ご略歴を教えてください。
2002年に大学を卒業後、外資系大手ITベンダーの日本法人に入社し、ITコンサルタントとしてメガバンクを担当しました。3年ほど勤務し、2005年6月に独立してベンチャーネットを設立しました。当時、起業ブームでITベンチャーがイケイケの頃でしたが、インターネット社会が進展する中で自分の手でITビジネスを手掛けるのが面白そうに感じたのです。 とは言え、時間があったので、大学院に入って金融工学を専攻しました。何となくかっこいいと感じて、デリバティブやオプション取引の計算を学んだのは良かったのですが、修了直後に発生したリーマン・ショックで空しいものになってしまいました。 一方、ITに関わる中でもビジネスとしてこれから何が伸びるかを見渡して、SEOマーケティングに着目しました。未経験として一から勉強し、サービスを提供し始めると非常に儲かったのです。6年ほど手掛けると“燃え尽き症候群”のような状態となり、バンコクに移住して充電することにしました。 数年後、そろそろビジネスに復帰しようと帰国し、当時伸び始めていたSalesforceの導入コンサルティングを手掛けます。これも目論見通りに伸びたのですが、対象としていた中堅中小企業への導入には手間とコスト、予算規模が合わなくなり、MAツールにシフトします。そうした中でAIが急に進展し、AIとの親和性が高いクラウドERPであるNetSuiteに着目しました。2022年頃から、これが中堅中小企業にマッチするERPとしてサービス提供することにしたという流れです。
株式会社ベンチャーネットをどういう会社にしていこうと考えていますか?
創業当時は、「儲けることが正義」だと思っていました。そのとおりに事業を進ることができ、一時はIPOも考えたのですが、Salesforceのサービスにブレーキを掛けた頃から考え方が変わったのです。自社がいかに儲けるかということより、お客様にいかに貢献し、成功を共有するかを考えたほうが心地よくなりました。すると、お付き合いするお客様も、非常にいい会社が増えるようになりました。それ以来、中堅中小企業のお客様に伴走し、AIライクなERPであるNetSuiteを活用してお客様の成長をサポートすることにやりがいを見出しています。 そうしたお客様の中には、ユニコーンとなったバイオテクノロジーのベンチャーも含まれています。日本を代表する成長企業とお付き合いできることは、ビジネス冥利に尽きることだと思っています。
そのために社員に対して期待することや、社員がベンチャーネットでどんな人生を過ごしてほしいか、思いを聞かせてください。
お客様の成長を喜べる仕事をしてほしいと思っています。その上で、お客様からバイネームで仕事を頼まれるような存在になってほしいですね。そこに大きなやりがいが感じられるはずですから。万一、当社が倒れるようなことがあっても、お客様から「ならばうちに来てよ」と引っ張ってもらえる。そんな人になってほしいです。 そのためには、“未完の自覚”が重要です。「自分は常に何かが足りない、だから学び続けよう」という意識です。そして、いつまでも成長し続けることが楽しいと思ってほしいですね。また、当社にはそう思える環境があるはずです。 今後の“AI×X”のマーケットは確実に伸びていきます。そのマーケットに多少のリスクを承知で飛び込み、必要ならばピボットをしながら突き進んでいくことが成長していく要諦であると思います。求職者の方に対しても、そうした当社に加わっていただき、お客様の成長とともに自分自身も成長できる環境を、そのゲーミフィケーション的な毎日を、ぜひ体感していただきたいと思っています。
持田代表の仕事観を聞かせてください。
特にIT領域の仕事はゲームという感覚があります。仕事をゲーミフィケーションすれば、辛かったり苦しいと感じることもなくなるように思います。 論語に「知好楽(ちこうらく)」という言葉がありますが、何かを知る人は何かを好きな人にはかなわず、何かを好きな人は何かを楽しむ人にはかなわない、という内容です。つまり、仕事も楽しむことが最強の結果に繋がるということです。その結果、自分の技術レベルがアップし、お客様の成長に貢献できれば、こんなに喜ばしいことはありませんね。 逆に言えば、お互いにとって良い関係であることを大切にしています。顧客に選ばれるように弊社も努力しますし、逆に、弊社も顧客を選ばせていただいております。弊社では、ご縁をいただいたお客様とも、双方にとってベストな形で関われるかどうかを常に意識しています。それが長期的なお付き合いに繋がると考えているからです。
オフタイムは、どういった過ごし方をしているのでしょうか?
オフタイムとは言え、オンタイムの延長的に本を読むことが多いですね。経営の塾で学んでいるので、先生から勧められた哲学や歴史、古典文学等のリベラルアーツも読んでいます。 それ以外では、お付き合いのゴルフの練習もしています。7年もやっているのに、未だレンタルのクラブなのですが。