人へのフォーカスと超アナログな発想で、新たな価値を創造する
MSY株式会社は、主にゲーマー向けパソコン用周辺機器の企画・開発・販売を行っている会社だ。そのほか、ゲーム周辺機器の輸入販売、ライフスタイル製品の企画・開発・販売および輸入販売、店舗運営支援、タレントマネジメントなども手掛けている。設立は1978年6月で、東京都杉並区下高井戸に本社、東京都渋谷区幡ヶ谷に営業拠点、埼玉県三郷市にロジスティクスセンターとカスタマーサポートセンター、アメリカ・カリフォルニア州に現地法人を置く。
代表取締役を務める秋山昌也氏は、高校時代はサッカーに打ち込み、大学生活ではコンサート会場のアルバイトに没頭した。世界のあちこちをバックパックで旅行する中で、今後の人生について自問自答を繰り返していた頃、「どうせ一生仕事をするなら、バックパッカーのように常に人と出会い、コミュニケーションできる仕事がいい」と決心。営業として就職することを決意し、神奈川トヨタ自動車株式会社一社のみ選考を受け、晴れて採用され社会人としてのスタートを切った。
MSYにおいて秋山氏が大事にしていることは、「モノをつくって売ることではなく、人と環境に対して意味あることをする」ことだ。「人にフォーカス」したサービス開発や会社運営に取り組んできたため、人間が五感で感じ心地いいと思うものを提供することやm時代の変化とともに変わりゆくライフスタイルをより豊かにし、「ソリューション」と「イノベーション」の連動によるカルチャーを再編集することなど、古き良き伝統と現代生活をつなぐ“クロスカルチャー”を実現する企業像を描いている。
「社会のなかで役に立つ」、「人に喜んでもらえる」この2つを軸に、今やるべきこと、それをしなければならない意味、そういったすべてのことを精査して、ゲームとその周辺に分布する一般ユーザーの立場に立った事業にこだわっている。
コアなユーザーに選ばれるブランド価値を、自らの力で切り拓く
MSYの事業は、ゲーミングデバイス(マウス、キーボード、オーディオ機器、各種コントローラーなど)やゲーミングアクセサリ(マウスパッド、ゲーミングチェア・デスクなど)、アパレルなどゲーム関連グッズ、PC・スマホアクセサリなどの企画・開発・販売、および輸入だ。
自社ブランド「GRAPHT」を筆頭に、ゲーミングハードウェアの世界的なリーディングカンパニー「Razer」、レーシングゲームのハンドルコントローラー開発メーカーとして世界トップのシェアを誇る「Thrustmaster」など数多くのブランドを取り扱って、自社ECサイトやAmazon.co.jp、全国の家電量販店、専門店を通じて販売している。また、「Team Grapht」の元、プロゲーマーやチームのサポートを行い、ゲーム市場の活性化を図っている。
MSYの最大の特徴は、ユーザーが求める問題解決につながる製品開発や、マーケットリーダーになり得る質の高いブランドを取り扱っていることにある。市場に競合が少ないポジションニングを行い常に優位な立場に立った上で、既存の市場にはなくまだ価値が認知されていないような製品を展開すること、そして既存の仕組みや枠組みを常に疑ってエンドユーザーに正しく価値を伝えることを通じて、超アナログな発想と行動力を武器に旧くて新しい仕組みをデザインすることが同社の強みだ。
「既存のマーケットを動かす論理は、残念ながらメーカーの論理です。例えばコスト、流通、マーケティング、こういったものに縛られ、ユーザーのことは二の次になっています。MSYはそうした観念にとらわれず、徹底的にユーザーの視点に立った発想をしています。欲しいものがなければつくる、それと同じように、マーケットのあり方が間違っているなら新しいマーケットをつくります。まだ誰も気づかないポテンシャルを切り開いた結果、コアなユーザーから「そうそう、やっぱりこれじゃなきゃダメなんだよね」と言ってもらえたなら、それだけでブランドは成り立つし、そうしたユーザーとの関係性こそ当社が求めているものです。」(秋山氏)
「人」が中心の企業として、人と環境に対して「意味のあること」を大事にするカルチャー
2018年6月時点の従業員数は20名で、男女比は男性:女性=13:7。この時点で女性の役職者はいないが、産休の適用を受けている女性が1名在籍している。新卒・中途の割合は、中途採用が100%。社内組織は営業部、製品開発部、管理部の3部署で構成されている。福利厚生として一つ例を挙げると、東急不動産の会員制リゾートホテル「東急ハーベストクラブ」に加入し、全国の施設を優待価格で利用することもできる。
目まぐるしく変化する現代において、MSYが創業当時から変わらないことがある。
それは、どんな時であっても「人」が中心にある、ということ。企業である以上利潤の追求は必要不可欠であるものの、MSYはあくまで「人」が中心の企業として「量」より「質」を重視し、人と環境に対して「意味のあること」を行っていくスタンスを大事にしている。異なるジャンルや言語、文化を持つ人々がMSYという会社を通じて出会い、刺激し合うような交流を創ること――、これこそがMSYという企業の使命であると感じているのだ。
MSYならではのエピソードをお伝えすると、同社の営業スタイルはノルマを設定せず、取引先に向けてしっかりとコミュニケーションを取りながら、製品やサービスの提案を行う。取引先や市場のニーズを掘り起こし、ソリューションを提案できるよう心掛けているのだ。
だから「ゲームが好き/興味があるゲーム市場に詳しい」や「指示待ちではなく自主的に活動ができる」また「問題解決に向けて自分で考えて行動できる・人間関係において調整能力がある」といった人材が歓迎されるだろう。部署によっては海外とのやり取りも多いため、英語などの語学力も活かせる。
現在、ゲーム業界に新しい光が当たり、MSYは成長段階を迎えている。さらなる飛躍に向けて、ベンチャーならではの苦楽を味わえる環境だ。あらゆる分野で活躍しているクリエイターやアスリートの熱に触れ、彼らの存在をより多くの人に知ってもらいたい!と思うような、あるれる好奇心をお持ちの人はぜひ一度遊びに来てほしい!