スペース・ソルバ株式会社

1986年に設立されたスペース・ソルバ株式会社。ＥＲＰパッケージの導入コンサルティングから開発・保守までを一貫して手掛けるＥＲＰ事業を中心に、オープンシステム事業、2004年からはモバイルシステム事業の3つの事業を軸に展開している。

同社はシステムの技術面だけでなく、ユーザやその運用に携わる人々から同社に何が求められているかを常に見極め、人間重視のサービス提供を目指しており、その想いが社名である”スペース・ソルバ”には込められている。

『スペース』
同じハードウエア、同じソフトウエアを使用しても導入効果は各社千差万別。なぜならそこには”ピープルウエア”があるからだ。システムを利用する“人”の特性を踏まえたソリューション考察が、これまでもこれからの時代にも求められるものであり、ハードウエア、ソフトウエア、さらに”ピープルウエア”の織り成す空間＝『スペース』に対するソリューション提供に拘ることこそ高い顧客満足に繋がっていると考える。

『ソルバ』
同社では、お客様にとって何がベスト・ソリューションかを真剣に考え、勇気をもって提案する集団でありたいという想いがあるという。そこで「ソリューション提供者 = solution provider = solver = ソルバ」と表現し、問題解決型コンサルティング・ファームを指向する企業姿勢を示す。

同社の根本に根付いているのは顧客満足だと代表の瀧川氏は語る。

「我々は業務系コンサルティングからスタートしており、今まで常に顧客と向き合ってきました。顧客満足度を上げるために必要なのは技術力であり、技術力を高めることにより顧客満足をさらに高めることが可能になってきます。当社が目指しているのは一般的に認知度が高い会社を目指すのではなく、ある特定の分野で『スペース・ソルバはすごい』といわれるような会社でありたいと願っています。」

SAP社ERPをベースとする基幹業務システムの導入コンサルティングという最高峰の分野にて、多くの名立たる企業への導入を実現してきた同社は常に新たな分野に挑戦しようとしている。

遡ること2004年、スマートフォンが普及する前の日本において、モバイル端末がビジネスの現場にもっと活用されるだろうと予見した。これらを活用して業務を効率化し、経営の意思決定のスピードを上げることを実現するために、モバイルシステム事業部が立ち上げられた。

そして、昨今話題に欠かないAIやIoTという新規性の高い分野と基幹業務システムとの連携といった付加価値の高いソリューション提供に挑戦する。これまで培った音声認識や画像認識等の組込系技術と業務系システムを融合させようとしているのだ。

「当社ほどの規模で、業務系のコンサルティング事業と共に組込系システム開発を行い、それぞれに高い技術力を保有している会社は周りを見渡してもないでしょう。音声認識や画像認識によりシステム用途の可能性が広がっていくと考えています。業務系と組込系を融合させ、市場に新たなニーズを我々自身が興していきたいと考えられるのが当社の強みです。」と瀧川氏。

同社の社風をお伺いすると、皆が口を揃えて「上下関係がなく、フラットな組織」だという。つまり、個々が言いたいことが言える環境があるのだ。

「厳しい上下関係は存在しません。全社員に気軽にメールし、時には社長からもツッコミが入ります（笑）」と城ヶ崎氏が言うように、日々さまざまな意見が社員から上がってくる。そしてこの意見をしっかりと受け入れる体制にある。

「さまざまな意見が上がってくるのは組織として健全だと思っています。むしろ、意見が上がってこなくなるほうが怖いです。何か問題があればすぐに話し合う場を作りますし、不満があれば徹底的に聞きます。」と同氏は語る。

この「言いたいことは言う」という風土は顧客相手でも変わらない。顧客のために必要であると思えば、衝突覚悟でぶつかるという。社員にも顧客にも徹底的に向き合う、それが同社である。そして、それが社員満足、顧客満足を生み出しているのだ。これからも技術者が技術者らしく働ける会社であり続けることは変わらない。