株式会社 アソウ・アルファのインタビュー

最初に、御社のビジネス展開に関する歩みとその特徴を教えてください。

麻生グループでは、明治5年の創業から約150年にわたり、社会インフラの安定性を高める事業を数多く展開してきました。そのグループの1社として1995年に設立された当社も、人材という社会インフラの充実に貢献するビジネスに取り組んでいます。設立当初は認められていなかった製造業への人材派遣も、2004年の派遣法改正を経て当社も事業化し、2006年には技術者派遣も開始しました。実に変動が激しい業界において、変化に対応した事業を展開してきたことが、当社の歩みにある特徴だと思います。

リーマンショックが起こった2008～2009年には、雇用にも大きなマイナスを生みましたが、景気復調の兆しが見えた2010年からは技術者派遣にこだわり、開発力と技術力、そして人材関連ビジネスのノウハウを生かしたビジネスを展開。現在は自社プロダクトの開発にも積極的にチャレンジし、新たな時代への歩みを進めています。

御社の特徴や強みはどのような部分にあるとお考えですか？

長い歴史を持つグループ企業として、安定した経営基盤があると同時に、当社では人材業界という“若い”業界でのビジネスを展開しながら、様々なチャレンジをしてきました。設立から現在まで、派遣法の改正や景気の悪化による人材ニーズの低下等、予測できない変化にも対応できたのは、挑戦を恐れないベンチャー企業的な気質が当社にあったからだと思います。その意味では、安定した環境で恐れることなく、「落ち着いてチャレンジできる」のが当社の特徴なのではないでしょうか。

また、これまで業務系のシステム開発に集中して人材派遣を行ってきた当社には、高い水準の技術力を有する人材が揃っているという点が大きな強みとなっています。要件を踏まえた緻密な計画立案、明確な設計書・指示書を基にした製造といった開発ポリシーを持ち、着実にシステム開発に取り組んできた当社には、他社には負けない高い技術力があると思っています。

自社の社員に対しては、どのような思いをお持ちですか？

社員達に求めるのは、何よりも人を大事に考えてほしいということです。企業としても、当社ではこれまでいかに業績が悪化しようともリストラを行いませんでした。そこには「人材ビジネスを手掛ける企業としての“人”に対する思い」が表れていると思いますし、社員一人ひとりが業務に当たる上でも同じように“人”を重視してほしいというのが、私達の思いなんです。

また、私が意識しているのは、その社員の成長を叶えるためには甘やかすことなく、時には厳しさを持って接するということ。厳しさとは期待の裏返しだと思いますし、その期待をきちんと伝えながら、会社の方向性を共有しながら、愛情を持ってその社員とコミュニケーションする。そんな思いを持って、私は社員のマネジメントに臨んでいます。

今後、御社が目指すのはどのような企業の姿ですか？

技術者派遣のビジネスに携わりながら私が感じてきたのは、技術者という存在が企業の前面に出ることの難しさです。当社の今後については、もっと技術者の思いを経営に反映するべきですし、例えばエンジニア出身の社長が登場する等、技術者自らが企業を切り盛りしてほしいと思っているんです。そうすることで、様々な視点からの意見が経営に生かされますし、技術者がより働きやすい環境、職種を超えた関係性の中で平等に働ける環境が実現するはずです。

今後、当社がビジネスモデルを構築していく上でも、技術者の意欲、そして帰属意識の向上は課題になると思っています。その解決のために、チーム体制で客先業務に対応する等、アソウ・アルファの一員であるという意識をより強く持ってもらうための調整も行っています。技術者が、“自分の会社”で“自分らしく”、より意欲を持って働ける会社を目指したいというのが、私の理想なんです。

最後に、転職者に向けたメッセージをお願いします。

エンジニア不足が叫ばれる中、高いスキルや豊富な経験を持った技術者は、ある意味で“引く手あまた”の状況にあります。その現状では、技術者は自らが最大に力を発揮できる企業を選ぶことができるはずですし、極端に言ってしまえば、ご自身のキャリアアップのために当社を利用してほしいとも思っているんです。

当社では、エンジニアの成長を支援する体制も充実しています。例えば研修に関しては、e-ラーニングとは違い、講師が毎日画面に登場する形でオンライン研修を行っています。そこから学べることは多いはずですし、相互のコミュニケーションを交わしながらご自身がやりたいことを形にすることができるはずです。技術力はご自身のやる気次第ですし、情熱のある人を育てる自信が私達にありますので、是非その意欲を当社の環境で発揮してみてください。