Hinode Labo設立の経緯について教えてください。
私は学生時代からプログラミングに触れていましたが、大学卒業後は外資系企業で「1年間だけ営業マンとして働く」と宣言して入社許可を頂き、サラリーマンをしていました。 初めての起業は23歳の頃で、友人と設立した会社にて取締役CTOとして、事業全般と技術全般を管轄する経験をしてきました。 自身が社長として創業したヒノデラボでは、若手エンジニアが続々と湧き上がってくる海外市場に触れてみて「これほど優秀な人材が多数働いていて、しかも自分よりも単価が低い」ことに衝撃を受け「日本人のエンジニアのごく一部を除いては、彼らに太刀打ちしていくのは厳しいのではないか」と考えるようになり、より上流で仕事ができる専門集団を作ろうと思いました。
仕事とは?ビジネスとは?「職業観」というものがありましたら教えてください。
社会に1つ新しい歯車を作るためのものだと思っています。 具体的なソリューションを持つ会社であっても、そうでなくても、どうすればより社会にフィットするのかを考えて、ビジネスモデルを改善していくことに違いはありません。 ユニークさを出していくことはとても難しいように思いますが、顧客の声と自社の弱みを常に見つめ続け、自社の事業を常に前向きに壊し続ける。 その事業を如何にマーケットフィットさせるかを考え、実行していく全ての事柄が、仕事・ビジネスだと思っています。
ワークスタイルについて「リモート」「生産性重視」について教えてください。
当社が大切にしている仕事スタイルは「リモート」「チャットコミュニケーション」「マルチタスキング」の3点です。 これは、対面・ビデオ会議のような「互いの時間を同期して」行う業務を減らして、非同期で複数のタスクを並列処理することを意味しています。 相手の時間を不用意に奪わないコミュニケーションを大切にしています。 こうした取り組みこそがリモート勤務を成り立たせるためにはとても重要なポイントだと考えています。 Hinode Laboではポジションの制約はありますが、“越境”フルリモートワークの取り組みにも注力していきます。 実はシンガポール子会社の取締役とも一度も会ったことがなかったのですが、役員起用したこともあります。 ビザや労務の観点で今すぐ解決できない課題もありますが、どの国にいても正社員として、または正社員と同等の待遇でリモートワークで働ける環境を目指しています。
新しく入ってくれる社員に期待することがありましたら教えてください。
とても汎用的な言い回しで恥ずかしいのですが、 結局のところ「相手への思いやり」がとても大切だと感じます。 誰かのTwitterでバズりましたが例えば、 エクセルファイルで「xxx仕様書_最終版」の後に「xxx仕様書_確定版」が届き、「xxx仕様書_final版」が届く、というような意味不明な仕事をする人もたくさんいます。 相手に思いやりのない、こんな仕事の仕方はくれぐれもしてほしく無いです。 日本人だけの阿吽の呼吸を、多国籍チームに求めるのはナンセンスです。 育ちも異なるメンバーで、「相手への思いやり」なくして、マネジメントは不可能だと思います。
社員に目指して欲しい姿があれば教えてください。
独自のHinode Standardizationという標準化指標の策定を進めている最中であり、ご自身のノウハウを全社共通指標として提言することもでき、また他の方のノウハウを吸収し、グローバル開発の独自スタンダードを作り上げていけるタイミングです。 私は「温故知新」という言葉を大切にしています。 偉大な先人たちが作り上げてきた「標準」を、謙虚に学びながらも、今の時代に即していないものは適切に焼き直し、独自の世界観を作り上げる。 そうした謙虚さと柔軟さを備えた人を目指して頂きたいと思っています。