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インタビュー画像代表取締役社長・平田 恭嘉氏 1994年生まれ。大阪府出身。2018年3月神戸大学工学部情報知能工学科卒。2020年3月神戸大学大学院システム情報学研究科修了。新卒で東京の大手WEBマーケティング会社に入社。研究開発部門配属。WEB広告の配信アルゴリズムの傾向分析とそれに基づいた運用設計や、クリエイティブの効果予測の深層学習などに携わる。2年強の在籍期間で新人賞、MVPなどを獲得。2022年夏、神戸のスタートアップに転職。エンジニアとして受託開発案件に携わる。2025年2月独立。同年7月株式会社Yaichi設立。

平田社長はどのような少年時代を過ごされましたか。

私は年代によって、いろいろな経験をしてきました。まず、小学生から中学生まではゲームに夢中でした。親に与えられてパソコンに触れたのも中学生の時です。HTMLやCSSを書いて遊んでいました。元々数学が好きだったこともあり、プログラミングは自然と親和性を感じました。その延長線上でパズルも好きです。余談ですが、当社の「Yaichi」という社名は、私の名前の漢字をバラして組み立て直した「八十一」という言葉遊びに由来しています。IT企業なのに和風で古風な響きがあるギャップを狙った社名です。 高校に入学してからは校区が広がった分交友関係も広がり、趣味も大きく変わりました。軽音楽部に入部して、ドラムを始め、邦楽ロックのコピーバンドを組みました。 スポーツの経験も多岐にわたります、幼少期には器械体操や水泳、小学生の時は空手を習い、中学校ではバスケットボール部に所属していました。広く浅くいろいろやっていたイメージですが、体を動かすこと自体は好きでしたし、それによって基礎体力もつけられたと思っています。 特定の分野に閉じこもらず、いろいろなことに興味を持ってやってきた少年時代でした。

学生時代の研究内容をお話しください。それらの研究は社会人になってからの業務にも生かされていますか。

学生時代の研究内容と社会人になってからの仕事内容に、直接的な関係はなかったと思います。私は神戸大学工学部情報知能工学科で情報に関する基礎知識全般を学んだ後、大学院では分子生物学やバイオインフォマティクスといった分野の研究をしていました。その中で自分たちでコードを書いて、機械学習を使った分析などは行っていました。大学院修了後は、大手WEBマーケティングの会社に入社し、研究開発部門のAI部署に配属されましたが、配属理由は、「大学院で情報系を専攻し、機械学習にも触れていたから適性があるだろう」という程度の理由だったのではないかと推察しています。 ただ、大学時代に培ったコードを書く経験や情報分野への基礎的な耐性は、社会人になってからの業務のベースになりました。新卒で入社した会社では、画像認識などの技術を使い、バナー広告のクリック率を深層学習で予測するモデルを作ったり、広告アルゴリズムの分析を用いて広告運用のルールへの示唆だしに携わったりしました。新卒の同期と2人組で課題に取り組み、その成果で新人賞をいただいたこともありますし、深層学習を使った広告効果予測のプロトタイプを半年ほどで作成し、そのスピード感が評価されて準MVPをいただいたこともあります。情報系の基礎的な知見を生かして分析や開発に取り組み、素早く形にしていくという経験は、エンジニアとしての私のキャリアの重要な出発点になりました。

エンジニアとして仕事に向き合う姿勢と、技術選定の考え方をお話しください。

技術は、顧客に価値を届け課題を解決するための手段だと考えています。お客様からの信頼と対価に真剣に応えるために、当社のバリューとして「商魂」を掲げています。「何のためにこれを作るのか」「この投資はビジネスとして正当化できるか」を常に問い続けることが、技術の力を最大限に活かすことにつながると考えています。例えばリファクタリングひとつとっても、費用対効果を見極めて実施判断できるエンジニアこそが、真にビジネスにインパクトを与えられる存在だと思っています。 その上で、もう一つ大切にしているバリューが「グリット(やり抜く力)」です。システム開発には難しい課題がつきものですが、途中で投げ出さずに最後までやり遂げる姿勢も大切です。そのため、当社のエンジニアには、業務委託やアルバイトを含め、フロントエンドやバックエンドといった技術の境界を設けず、顧客の課題解決のために必要なことは何でもやる「フルスタック」な働き方をお願いしています。目的達成のために手段を選ばず、最後まで諦めない姿勢を求めています。 この「課題解決のために最適な手段を選ぶ」という姿勢は、技術選定にも直結しています。TypeScriptのような静的型付け言語を好んで使うのは、実行前に型の整合性を検証でき、開発者が自信を持って変更・拡張に臨めるからです。型情報がドキュメントの役割も果たし、チームでの協業や長期保守にも強い。AIエージェントがコードを自律生成する機会が増えた今、その品質ゲートとして静的型付けの価値はさらに高まっています。 インフラ環境において、Cloudflare Workersなどを活用した「サーバーレスアーキテクチャ」を積極的に導入しているのも同じ理由です。サーバーの管理や運用が原則不要になるため、インフラコストを劇的に安く抑えることができます。従来なら月額数万円かかっていたようなコストが、百分の一程度になることもあり、運用負荷の大幅な軽減と顧客への直接的なコストメリットに直結します。 最近では特定の言語に関連する深刻なセキュリティリスクなども問題になっています。そうした脅威にも常に目を配り、必要であれば他の言語やフレームワークに乗り換える可能性も視野に入れながら、その時々で顧客にとって最も価値のある最適な技術を選定するようにしています。

ミッションに「個人と社会を自由にする」と掲げていますが、その背景にある思いを教えてください。

私にとって「自由」と「強さ」は表裏一体のものです。誰にも迷惑をかけずに自分の好きなことができ、何でもできる状態であること。自分のやりたいことを阻む障壁がない状態こそが、私の求める自由であり、強さの証です。もちろん他人の自由を侵害することは許されません。人に迷惑をかけずに、自分も好きなことをやって楽しく生きる。それを実現することも強くなければできないと考えます。 「個人と社会を自由にする」というミッションは、この個人的な思いを、社会的な存在である会社に置き換えて言語化したものです。システム開発という手段を通じてお客様の業務が効率化され、仕事が楽になれば、そこに新たな時間とリソースが生まれます。その時間を使って、人々はもっとやるべきこと、やりたいことに注力できるようになります。さらに優れたシステムは、これまで存在しなかった業務や事業そのものを生み出す力も持っています。私達の事業を通じて様々な自由を社会に届けていくことで、一人ひとりが自立した存在として生きられる強さを持ち幸福になれる社会を実現したい。それが株式会社Yaichiの目指すビジョンです。

起業までの経緯や事業展開において大切にしてきたことをお話しください。

私が個人事業主として独立するきっかけとなったのは、客として通っていた眼鏡店や、経営者の集まりなどで知り合った方々からアプリ開発の相談を受けたことでした。私は昔から人が集まる場所に足を運ぶのが好きで、IT業界に限らず船舶や不動産等、様々な異業種の方々と知り合う機会がありました。そうした方々と他愛のない会話をしながら関係性を築いていく中で、ITやシステムに関連した相談を受け、応えることで少しずつ紹介の輪が広がり、起業へと至りました。 今後も会社を大きくしていく中で、まずは地元である神戸の様々な企業やお店から「ITで困ったらYaichiに相談しよう」と最初に声をかけていただけるような存在になりたいと考えています。 私は、身近な距離で友人や知人が増え、地域の人々との関係性を深めることは、人生を豊かにすると思っています。実際、これまでもそうやって仕事の幅を広げてきましたし、その中で構築した人々からの信頼がYaichiの事業基盤を支えています。今採用を進めているのは将来の幹部候補です。この価値観を共有できる方にご入社いただきたいと考えています。

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平田 恭嘉
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