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インタビュー画像小原 和磨(取締役 CTO) 2004年にシステム開発会社へ入社し、20代前半でリードエンジニアとして10名のエンジニアを率いる。2009年にエニグモに転職し、主力事業の担当エンジニアとして活躍。2011年にITベンチャーの取締役CTOに就任。レンガではシステム全領域を担当。

まずはじめに、小原さんのこれまでのご経歴についてお聞かせください。

実は、大学を中退して仕事を始めたので、20歳ぐらいから働いているんです。 とにかくプログラミングがしたくて、入れる会社を探し、システム開発会社に就職。 受託開発の現場で5年間経験を積みました。 最初はプログラミング中心の業務でしたが、徐々にチームリーダーを任されるようになり、上流工程にも携わるようになって。 お客様と要件定義を行い、自ら設計し、チームメンバーと共にシステムを作り上げる立場へとシフトしていきました。 ―その後のキャリアはいかがでしたか? 受託開発ではプロジェクトが完了すると次の案件へ…というサイクルだったため、もっと長期的に一つのシステムに関わりたいと思うようになったんです。 また、自分自身がユーザーとして使えるようなサービスに携わる方が、より面白さを感じられるのではと考え、toC事業会社を志望するようになりました。 そこでエニグモに入社し、BUYMAの開発を担当することに。 エニグモには2年ほど在籍し、toCサービスの開発プロセスや意思決定の背景を肌で学ぶことができ、非常に多くの学びがあったと感じています。 ―そこからレンガへの創業に至ったのはどういった経緯だったのでしょうか? 2011年、東日本大震災があったころ、当時の同僚から「起業しようと思ってるんだけど、一緒にやらないか」と誘われ、面白そうだと感じて事業を始めることにしました。 震災支援のサービスや漫画を読む人向けのサービスなど、さまざまなアイデアを形にしてローンチし、ユーザーを集めるところまでは順調でした。 しかし、事業として発展させるのは難しく、さまざまなサービスをリリースしては思うように成長させられず、悩んでいたんです。 そんな折、現在の共同創業者である藤井から「マンションの口コミサイトで勝負しないか」と声をかけていただきました。 一つのサービスにじっくり取り組むのは魅力的に感じ、レンガの創業に踏み切りましたね。

話は遡りますが、小原さんとプログラミングとの出会いはいつごろだったのでしょうか?

たしか、小学校3年生くらいのころだったと思います。 テレビか雑誌で、さまざまな物事をシミュレーションするソフトウェアの紹介を目にして。 それがものすごく面白そうに感じたことを、今でも鮮明に覚えています。 それだけでは直接プログラミングに結びついたわけではないように思えますが、おそらくその中でシステムの話にも触れられていたのかもしれません。 “プログラミング”や“ソフトウェア”という、なぜか強く心惹かれる存在を知り、図書室や本屋でプログラミング関連の本を次々と手に取るようになりました。 とはいえ、実際にコードを書くのではなく、知識を蓄えるばかりで、長い間“読むだけ”の期間が続いていたように思います。 ― 実際にプログラミングを始めたのはいつごろでしたか? 高校3年生のころです。 自分でアルバイトをして貯めたお金で念願のパソコンを購入し、そこから本格的にプログラムの世界に入りましたね。 当時はWindows XPの時代。選んだのはSONYのVAIOのデスクトップパソコンで、価格は約20万円でした。 ― 高校生にとっての20万円は大金ですね…!相当な熱意があったんだろうなと感じます。 そうですね、今思うとかなり高い買い物でした(笑)。 でも、小学生の頃にプログラミングに魅了されて以来、ずっと心の片隅にあったんです。 「どうしてもやりたい」という強い思いがあったので、ごく自然な流れだったように感じます。 実際にコードを書き始めたときは、その楽しさに感動しましたね。 それまでは本で知識を得るだけでしたが、実際にコードを書くのとでは面白さが全く違う。 ゲームで例えるなら、説明書を読んでいるだけの段階と、実際にプレイしている段階くらい違う感覚で。 まさに「体験して初めて分かる面白さ」という感じで、どんどんのめり込んでいきました。 ―それから大学生になって、さらにプログラミングにのめり込んでいったのですか? 独学でしたが、プログラミングはとても面白くて、どんどん夢中になっていました。 その結果、あまり学校には行かなくなりました(笑)。 正直なところ、そもそも学校というものが好きではなかったんですよね。 座学に面白みを感じられず、教科書を読めばテストの点はそれなりに取れるタイプだったので、授業に出る意味をあまり見いだせずにいました。 それに、当時はアルバイトもたくさんしていたので、学生をしながら働きつつ、さらにプログラミングにも打ち込もうとすると、本当に時間が足りなくて。 だったら、いっそのことプログラムを仕事にしてしまえば、一日中好きなことができるんじゃないかと思ったんです。 今振り返ると、学校に通うよりも早く社会に出て仕事をしたいという自立心みたいなものが強かったのかもしれませんね。 ―それからレンガに入社して12年。 エンジニア・プログラマーから始まり、今では事業責任者やCTOを務められていますが、全く異なるロールですよね。 実は、僕の中では「エンジニア・プログラマー」と「事業責任者・CTO」という2つのロールは断絶していないんです。 僕の根源的な興味は「プログラミングの面白さ」から始まっていて、その情熱が形を変えながら今に続いているという感覚があります。 「どういうプログラムが正しいのだろうか」という疑問をずっと突き詰め続けて、ここまでやってきたような感じで。 人それぞれいろんな考え方があるとは思うのですが、突き詰めた結果、僕が思うのは「技術だけでは新しい正解に辿り着くことは難しい」ということです。 システムが何のために存在するのか、どう使われるのかという文脈を理解してはじめて、「この判断が正しそうだ」と言えるものになる。 そういう“いいシステム”を作るための思考の積み重ねが、自然と仕事の幅を広げていったように思います。 また、コンピューターの特性を活かして現実に役立つものを作るという発想は、組織づくりにも通じるものがあると感じています。 一人ひとりの特性を活かし、価値を生み出せる組織とはどんなものかを考えるとき、これまでの経験で培った思考が役立つんです。 CTOという役割も、その探究の延長線上にあるものだと思っています。

改めて、レンガの開発スタイルについて教えてください。

現在、レンガには3つのチームがあり、エンジニアだけでなく、デザイナーやカスタマーサポートのメンバーも含めた4〜6人ほどの単位で動いています。 スクラム開発を採用しており、チームの目標に対して「何を実行するか」は、プロダクトオーナーを中心にチーム自身で決定しています。 また、スプリント内でどのタスクを優先するかも、チーム内で話し合いながら決める形で進めています。 このように、各チームが自律的に進めていける環境を大切にしているのが特徴ですね。 ―小原さんから見て、レンガのエンジニアチームはどのように映っていますか? 組織が大きくなるにつれて、メンバーそれぞれが本当に頼れる存在になってきたなと感じています。 数年前までは、僕も現場でコードをバリバリ書きながら、開発とメンバーのフォローを両立する立場でしたが、今ではチーム全体が自律的に動いてくれて。 例えば、「エンジニアリングとしてどんな課題があるのか」を自発的に整理し、ディスカッションの場に持ち込んでくれますし、それをどう解決するかを考えた上で、必要な対応を適切に実行してくれる。 チーム全体で基本的な考え方がしっかり共有できているので、それぞれが自分の判断で動いてくれる雰囲気があって、本当に心強いですね。 ―先日のインタビューでお伺いしたように、経営メンバー3名もお互いに強い信頼感を持って背中を預け合っている印象ですが、エンジニアチームも同じような雰囲気なんですね。 そうですね。確かにすごく良い雰囲気ができてきたなと感じています。 エンジニアに限らないですが、レンガではチーム内の関係はとても密度が高く、一体感があります。 ただ、チームを越えた関わりになると、どうしても普段顔を合わせる機会が少なくなり、距離を感じる部分もあるかもしれません。 そこで、レンガでは3ヶ月ごとにチームの目標設定を見直し、それに応じてチーム編成を変更することもあります。 こうした変化を通じて、チーム間を越境したつながりも少しずつ深まり、組織全体としての信頼関係も強くなってきているのではないかと思います。 ―小原さんがエンジニア組織作りにおいて大事にされていることはなんですか? 正解がわからない中で手探りしながら進めてきましたが、その中で最も強く感じているのは、「上の人間の能力が組織全体の成長を制限してしまうことは絶対に避けるべき」ということです。 エンジニアリングの部分で僕の能力が組織の上限になってしまうと、会社としての伸びしろが小さくなってしまうのではないか、という不安が常にありました。 だからこそ、一人ひとりの能力が最大限に生かされる組織をつくりたいと思っていますし、それが目標でもあります。 じゃあ、どうしたらそれを実現できるのか。 僕たちの行動指針のひとつに「自ら考え、自ら動く」というものがあります。 この意識を持って働くことで、組織の枠に縛られることなく、個々が自由に学び、それぞれの能力をさまざまな場面で発揮できるようになる。 そうした積み重ねが、結果的に組織全体の成長につながっていくのではないかと考えています。

「成長するために一人ひとりが自ら思考して動く」というのは、確かに大事であり、同時に難しいことだと感じます。 それを実現するために、どのようなことを実践されていますか?

確かに非常に難しいと感じていますが、日々のマネジメントの中でその意識が培われていくのではないかと考えています。 レンガでは目標を設定したうえで、「その目標をどう達成するか」はできるだけ個々に任せるという方針をとっています。 また、一人ひとりが当事者意識を持って仕事に取り組むためには、「いかに楽しめるか」がキーだと考えているんです。 メンバーそれぞれ、会社とは別の個人として「楽しい」と感じるポイントや、モチベーションの源泉を持っているはず。 その「楽しさの源泉」と「仕事の目標」をどうつなげるかがとても重要だと考えていて、そのために個々のメンバーとしっかり対話することを大切にしています。 ―具体的にはどのようなコミュニケーションをされているのでしょうか? 「どういうことに楽しさを感じるか」というのは、人によって違うのかなと思っていて。 例えば、マンションノートの業務の中でも、新しいコンテンツを考える仕事もあれば、ユーザーの困りごとをどう解決するかを模索する仕事もあり、同じ事業の中でも業務のジャンルが異なります。 そのため、それぞれのメンバーがどの領域に興味を持っているのかを見極め、できるだけマッチするように意識しているんです。 具体的な一例として、「もっとシステム的なチャレンジをしたい」という熱意が強いメンバーがいれば、その熱意をマンションノートの中でどう活かせるかを話し合ったりします。 もちろん、すぐには実現できないこともありますが、日常的にこうした会話を重ねておくと、新しい技術が登場した際にすぐに活用のアイデアが浮かびやすくなるんです。 たとえば、ChatGPTのような技術が登場したときに、「事業拡大につながる可能性があるから、一度やり方を考えてみよう」といったように、自然と技術の導入が進みます。 こうした形で、メンバーの興味や熱意を引き出しながら、仕事へのやりがいにつなげることを意識しています。 ―メンバーそれぞれの楽しさの源泉とか、興味の方向性を日頃から話し合うことで正確に理解し、機会提供をされているんですね。 そうですね。ですが、“正確に”理解するのはなかなか簡単なことではありません。 なので、できるだけ密にコミュニケーションを取ることを意識しています。 その一環として、エンジニアメンバーとは月に1回1on1を実施しているんです。 1on1では、「思っていた業務と違わないか?」と率直に聞いたり、「何か新しく考えていることがあれば教えてほしい」といった話をすることが多いですね。 その対話の中で、「じゃあ今後こういう方向性で進めるのはどうか」「こういうチャンスがあれば挑戦してみるのもいいかもしれない」といった形で、本人の意向を組んだアサインやフォーメーションを組むようにしています。 メンバーそれぞれが最大限に力を発揮できる環境、そして会社全体としてもっとも力を出せる形は何か。 この点については、時には悩みながら本当に多くの時間を使って考えていますね。 ―CTOという立場になると、合理的なマネジメントに傾きがちになる方も多い中で、そこまで一人ひとりと向き合っているのはすごいです。 「合理的」という言葉を思い浮かべると、多くの人が「単純化」や「効率的」といったニュアンスを想像することが多いかもしれません。 ただ、人と人の関係において「本当に理にかなっていること」は、少し違った形をしていると思います。 人には感情があり、その浮き沈みが仕事の成果に大きく影響することは往々にしてあります。 そう考えると、単に効率を追求するのではなく、メンバーそれぞれのモチベーションと目標のベクトルを合わせていくことが、より良い成果を生む上でとても重要だと感じますね。

ここ数年で技術トレンドが急速に変化していると思うのですが、小原さんがこれからレンガに取り入れていきたい最新技術などはありますか?

言わずもがなですが、生成AIの活用は、まさにこれからの技術戦略の大きな柱になりそうですね。 日々使用する頻度も増えてきているため、やはり積極的に取り組んでいく必要があると感じています。 例えば、『ChatGPT』のようなAIをほぼパートナーのように活用しているメンバーも多いですし、コーディングの補助として『Copilot』のようなツールを導入し、開発の効率を高めています。 また、コードレビューにおいても、一度生成AIに投げて指摘をもらう仕組みを作るなど、実際の業務に活かせる場面が増えてきました。 ―確かにマンションノートはデータも多そうですし、色々と親和性がありそうですよね。 まさにおっしゃる通りで、口コミが増えてくると、1つのマンションに何千件もの投稿が集まることもあるんですよね。 ただ、マンションに興味がある方でも、そのすべてを読むのは現実的ではありません。 そのため、ユーザーの負担を軽減し、より分かりやすい形で情報を提供する必要があると考えています。 例えば、口コミを要約して簡潔にまとめたり、ユーザーが知りたいポイントに応じて適切な情報を抽出したりする仕組みがあれば、より便利に使っていただけるのではないかと思いますね。 ―話は少し変わりますが、今後の採用候補者の方向けに、レンガにマッチするエンジニアの特徴を教えてください。 システムだけでなく、ビジネスやユーザーにも関心を持てる方のほうが、活躍しやすい環境だと思います。 現在のフェーズでは、必ずしもビジネス面やプロダクト面に秀でている必要はなく、何かの専門家である必要もありません。 ただ、「何を作るのか」「どんな価値を提供するのか」といった意図をしっかり理解し、システムの立場から適切にコミュニケーションできることが大切です。 そして、1ユーザーの視点を持ちつつ「こうしたほうがもっと良くなるのでは?」と積極的に提案できる方であれば、より楽しく仕事ができる環境なのではないかと思います。 ―逆に、レンガにフィットしにくいエンジニアの特徴はありますか? 例えば「データベースのスペシャリストになりたい」「特定の技術分野を深掘りしたい」という方は、今のフェーズではフィットしにくいかもしれません。 現在の環境では業務の幅が広いため、特定分野に特化するよりも、プロダクトやユーザーの価値を意識しながら柔軟に対応できる方のほうが活躍しやすいと感じています。 ただし、今後組織がさらに成長していけば、各領域の専門家が求められるフェーズが必ず来ると思っています。 その際には、他のチームから頼られるようなエキスパートの方にもぜひご参画いただきたいです。 とはいえ、現時点では「プロダクト・ユーザー・価値ドリブン」といった考え方を持ち、技術を手段として活用しながら柔軟に動けるエンジニアの方がフィットしやすいのではないかと感じていますね。 ―最後に、CTOとして採用候補者のみなさまにメッセージをいただければと思います。 システム開発自体、とても楽しい仕事だと僕は思っています。 ただ、「作るだけ」という感覚になりがちな場面も多いのではないでしょうか。 レンガ、そしてマンションノートの開発では、「何を作るか」「どんな価値を提供するか」といった企画の部分から携わることができます。 単なる開発業務にとどまらず、サービスの価値そのものを考え、ユーザーにとって本当に役立つものを作りたいという方にとっては、非常にやりがいのある環境だと思います。 そのような環境に興味がある方には、ぜひ一緒にマンションノートをより良いサービスにするためにご協力いただけたら嬉しいです。 ご応募をお待ちしております!

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取締役CTO 小原和磨
代表からアルバイトの方々まで上下が無く風通しの良いスタートアップです。既存事業に加え新規事業を仕込みつつ、技術面での新しい挑戦をしている会社です。18時以降も面談歓迎です😊
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