株式会社メディアハウスホールディングス

“全国の中小企業を元気にする”というスローガンの下、採用、販促、集客などの領域に強い総合広告代理店として、企業が抱える様々な課題の解決に挑むメディアハウス。求人やブライダル、Web広告ほか、様々な領域のメディアを取り扱い、メディア選びからデザイン制作までトータルサポートすることで、クライアントの課題にベストな解決策を導き出している。

「課題に直面したときに、大企業にはそれを解決するための人も資金もありますが、中小企業では“どうしたらよいのか分からない”という場合が多いと思います。私たちは、そんなときに力になれる広告代理店でありたいです（Webマーケティング事業部長 佐藤心也※当時）

数々の広告代理店がある中で同社の強みは、決して媒体ありきではない、クライアント側の視点に立った提案ができる点にある。「私たちの仕事の本質は、メディアの代理店として広告を売ることではなく、クライアントの代理人として課題を解決することです。広告の枠を埋めて満足するのではなく、より自由な発想で最適解を提供したいですね。」（佐藤）

メディアハウスでは人材採用、ブライダル、販売促進など領域ごとに事業部を設けている。そんな同社は2019年12月、Webマーケ領域の拡充のために株式会社リンクルを新たに仲間に加えた。

株式会社リンクルは2011年に創業したリスティング広告を中心とした広告代理店である。
同社はインターネット広告の運用に特化する特徴があり、Google Adwors Excellent Porformer Awordにおいて、7000社中3年連続Top10に入賞するなど、多くの実績がある。

2022年に第三創業期を迎え、「Mar Tech SBU」としてクライアントの集客課題に向き合うデジタルマーケティング事業として組織を再編。

「Mar Tech SBUの役割は、顧客への最適解を提供するために、常に全社組織をアップデートすること。たとえば、既存のメディアだけではカバーしきれない潜在顧客へのアプローチもそのひとつで、アクセス解析の結果に基づいてSNS広告やディスプレイ広告、ときにはランディングページなどを構築します。その際に、集客と採用で培ったノウハウで、精度の高い最適なターゲティングとクリエイティブ訴求まで一貫して提案することが弊社の強みです。」

「時代がモノ売りからコト売りに変化していく中で、業種を問わずほぼすべての中小企業がいま、時代にキャッチアップしなくてはならないという危機感を持っています。私たちが新たなサービスを売ろうとしているというよりも、クライアントの切実な要望に応える形で、Webマーケティング領域が必要とされています。だからこそ、私たちが抱える目下の課題はWebマーケティングで結果が出せる人材を増やすことです。自分の経験や技術を生かして効果的な提案ができる人材や、クライアントのために力を尽くせる仲間が、もっともっと必要だと感じています」（（佐藤）

Webマーケティングは売り切り型の広告と違って、分析・仮説・検証を繰り返し、常に次の手を打ち続けることができる。機械相手の仕事だと思われがちだが、継続して結果を出し続けるためには、営業、制作(運用)、クライアントという3者間のコミュニケーションが大きな決め手になる。

「“新しい時代に向かって全社を挙げて変わっていこう、いいことはすぐにやろう”、という強い思いが満ちています。長い年月をかけて築かれた顧客資産が既にあり、自分の技術とアイデアをフルに発揮して仕事ができる弊社は、自分の力を試したい方にとって最適の環境だと思います」（佐藤）

悩める中小企業と同様に、同社自体も、今まさに変革を迫られている企業のひとつだ。従来型の広告に、WEBマーケティングを掛け合わせたクロスメディアの力で、新たなステージへ大きな一歩を踏み出そうとしている。

広告代理店といえば、労働環境が劣悪とのイメージがあるかもしれないが、同社は異なる。

例えば、フレックスタイム制を導入していて、月の労働時間を満たせば比較的融通の効く勤務ができる。通勤ラッシュを避けたり、趣味の時間を確保したり、子どもの送り迎えもできると好評だ。さらに、子育てに立ちはだかる「小一の壁」問題を解決するべく、子どもが小学校を卒業するまで時短勤務が選択できる制度も取り入れた。

同社がここまで徹底して働きやすい環境を整える背景には、ワーク・ライフ・バランスの実現に加えて、社員の定着を図り、クライアントとの関係をより深めようという狙いもある。担当者が短期間で何度も変われば、業務がいくら引き継がれていても、クライアントとの信頼関係は途切れがちになる。社員が長く活躍できる環境であることが、クライアントとの信頼構築にもつながっているのだ。

社内の上下関係がフラットで、風通しがよいことも大きな特長だ。社員は互いに「さん付け」で呼び合い、役職名で呼ぶことはない。“やるときはやる、遊ぶときは遊ぶ”というメリハリのきいた社風が根付いており、目標の達成を祝う達成会は、大いに盛り上がるという。

活躍が著しい社員には、マネジメント研修などを受けて組織の中枢を担う道が用意されている。しかし、本人が営業やクリエイティブを極めたいと希望する場合には、スペシャリストとして現場で活躍し続けることも可能。さらに「マネジメント職からスペシャリストに戻りたい」「制作から営業に移りたい」といった気持ちの変化にも、柔軟に対応する構えだ。

クライアントのために全力を尽くすのも、社員の気持ちに全力で寄り添うのも、同社の大きな魅力と言える。クライアントを思いやり、仲間を思いやる優しさが、同社の根底を支える強い力になっている。