも分かりやすく指導している。基礎研修終了後は、配属先のサロンで業務を行いながら3～9か月の間、店長を目指すための店長研修が行なわれているという。

専任のキャリアカウンセラーが在籍していることも特徴の一つだ。社員がゆとりを持って働く上で精神的なケアは不可欠という考え方に基づき、国家資格を持ったカウンセラーが常時メンバーの心のケアに対応できる体制が整えられている。「同僚や先輩に相談できないことや仕事の悩みを聞いて、答えを出すのではなく、アドバイスをしたり聞いたりして解決の方向に向かってもらうお手伝いをするのが仕事。直接お話しなくても、メールでのやりとりでコミュニケーションを図る方法もありますから、もしあなたが入社して悩みや相談事がありましたら、遠慮なくどうぞ」とキャリアカウンセラーの市原氏は語る。

働く女性にとって安心して仕事に取り組むことのできる環境が整った同社。そこで働く先輩たちは実際にどんなことを感じているのだろうか。

「教育体制やキャリアステップがしっかりしているので、基礎からスキルを身に付けてステップアップしていくことができると思い入社しました。女性の多い職場ですが、どちらかといえば“体育会系”でさっぱりした人間が多く、お互いに何でも言い合える社風が嬉しいです。この会社で働いていて1番良かったのは、周りの人全てが尊敬し、目標とできる人だったこと。だからこそ、こんなに早く成長できたんだと思っています」。そう語るのは29歳入社7年目で最年少マネージャーに就任し、30歳の時に拠点トップのゼネラルマネージャーに就任した田中氏だ。

他にも、「個々の目標が明確化されているので、次に何を目指しどうすればいいかがわかりやすい」「残業もほとんどなく、休日もしっかり休める。そして給与も良い。さらにはやる気のある人の評価が高く、前向きの発言は上司にも受け入れてもらいやすい」「人として成長できるステージが常にあります」「お客様からありがとうと言われた時に、何よりもやりがいを感じます。お客様が効果を実感して喜んでくださったときは本当にやっていて良かったと思います」「悩みのある方を励まし、そして明るくなっていく様子を見ることにとてもやりがいを感じます」など、様々な先輩がこの会社で働くやりがいや面白さについて語っている。

2007年4月に清水氏が新社長に就任。第2創業期として就業環境の整備をはじめとした様々な取り組みに挑戦している同社。そんな同社が最初の取り組みとして作成したものが、会社の指針を表したクレドだ。この中で同社は、全ての意思決定の基準を「他利心」としている。これは、「相手（＝他）の幸せや目的（＝利）の達成を第一に考えること（＝心）」を意味しているという。今、同社のメンバーたちはこの「他利心」を心に掲げ、さらなる発展を目指し日々業務に取り組んでいる。

ぜひ、同社の掲げる理念に共鳴し、顧客のために誠心誠意努力できる人に挑戦してほしい。