イージェーワークス株式会社

株式会社イージェーワークスは、創業からのISP事業やWEBインテグレーション事業の継続に加え、創立20年を機に新しい価値創造する企業に進化しようと活発な動きを見せている。

同社が設立されたのは2000年。親会社である株式会社ピーシーデポコーポレーションの店舗でパソコンを購入したお客様へインターネット接続サービス（ISP）を提供する事業がスピンアウトされ、ISP事業者としてイージェーワークスはスタートした。その後、WEBインテグレーション事業やAI開発事業、ブロックチェーン・NFT関連事業など、様々な新規事業領域に挑戦している。

「当社はLTV（Life Time Value）指標を大切にしており、お客様と長いお付き合いをしながら、お客様と共に成長していきます。戦略の一つとしてM&Aで企業規模を拡大し、同時に並行して事業領域を広げることで、価値提供の幅を広げながら確実に成長してきました。」（執行役員 尾池氏）

創業直後からのISP事業のM&Aで、個人だけでなく法人のお客様も増加した。そこで、同社はWEBインテグレーション事業に進出。プランニングからデザイン、システム開発、CMS構築、運用まで、WEBサイト構築に関するすべてのプロセスを提供している。

「規模を問わず、WEBに関するソリューションをご要望に合わせワンストップで提供しています。加えて、インフラ・ネットワークの構築・運用も手掛けています。ISP事業のお客様からのご要望に応える形で事業を拡大してきた会社です。WEBインテグレーション事業やインフラ・ネットワーク事業については、親会社である株式会社ピーシーデポコーポレーションもお客様。同社の基幹システムの構築・運用を当社が手掛けています。」（執行役員 尾池氏）

そのほかにも、ディープラーニングを用いたAI-OCR（Optical Character Recognition）やRPA（Robotic Process Automation）、VRや4K動画の撮影・配信など、既存のお客様を中心としながらサービスの幅を拡充している。

お客様からの要望に応える形で、WEBインテグレーション事業とインフラ・ネットワーク事業を拡大してきたイージェーワークス。祖業であるISP事業はストック型のビジネスモデルで、収益を積み上げてきた。創業以来、無借金で赤字経験がゼロのためキャッシュフローが滑沢な状態だ。

創業から20年が経った2020年、潤沢な資金力を活かし次の20年を生き抜く強い企業を目指し「NEXT20プロジェクト」を始動させた。

「2020年に元々営業部門およびマーケティング部門の責任者であった枝松が社長に就任し、次の20年を生き抜く企業へ成長するため、お客様を中心としながらNFTやVRなど先端技術を活かしたプロジェクトにも挑戦しています。」（執行役員 尾池氏）

NEXT20プロジェクトの中で、現在同社が注力しているのがNFT技術を活用したプロジェクトだ。

「2022年5月より、湘南地域の歴史や文化、アートをNFTとしてデジタル化し、未来へ継承していくことによる地域活性化を目的とした『SHONAN NFT』プロジェクトを開始しました。アートコンテストを開催し、クリエイターから一般の方までを対象に、湘南の現在、未来の生活、風景、営みをモチーフとしたアート、写真、映像などを集め、地域を活性化させていこうというプロジェクトです。初開催となった『SHONAN NFTアートコンテスト 2022』には2,000件近い応募があり、大きな盛り上がりを見せました。2023年の第2回コンテスト『SHONAN NFTアートコンテスト 2023』の開催にあたっては、横浜エフエム放送株式会社様、株式会社神奈川新聞社様、鎌倉ビール醸造株式会社様など、様々な企業から協賛いただいています。さらには受賞作品の一部はNFT化され、藤沢市のふるさと納税の返礼品となります。そのほかNFTに関するエージェント業務、コンサルティング業務や管理・サポート業務の提供も開始しています。」（執行役員 尾池氏）

NEXT20プロジェクトのもう一つの目玉がAWS。インフラ・ネットワーク事業の商材の一つとして既存のお客様への新たな価値提供を通じ、インフラ・ネットワーク事業の成長を加速させる。

「AWSを活用した他の事業とのシナジーを期待しています。そのため社内ではAWSの認定資格取得も奨励しています。所属部門は関係なく『個』の価値を高めるため、管理部門の責任者でありますが、自らもAWSの認定資格試験に挑戦し無事合格しました。部下が同時に受験したので双方良いプレッシャーになりつつ、二人とも無事取得でき良かったです。ISP事業のお客様に対してAWSやその他のソリューションを活用し、お客様のDX推進を支えていきます。」（執行役員 尾池氏）

NEXT20プロジェクトの一環として、SDGsへの取り組みにもチャレンジしている。

『SHONAN NFT』のコラボ企画である「海の豊かさを守ろうプロジェクト」では、「綺麗な湘南の海を未来に繋げたい」という思いに共感したアーティストRYU AMBE氏のNFT作品を販売。購入者特典として作品をプリントしたTシャツを贈呈した。そして、その収益の一部を公益財団法人かながわ海岸美化財団に寄付することで、海の豊かさを守っていこうというのがこのプロジェクトである。専門団体を通じて海岸美化に寄与する点で、タイトルどおりSDGsの目標14「海の豊かさを守ろう」に向けた取り組みである。さらに、地元神奈川県の団体と連携してプロジェクトを実行する点で、SDGsの目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」に向けた取り組みといえる。

「SDGsへの取り組みは、私の個人的な関心から始まりました。SDGsに関心があった私はSDGsのバッジを付けて働いていたのですが、それを見た社長からチャンスをもらい、会社としてSDGsに取り組むことになりました。NEXT20プロジェクトが始まって、そんな風に社内の至る所で様々なきっかけから新しい取り組みがスタートしています。当社は横浜市SDGs認証制度『Y-SDGs』の認証事業者でもあり、横浜の多くの企業と同じく、地元横浜・神奈川への地域貢献にも力を入れています。」（執行役員 尾池氏）

NEXT20プロジェクトで会社を変えようとしているだけあって、現在のイージェーワークスの社内は、新しい取り組みを積極的に後押しする空気に満ちている。それは、外部から新たに入った人材でも、新しいことにチャレンジできるフィールドがあるということだ。

「新しいことへ取り組むスピード感が速いです。誰も挑戦を止めません。むしろ会社は後押ししてくれます。他社での経験を生かしてキャリアを伸ばすチャンスがあると感じています。」（執行役員 尾池氏）

横濱ゲートタワーにあるオフィスは親会社の株式会社ピーシーデポコーポレーションと共用しており、緑が多く開放的なオフィスにはカフェもある。通勤ロケーションとしても最高。働く環境だけでも魅力的な会社といえよう。

「社員の半数は神奈川県の人間です。地元愛の強い人が多く、横浜を盛り上げたいという想いを抱いています。私も横浜に住んでおり、都内の会社から転職してきました。みなとみらいエリアで働ける喜びもありますが、横浜DeNAベイスターズの大ファンなので、仕事終わりに横浜スタジアムへ試合観戦に行っています。」（執行役員 尾池氏）