GMOブランドセキュリティ株式会社 | インタビュー

山下寿也取締役／最高技術責任者（CTO）／日本商標協会理事・商標情報部会部会長大学在学中に起業。映像配信ベンチャー社外取締役やデジタルアートの技術統括などを経て、GMOブランドセキュリティへ参画。現在はCTOとして国内外4拠点の開発体制を統括し、商標領域の制度設計・技術推進にも尽力。

これまでのキャリアや入社のきっかけを教えてください。

幼いころからコンピューターに親しんできました。コンピューターが世の中を変える、コンピューターで仕事をする。そういう思いで育ってきており、現在もコンピューターの仕事に携われていることを幸せに感じています。学生時代より起業をしました。多くの失敗と学び、経験がありました。そのせいか、順風満帆な人よりも、一度二度失敗して来た人を、直感的に信頼してしまいます。 GMOブランドセキュリティ社の前身である、ブライツコンサルティング社の時代から、IT全般を担当してきました。 GMOインターネットグループにジョインするときも、代表の熊谷が大きな失敗より復活したことを知っておりましたので、信頼感がありました。当社が、みなさまのキャリアの一助になることを願います。

エンジニアの採用の背景を教えてください。

AIの進化が加速する中で、プログラミングという職種も含め、あらゆる仕事が再定義されつつあります。私たちもまた、これからの時代において既存の役割や業務が大きく変化することを前提に事業を見つめています。それでも今、私たちがエンジニアを新たにお迎えしたいと考えているのは、「リソースの補充」ではなく、「これからを共に築いていけるパートナー」を必要としているからです。 AIによってビジネスや組織のあり方が変わっていくなかで、最も大切なのは、一人ひとりが変化を前向きに受け止めながら、自分の専門を広げ、新しい価値を創っていける関係性だと思っています。仮に今の技術領域が変容しても、その都度、対話し、問いを共有しながら、次の一手を見つけていける。そんな姿勢を共有できる方と、現場で協働することを願っています。私は、スペックや実績だけで採用を判断することはありません。変化の中でどう在りたいか、自分の可能性をどう育てていきたいか。そうした視点を持つ方と、未来を見据えて仕事をしていきたいと考えています。技術が変わるからこそ、人との信頼や共創の姿勢がより大切になっていく。私たちはその想いを軸に、今もエンジニア採用に取り組んでいます。

どのような方が御社に向いていると思いますか。

私たちが採用で重視しているのは、技術や経験そのものよりも、「ブランドセキュリティ」という新しい領域への共感と、自ら問いを持って取り組める姿勢です。この分野は、社会的な注目度が非常に高いながらも、まだ確立されておらず正解があるわけでもありません。だからこそ、職種を越えて同じ視点を持ち、組織として共に考えていける方と働きたいと思っています。当社での仕事は「自分の技術を活かす場所を探す」というよりも、「これからの社会に必要な価値を、誰とどう創っていくか」という視点が合うかどうかが大切になると感じています。向いている方を一言で表すとすれば、「好奇心が強く、変化に対して前向きであること」。たとえば、知らない概念にも自然と興味を持てる方、まだ見ぬ課題に向き合うことに面白さを感じられる方。そういった方は、ブランドセキュリティという挑戦においても、きっと力を発揮できると思います。私たちが大切にしているのは、専門性よりも「共通のテーマに向き合う姿勢」です。その姿勢に共鳴し、まだ正解のないこの領域に一緒に関わってくださる方と、誠実に協働していけたらと考えています。

最近の仕事の中で印象に残っていることを教えてください。

グループ横断で取り組んでいる「セキュリティ24」というプロジェクトに関わっているのですが、これはGMOインターネットグループ内の4社が連携して立ち上げている新しいセキュリティサービスで、熊谷代表をはじめとする経営陣のリードのもと進めています。私自身もこのプロジェクトに深く関わっており、非常に刺激を受けている仕事のひとつです。何より印象的だったのは、関係各社から集まったメンバーの多様性と、それぞれの専門性の高さです。それぞれが自社で中心的な役割を担っているメンバーで構成されており、立場や年次を問わず、ひとつのプロダクトに向かって真剣に議論できる環境があります。若手のエンジニアも多く参加していますが、彼らのサービス品質に対する感度や実行スピードには、私自身も学ぶことが多くありました。常に「自分たちでどこまで作り込めるか」「より良い解決策をどう出せるか」という視点が共有されていて、組織や肩書きを越えて一体感が生まれていると感じています。こうした共創の現場に関わることで、自分の視野が広がるだけでなく、チームとしてどう未来に貢献できるかという意識もより深まりました。今後もこうしたプロジェクトを通じて、他チームとの協働から新しい発見や価値を生み出していきたいと感じています。

求職者へのメッセージをお願いします。

ご入社いただいた際には、まず「ブランドセキュリティ」という領域への理解をじっくり深めていただきたいと思っています。これは単なる事業知識ではなく、私たちの仕事の根幹にある価値観そのものであり、そこにどれだけ真摯に向き合えるかが、その後の成長にも大きく影響すると感じているからです。私自身、時間をかけてでも一緒にこの領域を掘り下げていきたいと考えていますし、チームとしても新しく加わる方が「自分の言葉でブランドセキュリティを語れるようになる」ことを支えていきます。最終的には、「社会にこういうサービスが必要だ」と自ら提案できるレベルまで、一緒に育っていける関係を築きたいと思っています。ブランドセキュリティという考え方が、世の中で当たり前のように認知される未来に向けて、私たちも常にギアを上げながら進化を続けなければいけません。その過程は決して簡単ではありませんが、まだ名前も定まっていない課題に、自分たちの手で形を与えていくという実感は、他には代えがたいものがあります。一方で、私たちの戦略には「どこまで人の手を減らせるか」という視点も明確にあります。社内では日々、AIや自動化の技術を活用し、自分たちの業務そのものをどう再構築できるかを議論しながら実行しています。業務のAI化はグループ全体でも重要なテーマであり、そこに向き合うことは私たちにとって未来を拓く行為そのものです。変化に対する柔軟性と、自ら考え抜いて動いていく姿勢を大切にしたい方には、きっと挑戦しがいのある環境です。一緒にこれからの「あるべき価値」を形づくっていける日を楽しみにしています。