入社に至る経緯と、日野出株式会社を選んだ決め手について教えてください
当社に入社したのは2010年で、前職は東京の大手SIer。規模的にも手応えのある案件が多く、8年間の在職中、エンジニアとして十分に知見とスキルを磨き、大きな達成感を味わえたと思っています。とはいえ、原則として全て受託開発。これはSIerである以上当然のことで、20代の頃は特に不満を感じることもなかったのですが、経験を積む中で少しずつ、与えられたテーマに取り組む受け身のスタイルにフラストレーションを感じるように。 その点、一般企業の社内SEなら、効率化や社内課題の解決に向けて自分でテーマを設定し、システム構築にも主体的に取り組めるのかも…。そう思い始めた矢先に、当社の求人情報に目が留まりました。「まず任せたいのは社内の基幹システムのリプレース」「その後もIT施策を積極的に推進していく方針」と聞き、自分が今求めている環境はここだ!と直感。いつかは地元福岡に…とも考えていたので、迷わずジョインしました。当時、私は30歳。キャリアチェンジのタイミングとしてもベストだったのかな、と思いますね。
入社前に「なりたかった自分」に、どこまで近付けていますか?
やりたかったのは、与えられた業務ではなく、自ら開発テーマを見つけて主体的に関わっていく仕事。この目標については、ある程度以上、達成できていると思います。基幹システムのリプレースが一段落してからは、2013年にジョインした現・代表の日野とも力を合わせ、物流や商談の現場を見ながら課題を整理し、新規システムを次々に形にしていきました。『HELP』もその一例。当時はまだ、FAXや電話で注文し、手書きの台帳で管理するアナログな発注スタイルがほとんどでした。『HELP』は、そうしたお客様サイドの現状をつぶさに把握した上で、効率化とミス予防の観点から自社開発した発注支援システムで、現在では100社以上のお客様にご活用いただいています。5年前に導入したAGV(自動搬送車)も、商品ピッキング作業の6割を占める「歩くこと」を省くにはどうすればいいか?という、現場からの発想が出発点でした。AGVは新筑紫野センターA棟のほか、一部支店でも稼働中。2027年にオープンする新筑紫野センターB棟にも導入する予定です。
日野出にジョインするメリットは何ですか?求める人物像と合わせて、教えてください
当社では、私がこれまでに重ねてきたのと同様の開発体験、つまり新しい領域のテーマに自主的に取り組んで成果を出す手応えが得られるでしょう。当社にジョインする最大のメリットかもしれません。また、開発実績や技術的な知見は、あるに越したことはないですが、ジョインの段階ではあまり重視していません。どちらかというと、重視したいのはコミュニケーションスキル。当社はシステム開発会社ではないので、開発に際して、例えば制御やバックエンド等の周辺領域は外注してもいいけれど、コアの部分、例えばヒトが直接関わるUIの部分は必ず自社で構築すべき、という考え方です。そのため、社内システムなら関係部署、お客様向けならご担当者と交渉を重ね、時には現場にも足を運びながら、実装まで責任を持って取り組みます。コア部分はメンバー自ら手を動かして構築するので、実務スキルも自然と身に付きます。
これからジョインするエンジニアには、どんな仕事が待っていますか?
システムにはブラッシュアップが欠かせないので、基幹システムや『HELP』といった既存システムにおいても、サブシステムや機能追加等、新規開発のテーマが絶えることはありません。新技術の活用も進めています。生成AIもその一例で、営業現場で活用しているSFAに生成AIを紐付け、商談履歴のデータをリアルタイムの提案に生かす仕組みの構築等、様々な場面でチャレンジが始まっています。 商談と言えば、Webカタログの構築も喫緊のテーマの一つ。カタログがない?と思われるかもしれませんが、当社は扱う商品数が膨大で領域も多岐にわたり、一般的な冊子型のカタログ作成は困難。そのため営業は毎回、宿題を持ち帰り、資料を揃えて次回訪問に臨んでいますが、Webカタログがあればリアルタイムでの提案が可能に。今入社すれば、その開発に関わっていただく展開もありそうです。このように、新規開発のタネは社内のあちらこちらで、まだまだいくらでも眠っています。今後もどんどん起こし、新たなシステムに繋げてほしいですね。
日野出のワークライフバランスはいかがですか?休日の過ごし方と合わせて教えてください。
当社は週休二日制で、年間休日121日。休日数だけを見ればもっと多い会社もあるでしょうが、前職時代は納期の関係で休日出勤するケースも多々ありました。当社では休日出勤することがほとんどないので、週末はしっかり休めます。これも社内SEらしいメリットと言えるかもしれませんね。 釣りが趣味なので、週末はたいてい、どこかの磯へ。五島列島や対馬まで遠征することもありますよ。東京時代は週末が仕事でつぶれることも多く、家族のための時間がなかなか取れませんでした。でも福岡に戻ってからは、家族と過ごす時間が一気に増えました。子供は三人。入社した頃、下の子はまだ幼かったですが、子供達を連れてよく海辺に出かけました。少し大きくなってからは一緒に釣りも楽しみました。 社内の人間関係はフラットで上下関係の煩しさもなく、何かあれば教え合い、自然に助け合える空気感もあって、快適です。当社のワークライフバランス、少なくとも私に関しては、至って良好です。
