事業開発管掌 ポッケ事業部 副部長・岩見 統之氏 2008年BBコール（現ベルシステム24）入社。オペレーション管理や営業企画を経験した後、2016年より伊藤忠商事に出向し、情報産業ビジネス部および、次世代ビジネス推進室へ在籍。2020年ベルシステム24に戻ってから新規事業開発を担当。2022年３月レイヤーズコンサルティングとの合弁会社であるホライズンワン設立を主導。同2022年３月よりポッケ事業部兼任を経て9月より副部長へ就任。超プラス思考を武器にコンテンツ事業拡大に奔走中。

まずはポッケ事業部が取り組んでいる事業内容について教えてください。

「楽しく働いて世の中に笑顔を」を理念に、様々なコンテンツを展開しています。現在、売り出し中は、先日累計ＤＬ数1,000万を達成し、月間１００万人のユーザー様にご利用頂いている「頭痛―る」です。これは、頭痛と気圧の変動に相関があることに気付いた気象予報士が考案したアプリで、気圧の変化による体調不良が起こりそうな時間帯の確認や、痛みの度合い・服薬記録などができます。また、寝強い人気で収益の柱になっているのが、『新宿の母』を中心とした「占いコンテンツ」です。 「占い」は心の不安を和らげることで、『頭痛ーる』は身体の不安を和らげることで笑顔を提供する――このように、「ウェルネス」という括りで現在成長戦略を推進しています。 ポッケ事業部が担っている、もう一つの重要な業務が、情報システム部と一緒に取り組んでいる、コンタクトセンター業務を支援するCRMシステムの開発です。コンタクトセンターを立ち上げる時に最低限必要なものをパッケージ化したもので、コロナ禍でコンタクトセンター需要が急増した時、即日利用可を武器に非常に活躍したシステムとなります。

ポッケ事業部がベルシステム24に統合されたことによるメリットは？

最大の目的(メリット)は、ベルシステム24が苦手としてきたWebマーケティング領域の強化です。ポッケとして占いコンテンツ等自社事業で培ってきたWeb系運用ノウハウを活用したWebマーケティングサービスの提供を実施しています。また、ポッケが強みとする「アプリ」をクライアント起点とした新規顧客開拓に繋げていければと考えています。 お客様企業にとっての顧客接点がコンタクトセンターからアプリに変わっていく中で、エンドユーザー様にアプリの利用頻度を高めて頂くツールとして、ポッケのコンテンツが有益ではないかと考えています。占いや天気予報は毎日確認する（アプリを開く）コンテンツであること、加えて、「占い」には生年月日等属性情報の入力を必要としますが、嘘の情報を入力される方は極めて少ないことも強みです。結構、いいコンテンツを持っているんです。 また、ポッケ事業として「ウェルネス」を軸に成長戦略を展開していく上で、創薬やDI（ドラッグインフォメーション）といった育薬領域を中心とした医療系ＢＰＯ事業を展開しているベルシステム24と一緒になることは大きな意味を持ちます。 コンテンツビジネスのマネタイズや拡販等多くの連携が始まっています。

ポッケ事業部で仕事をすることのやりがいや面白みは？

端的に申し上げると磨けば光るコンテンツを持っていること、事業開発と絡めることでビジネスをスケールさせることができるネタを持っているのが一番の面白みです。例えば、『頭痛ーる』とウェアラブルデバイスを連携させて福利厚生向けの新たなビジネスを創出するとか、頭痛学会の先生方と頭痛抑制によるＱＯＬ向上の取組みを議論したり、別の日には占い師の先生とTikTokの動画撮影をしたり、とお会いする方もやることも非常に幅広いです。「自分達がワクワクしないと、世の中に還元できないよね」ということを地でやっている部門です。 CRMシステムは、ベルシステム24の根幹事業であるコンタクトセンタービジネスに必要不可欠な業務を支援し、且つ社内向けであるため、ユーザー(他部署の同僚)の声を直接聞きながら開発できる面白さが味わえます。更に、アジャイル型で最新技術を取り入れた開発を実施しているため、技術者としての楽しさもあります。 伸びしろが非常に大きな事業です。

部内の雰囲気はどのような感じですか？

ポッケ事業部は2009年にベルシステム24からスピンアウトして、2022年に再び統合された組織です。そのため、2009年当時のベルシステム24の良き文化を引き継いでいる部署だと感じています。ベルシステム24は、ポッケがスピンアウトしている間に、資本が何度か変わったこともあり、社風も昔とは違うものになっています。　その点、ポッケ事業部は、良くも悪くもベンチャー的な気質が色濃く残っている部署だと感じます。 それに、プランナー、デザイナー、エンジニアがフラットに協力し合いながらサービス提供している点もポッケの特徴であり、強みです。「三位一体」と呼んでいるのですが、縦割りの組織ではなく、サービスに携わるメンバーが個々に職種の壁を超えて、積極的に意見を交わしながらいいものをつくろうという文化が根付いています。メンバーはほぼフルリモートですが、コロナ前の2015年からリモート勤務を取り入れてきたこともあり、コミュニケーション課題もクリアしています。

ポッケ事業部で活躍できる人材とは？

いい意味で、組織に馴染むよりは積極果敢に自分で意見を発信して、自分はこうしたいと言える人が活躍しているイメージです。ベルシステム24はどちらかというと、クライアント企業の要望に応えることに比重を置いて長らく事業を進めてきました。近年は、それだけではダメだと自分達から発信することにも力を入れていますが、ポッケはその点がより明確です。コンテンツビジネスは、「これがいい！」と伝えることができないと、その先がありませんから当然ではありますが。 その点で、自分の意見をしっかりと持ち、発信していける人、自分も仕事を楽しみながら、世の中に笑顔を広げていきたいと本気で思える人を求めていますし、私自身もそういう方と一緒に仕事がしたいです。