同期入社の二人が未来を語り合う会で再会し、同じ問題意識を有しながら起業へ
柴山 そもそもの出会いは、2001年に大手システムインテグレータ企業(SIer)に同期入社した時だよね。 千種 そう。たまたま大学も一緒だったけれど、それは研修の時に知り合って初めて分かったことで、学生時代は面識なかったんだよね。 柴山 僕は大学院に行っていたということもあって、年齢も僕の方が2歳年上。入社後は、千種が営業部署に配属になって、僕は技術畑の研究・開発を担当することになった。 千種 研修では一緒だったけど、それぞれ違う専門分野に進んだので、違う職場で17年間働いていたんだよね。その後、今から5~6年前に久しぶりに再会して、一緒に仕事もするようになった。その中で、ほかの同期のメンバーも巻き込みながら、会社の現状にある課題感とか、今後の未来を語る会を開くようになった。毎月1回、その語る会で顔を合わせながら、2年前ぐらいに「そろそろ年齢も40になるし、今後はどうする?」みたいな話をしたのを覚えているな。そこから「何か一緒にやっていこうか」ということになって、会社をつくるところまで話が進んだんだよね。
後れをとる日本のITビジネスに対する危機感を共有
柴山 一緒にやることになった理由はシンプル。僕自身は事業開発のやり方やアプローチを、実際のクライアント企業とやってきた専門性を持っていた。でも実際に会社を立ち上げてビジネスをやる上では、事業を広げるという営業面、マーケティング領域のプロフェッショナルが必要になる。だからその専門家である千種と組めば、上手く会社を軌道に乗せられると思ったんだ。 千種 持っている課題感も同じだったしね。僕は、担当クライアントだった世界的アパレル企業の海外進出をお手伝いしていたんだけど、その業務を通して日本のIT業界の後れや問題点を実感していた。 柴山 僕は海外の企業で“修行”している時に、世界との差を実感していた。SIという業界は日本の特徴的なビジネスモデルであり、これまで日本企業のITを支えてきた。一方で、このSIを超える新しいビジネスモデルが生まれないと、日本のITビジネスは衰退するという危機感があって、そこは千種と共通の問題意識だった。 千種 SIerにいたときは、クライアントがほとんど大企業だった。今後は、大企業だけではなく、中小企業のデジタルトランスフォーメーションが進むことで、日本のITは大きく成長すると考えている。そのお手伝いがしたい。それが会社設立の大きな動機になったよね。
IT業界における課題解決を目指すために外部の視点から問題提起
柴山 大手システムインテグレータ企業から独立してやることになったのは、僕の中では「大企業でビジネスモデルを変えること」は難しいし、時間がかかると思ったから。それと、自らベンチャー企業を立ち上げて、リスクを負いながら取り組むからこそ、新しいチャレンジができると思ったからだったんだ。 千種 そうだよね。それは僕も同じ思いがあったし、さらに言えば大手システムインテグレータ企業も変わらなきゃいけないという意識があって、それは会社を出て外部の存在として関わるほうがやりやすいと感じた。実際に今も当時勤務していた会社とはお付き合いがあるし、変わるための色々な取り組みのお手伝いもさせてもらっている。 柴山 大企業に属していると難しい取り組みでも、ベンチャー企業や小さなスタートアップ企業の方が柔軟に物事を進めることができる場合もある。大企業では変えるのが難しい部分も、僕らが外部から関わることで変化を生み出し、その結果として業界の変革に繋がれば嬉しいよね。
二人のリーダーがバランスをとることで企業運営に安心感が生まれる
千種 独立した後に苦労したことや失敗したことって、何か思いつく? 柴山 僕の場合は、仕事をする上で、「絶対に失敗しない」というのが信念。困難や想定外みたいなことがあっても、それは成功に変えてしまえばいいと思っている。極端に言えば、成功するまでやり続ければ失敗ではないわけだからね。 千種 柴山は本当に着実に物事を進めるし、よく考えているという印象がある。 柴山 そういう千種に関しては、僕の印象から言うと「楽観的」という感じかな。困難や想定外のことが起こっても、最後には何とかなるから大したことないという考えで、結果として問題を乗り越えてきたんだと思うよ。 千種 僕と柴山で、キャラクターは全然違うと思う。考え方も、物事の捉え方も違うけど、そのバランスが取れているから会社を運営する上では安心できる要素になると思っている。
多様な働き方から最適なものを選択し、プロとしてのキャリアを築ける環境
柴山 この会社での働き方としては、多様な選択肢があると思っている。例えばエンジニアであれば、技術者としてのスキルを追求したいと考える人は、エンジニアが集まる環境で切磋琢磨できる配属先を選べる。または、コンサルタントと協業しつつ、ビジネス面も視野に入れながら開発業務に携わるという選択をすることもできる。 千種 エンジニアでも、コンサルタントと近い場所でクライアントと接しながら、ダイレクトな関係性を意識した環境で開発ができるというのはすごい魅力になるはずだよね。 柴山 働き方という意味では、僕の計画では「3年以内にハワイに拠点をつくる」というのがある。これは是非、転職者に方にも知っていただきたいこと。 千種 そうだよね、いつも言っている。僕も行きたいと思っているし。ライフ・ワーク・バランスを考えながら仕事に取り組む上では、ハワイは最高の環境だと僕も思っているよ。 柴山 本当に労働環境というものが仕事のパフォーマンスに影響するのであれば、最高の環境であるハワイで検証してみたいというのが僕の考え。いずれにしても、ハワイで働くのも、日本国内に残って働くのもその人の自由。結果を出すために最適な環境や働き方を選べる自由さがあるので、これから入社する方にもプロとして力を発揮するための選択をしてほしいと思うな。
