株式会社サクシード

長谷工グループの総合広告代理店として、売上高60億円を誇る株式会社サクシード。同社は、長谷工グループに参画した2016年を第二創業期として、ここ数年で急速に成長を遂げている。

2002年の初期創業当初から不動産広告に特化した営業スタイルで成長を続けてきた。2016年、長谷工グループに参画すると共に、長谷工コーポレーションが仕入れを手掛ける物件の不動産広告は、同社が引き受けるスタイルになった。以来、大阪、名古屋にも拠点を拡大し、業績を伸ばしている。今後は、WEB領域で新しい事業の柱を創り出すために、WEB組織を強化する予定だ。

長谷工コーポレーションには、独自のビジネスモデルがある。まず、豊富なネットワークを駆使して仕入れた土地情報を、デベロッパーに紹介。設計、施工から販売、維持管理までを長谷工グループで請け負うというスタイルに挑戦しているのだ。そして、広告戦略については、基本的に同社が任されることになる。現在、同社の売上高60億円のうち、長谷工グループの案件が約7割を占めている。

「グループ入りした2016年頃に比べて、売上高は約3倍に伸びました。競合代理店とのコンペに明け暮れていた頃と比べて、業務は効率化し業績は安定しています。じっくり営業戦略を練られますし、クリエイティブを担う協力会社様との協議を早期から開始できる。結果としてクオリティ追及に熱を入れてくださっていることが伝わってきますね。2023年からは営業部に初の新卒社員を迎え、今後さらなる成長を図っていく予定です」（取締役 兼 副社長執行役員 東京本社営業担当 比良卓郎氏）。

現在のスタイルのままで右肩上がりの成長を続けられるとは、長谷工コーポレーションも同社も考えていない。少子高齢化でマンション供給戸数の減少が見込まれる中、長谷工コーポレーション側は物件の維持管理や、シニア向け住宅の開発・運営、海外事業等新しい領域の拡大に力を入れている。そして同社も、総合広告代理店として新しい領域を拡大するキーワードとして「WEB」を掲げているのだ。

不動産広告といえば、かつては折り込みチラシが最大のツールだった。そしてその案件のほとんどを、同社のような総合広告代理店が扱っていたのである。やがて不動産広告の展開が紙からWEBへと移るようになり、専門の情報サイトやWEB専業の広告代理店が、直取引をスタート。総合広告代理店が顧客から託される予算は、減少傾向にある。その中で、長谷工グループの広告代理店として業績を伸ばしている同社は、大変ユニークな存在だ。しかし、いつまでもその業績の上にあぐらをかくわけにはいかない。そこで同社はWEB領域の拡大に力を入れ始めている。

長谷工グループ各社を通して様々な案件を受ける流れで、ここ数年はWEBでの広告展開も任されるようになってきた。今までは営業の一環として受ける要素が強く、WEBを専門に扱う「WEBマーケティングチーム」のメンバーは4名と、小規模にとどまっていた。キャパシティーの関係で、稼働中の案件中、WEB領域を手掛けているのは2割に満たない。一方で、WEB領域の伸びしろは大きく、新たな収益構造を生み出す大きな柱となる。

2023年春を機に、同社はいよいよWEB組織の拡大を図ることにした。特に、デジタルアカウントプランナーの経験者を即戦力として採用し、スタートアップのコアメンバーとして活躍してほしいと考えている。経験者にとっては、魅力的な要素が多い環境だ。まず、顧客へのレポーティングや媒体発注等の業務では、経験がすぐに活かせる。また、総合広告代理店の同社が物件プロモーションの最上流で培ってきたノウハウは、レポーティングやその後の提案に活かせる。新しい収益構造を担う事業のスターティングメンバーであることは、誇りとなるだろう。何より、長谷工グループという安定した経営基盤と豊富なネットワークを活かして、WEB領域の拡大に集中することができるのだ。このような環境は、なかなか得難いのではないだろうか。

前項で触れたように、WEBマーケティングチームは4名体制と小規模だ。WEBマーケティングチームリーダーの清水拓郎氏、デジタルアカウントプランナーの高橋憲司氏と山崎翔子氏、そして外部パートナーという編成である。現在は営業メンバーと協力しながら、レポーティングや媒体発注等を中心に手掛けている。

これから一緒にチームを盛り上げるメンバーに、何を求めるか。その問い掛けに対して、高橋氏と山崎氏は「真面目さ」を挙げた。理由は、何よりもデータがものを言う仕事だから、とのことだ。改善に向けた分析を行い、その分析結果を顧客に提案する上で大切なことは話術ではない。データという事実と向き合う真面目さ、分析を立証する真面目さが何よりも重要であり、顧客はその点を評価しているのだ。

もっとも、同社のデジタルアカウントプランナーに対する顧客の要望は「さらに高まりつつある」と高橋氏は捉えている。

「現在のところは、WEB広告に関する分析や提案がメインです。しかし、これからは広告だけではなく、MA（マーケティングオートメーション）等のWEBツールに関する知識もますます求められるでしょう。というのも、お客様はコーポレートサイトの運用改善や、資料請求に至るまでの施策、セキュリティに関するアドバイス等、実に多彩なニーズを持っているからです。携わる領域が広がれば、その分関係者も増えてきます。広告にとどまらない幅広い知見が、私達のチームには必要です」（高橋氏）。

言い換えれば、経験者が配属初日からでも力を発揮できるフィールドはかなり広い、ということだ。なお、チームメンバーの一人ひとりがレポーティング等でPCと“にらめっこ”をしている時間が長いので、職場はとても静かだとのこと。「活発にコミュニケーションを取る方でなくても大丈夫です。みんな自分のペースで仕事をしているので」とは山崎氏の言葉だ。

最後に、比良氏は今回の募集に当たり、経験者に寄せる強い期待を語った。
「当社は総合広告代理店として、物件の広告展開をゼロから企画し、タレント等も起用しながら拡散させるノウハウを蓄積してきました。これからはそのノウハウを、WEB領域で発揮していきたいと考えています。当社の収益構造を変えるスタートアップメンバーとして、多くの経験者に集まってほしいと考えています」（比良氏）。