研究開発からアフターサービスに至るまで広く対応可能なワンストップ体制が強み
ワールドインテック株式会社は、製造業の各工程に必要な人員を豊富に抱える総合人材アウトソーシングおよびコンサルティング企業である。同社の強みは、研究・開発、設計、製造、物流、販売、アフターサービスに至るまでワンストップで対応可能な守備範囲の広さだ。研究員や技術者等、約2万名もの在籍者を抱える。
また、親会社である株式会社ワールドホールディングスは、同社を含めた連結子会社30社、非連結子会社2社、合わせて32社もの関係会社を全国展開する東証一部上場企業。2018年度の売上高は145,137百万円、従業員数17,924名という規模を誇る巨大組織だ。顧客企業からの引き合いが増加の一途という中にあり、システム開発領域を担うSI事業部では新たなエンジニアを広く求めている。
1993年の会社設立以来同社は、半導体・電子部品・自動車・食品など様々な分野の生産ラインへ現場のニーズに合わせて派遣や請負のスタイルで人材を送り出してきた。1997年には、機械や電気/電子回路設計の人材派遣・請負を行うテクノ事業部を設立。その後、研究開発・臨床開発のR&D事業部、軽作業や販売を担うセールス&マーケティング事業部と、顧客からのニーズに応える形で対応領域を次々と拡大していった。そして、一番新しく誕生した部門が業務系アプリや組込み系ソフトウェアの開発、インフラ設計、監視・運用のエンジニアを抱えるSI事業部なのだ。
こうして、あらゆる分野の「ものづくり」において各工程に対応できる体制が整った。現在国内には全事業部併せて50カ所もの拠点があり、日本全国のものづくりの現場で同社の人材が活躍している。国内の広い範囲をカバーしてワンストップでサービスを提供できる体制は、他社にはない大きな強みだ。
大規模な展開を行う同社にあって、立ち上がったばかりのSI事業部はまだまだ少人数で発展途上にある。このタイミングで参画する人材には、今後のSI事業拡大の原動力となり部門を盛り上げていく役割が期待されている。
健全な安定的経営基盤と確かなバックアップ体制が魅力
同社でエンジニアとして働く魅力をSI事業部 部長 西山 邦也氏に尋ねると、「働く立場にとっては、入社の間口の広さやスキルアップしやすい教育体制、多くの現場がありキャリアップの方向性が豊富な点が挙げられます」という答えが返ってきた。
正社員として雇用された場合、それぞれの現場のプロジェクトに入るスタイルとなり、本社側は手厚いバックアップやサポートを行っている。グループ内にITエンジニア育成を専門とする会社を持ち、未経験者でもスムーズにIT業界の現場で働けるような教育プログラムを整えているのだ。
『JAVA育成プログラム』では、1名につき1台PCを支給しWebカメラにて3カ月間の通信教育を行う。仮想システムの開発プロジェクト演習までもが用意され、現場で対応できるレベルのスキルを身に着けていく。『インフラ育成プログラム』では、ITシステムの入門部分からネットワークの基礎、Linuxの基本操作などを学び、LPICレベル1資格及び CCNA の取得を目指す。
VMWareの研修環境を整えたらどうかという社員からの提案により、新たな研修プログラムも整備されるなど、研修や教育制度は、時流やニーズに合わせて常にブラッシュアップしている。同社は「エンジニアファースト」を掲げ、盤石な経営母体のもとで65歳の定年まで安心して働ける環境づくりに力を注いでいるのだ。
「システム黎明期の汎用機に対応していたエンジニアが時流に乗れずに職を失ったような過去がありました。今後も5G(第5世代移動通信システム)の商用化やAI、IoTの拡大など、エンジニアを取り巻く環境はどんどん変化していきます。エンジニアが常に新たな情報とスキルを身に付けていけるよう支援をすると同時に、ベンチャー企業との協業や自社パッケージ開発を試みるなど、事業領域を拡大していく計画です」(西山氏)
最新テクノロジーを活用して、新たな市場を作り出そうというベンチャー企業は多い。そこへ人材を送ることは、同社にとっても新たな分野のノウハウ蓄積や技術取得につながる。自社プロダクト開発では、サービスのライフサイクルに関わることで今までとは違った視座を得ることができるだろう。
「”エンジニアが働きやすい会社”というのを念頭に置いて、健全でありながら常に成長を目指します」と西山氏は語った。
エンジニアとして働く際の同社の魅力を語ってくれた。
穏やかな社風でギスギス感ゼロ!ストレスなく長く働けるよう環境整備に尽力
客先常駐が基本であるだけに会社への帰属意識や社員間の関係性が気になるところだが?と尋ねると、西山氏は「年に3回の納会開催の他、定期的に集合研修を行う帰社会やスキルアップ研修、個人面談、打ち合わせなど、自社との繋がりは大いにあります。社内ツールによって情報共有と社員間のコミュニケーションも常時行っているので、連携に問題はありません」と自信を覗かせた。
「顧客は厳選した大手企業ばかりですが、もしも現場においてミスマッチやトラブルが起きた場合には本社側ですぐに対応しますし、状況によっては引き上げや配置転換といった客先との交渉も早急に行います。社員の働く環境には、最大限気を配っているからことの対応だと思っています」(西山氏)
人材サービス会社に属する場合、本社側からのサポートやバックアップ体制は重視したいだろう。その点において「社員に安心して長く働いてもらいたい」という言葉が、西山氏の口から何度も発せられたのが印象的だった。同社がこれだけの大規模な事業展開を長年に渡って継続し、さらに拡大している理由はここにもあるのかもしれない。
「会社の雰囲気がとにかく優しいですね。トップも優しいですし、全体的にギスギスした感じがまったくありません。立場上、マネジメント層が指導をするということは当然ありますが、一方的に責めるようなことは絶対にありません。互いに忌憚なく意見を述べ合う風通しの良さがあります。このような社風でコンプライアンスにも厳しいので、ハラスメントは起こりようがないのです」と西山氏。社員は穏やかで真面目、物静かなタイプが多いという。
安定した基盤の上で様々な現場で経験を積み上げていきたいエンジニアには、とても良い環境だろう。将来のキャリア形成について思いを巡らせているならば、同社の話を聞いてみてはどうだろうか?