外山様のご経歴を最初にお聞かせください。
私は、28歳の頃にIT業界へ転職し、ベンチャー企業でソリューション営業として新たなキャリアを始めました。 その企業でWEBインテグレーション、システムインテグレーション、インフラストラクチャー、eコマースのフルフィルメント事業に携わりながら、役員まで経験することができました。 次第に、より大きなプロジェクトの経験を積みたいと考えるようになり、2012年にトランスコスモス社に転職。システム開発事業部門のマネジメントを経験しました。 その後、当社とトランスコスモス社との連携を深めるための取り組みや、ユーザー企業向けDX支援サービスを手掛ける事業立ち上げを進める担当役員となり、2022年1月から代表取締役として事業全体を推進する事となりました。
代表取締役社長に就任後、どのようなことに取り組みましたか?
まだまだ取組みは必要ですが、社内の人事評価を、年齢を問わずに成果で評価する制度へ変えました。営業職とは違い、技術職での“定量的”な目標設定は難しいと考えられがちですが、当社ではエンジニアに関しても定量目標を設定し、達成度合いで評価する制度を採用しています。 私が日頃、社員の皆さんへ伝えているのは、まずは日常からコミュニケーションを活発に行い、周りの人たちが自身へ声が掛けやすい環境を作ろう、ということです。 それと並行してスキルを磨き、証明書として資格を取得することで、内部や外部へのアピールへと繋がります。人間関係という土台がある上で、高いスキルを発揮できそうと周囲に判断されれば、結果として案件へのアサイン依頼が集まり、評価を高めることができると考えているからです。 成果に連動することで、社員みんなの業務に対する意識が高まったということを実感しています。
ご自身が仕事に取り組む上で大切にしていることは何ですか?
「ポジティブに考える」ということを大切にしていて、これは社員みんなと接する際にも常に意識しています。 たとえば、依頼に対してエンジニアが「できない」と判断するケースでも「どうすればできるか」を一緒に考えるような対話を心がけてますし、クライアントが抱える難しい課題の解決に取り組む私たちにとっては、とくに重要な考えだと思っています。 また、さまざまな新しいことにチャレンジし続けることも大切にしています。 チャレンジをする中では、失敗という結果に終わることもありますが、それは自社にとってのノウハウという資産を蓄積する機会でもあると考えています。 社員の失敗に対しても同じ考えで、もし積極的に取り組んだ結果が失敗に終わったとしても、それを責めることはありませんし、常にチャレンジし続けてほしいと思っています。
御社のメンバーたちに求めることはどんなことですか?
繰り返しになりますが、やはりチャレンジをすることだと思います。 とくに、品質を問われることが多い技術者は、チャレンジングに業務に取り組めるような状況は少ないかもしれません。 しかし、これからのエンジニアに求められることは、クライアント企業の事業における新たなビジネスの創造であったり、課題を解決することであり、既成概念にとらわれることなくさまざまな可能性を模索する姿勢だと、私は考えています。 当社が目指すのは、あらゆるテクノロジーを活用した業務のフルオートメーション化であり、その取り組みは既存の技術だけでは決して成功しないでしょう。 企業として私たちが掲げる目標を実現するためにも、新たな技術を積極的に取り入れながら、新たな考えをもとにしたアプローチで難しい課題に取り組むチャレンジングな姿勢だと思っています。 メンバー全員が失敗を恐れず、価値を生み出す仕事にチャレンジすることを求めています。
企業として、御社はどのような理想、目標を掲げていますか?
私たちの第一の目標は、多くの方々に広く認知されデジタルトランスフォーメーション支援企業としてのポジションを確立すること。この領域で知名度を上げ「デジタルトランスフォーメーションを目指すならこの会社に依頼する」という、いわば“DX銘柄”としての存在感を高めていきたいと思っています。 そのためにも、今後各事業を強化することに加え、それぞれの事業間での連携を深めながら、サービス品質を向上させていくことに注力していきます。 DX推進やデジタルサービスの提供をビジネスとして展開する企業はここ数年で増加し続けていますが、最終的な目標として「DXによる業務の完全オートメーション化」を掲げていることに当社の特徴があると思っています。 データの可視化やその分析結果の活用によってアクションを起こし、その結果を業務の効率化・自動化というクライアント企業の課題解決につなげる。それが当社の理想とする姿です。