株式会社ElEngine

株式会社ElEngine（エルエンジン）は、UX/UIデザインに特化したゲーム／アプリケーション／Webサービスの制作会社だ。
「UX/UIの未来をリードする」をビジョンに掲げ、ユーザー体験（UX）を軸にした“わかりやすく、夢中になれるデザイン”を追求している。

取引先には、ゲーム会社がズラリと名を連ねる。
裏方の立場上、具体的なタイトル名は公表できないものの、誰もが知る有名IPや人気シリーズのUX/UIを数多く手掛けており、これまでに累計50タイトル以上の制作実績を誇る。

ゲームのUX/UIデザインは、情報量が多く、操作性や世界観との一体感が求められる最難関領域。
ElEngineは、そこで培った知見を活かし、“ユーザーを夢中にさせる体験”をあらゆるデジタル領域へ拡張している。
その中心にあるのが、ゲーミフィケーション（Gamification）× UX設計という考え方だ。

「人が自然と操作したくなるUI」「続けたくなるUX」を追求する中で、同社はアプリや業務システム、SaaSなど非ゲーム分野にも積極的に進出。
“ゲーム的体験設計”を応用し、業務アプリでも“遊び心のある操作体験”を生み出している。
たとえば、業務システムのUXを改善する際に、ユーザーのモチベーション設計や操作リズムを「レベルアップ体験」に置き換えるなど、体験そのものを設計する発想がElEngineらしさだ。

この「UX/UI特化」というユニークな会社を創業したのは、代表取締役の山崎健士氏。
新卒で情報設計を担当するデザイナーとしてゲーム系IT企業に勤務し、フリーランスを経て2015年12月にElEngineを創業した。

「当時は“UI/UX”という言葉すら一般的ではありませんでした。でも、プレイヤー体験を分析する中で、UX設計の重要性を強く感じたんです。
UIは見た目だけでなく、情報の流れ・操作の心地よさ・没入感など、人の感情に直結する。
“ゲームの体験設計を社会全体のUXへ”──それを実現したくてElEngineを立ち上げました。」と山崎氏は語る。

創業当初は、たった一人。
フリーランス時代の繋がりを活かしながら、地道に案件を積み重ねる日々だった。
東京ゲームショウなどのイベントに出展し、現場で出会った人々に丁寧に連絡を送り、
人との縁を大切にしながら信頼と実績を築いてきた。

コロナ禍では、リアルイベントの減少を逆手に取り、オンラインでの情報発信を強化。
全国のゲーム・デザイン関係者に向けてUX/UIの重要性を伝え続けたことで、さらなる飛躍のきっかけをつかんだ。

そして今、優秀なメンバーが集まり、社内にはUIデザイナー、UIディレクター、エフェクトアーティスト、Unity/Unrealエンジニアなどが在籍。
少数精鋭ながら、プロジェクトの中心部分を任されることも多く、「UX/UIといえばElEngine」という評価が業界内で定着しつつある。

ElEngineのデザインは、単なるビジュアル制作では終わらない。
ユーザー心理を深く読み解き、“使いやすさ”と“楽しさ”が共存するUX設計を提供する。
それはまさに、ゲーム開発現場で培われた「体験づくりの哲学」そのものだ。

「UX/UIは、まだまだ進化できる。
私たちは、ゲーム発のクリエイティブで、世界中の人が心地よく使える体験を設計したい。」

ElEngineは今日も、“体験の未来”を描き続けている。

そもそも、クライアントはなぜUX/UIを専門の会社に外注するのか。山崎氏は言う。「最初から当社が入る場合ももちろんありますが、開発会社さんのほうで行き詰まって当社に相談が来るケースも多いです。社内でやってみたものの、デザインが何かパッとしないとか、何かが足りないとか、何らかの問題解決が必要なケースです」
その問題を解きほぐし、最適な解決策を示すのが同社の役割となる。

その難題を解決可能とするのが、個々のメンバーのスキルの高さに加え、通常の開発会社では蓄積し得ない豊富で多様なノウハウと実績だ。
「通常の開発会社さんですと、一つのタイトルをずっとやっていますが、当社はUX/UIという一面でいろいろなタイトル、プロダクトに携わっています。会社が違えば方針も違いますし、方針の違いで設計も変わればアウトプットも変わってきます。当社はその様々な方針の下で、様々なデザインをつくってきました。それらがすべてノウハウとなり、無数の引き出しとなっているのです」と山崎氏。
他社にまねできない「ゲームUX/UIのプロ集団」と自負する同社ならではの強みだ。

また、個性の異なる多くのUX/UIのデザイナーがいることで、方針・案件に合ったデザイナーをアサインできることも専門特化の強みだろう。こうしてひとたび同社に依頼すると、そのクオリティーに満足し、また頼む、困ったら頼るといった好循環が生まれ、常に相談が寄せられる状況になっている。

「ElEngineは“夢中になる体験”をデザインする会社です」と山崎氏。「美しさももちろん大事ですが、使いにくければ意味がありません。使う人が自然と夢中になれる設計、見た目を超えた価値を追求しています」と続ける。その追及はゲームを超え、アプリ、SaaS、ときにはグラフィックデザインを手掛けることもある。最近のユニークな事例では、建設会社の施工管理アプリのUX/UIを手掛けた。NFT、メタバース、AR等、様々な「ゲーミフィケーション」を必要とする領域へと事業を拡大中だ。今後もゲームを軸にしながらも、積極的に挑戦を続けていく。

世の中のすべての体験をよりよいものへ、夢中になれるものへと進化させるために、ノウハウを惜しみなく投入する。UX/UIの可能性をどこまでも追及していく。

そんな同社は、事業拡大中につき新しい仲間を募集している。単なるリソースではなく、会社をさらに大きく成長させていくためのコアメンバーだ。採用にあたってはポートフォリオが重要だが、同様に重視するのがコミュニケーション能力だ。というのもUX/UIデザイナーはつくるだけではなく、なぜそうなったのか説明をする必要があるからだ。論理的な思考と説明する能力が必須だ。とりわけ同社は、行き詰って相談される案件が多い。

「その場合、問題が明らかになっていることは少なく、『何かパッとしないからどうにかしてほしい』といった抽象的な依頼になりがちです。ほかの会社さんと比べると、抽象的な問題に向かい合ってアウトプットするケースが明らかに多いです。むしろそれがおもしろいと思える人が向いているでしょう。逆に何か指示を出されないと動けないという方は、当社では難しいかもしれません」（山崎氏）。

業界で頼りにされるスペシャリスト集団の同社だが、社内は拍子抜けするほど和やかだ。増員を見越して広々としたスペースのオフィスには、社員だけでなく2匹のオフィス犬も出勤し、自由気ままにフロアで過ごしている。トイレ、おもちゃ、クッションも随所にあるが、しばしば社員の膝の上や机の上でくつろいでは社内の空気をいっそう和ませている。

オフィス内に炊飯器など簡単な調理器具もあり、昼食をつくってみんなで食べたり、突然お菓子づくりが始まったりと人間も自由に過ごしている。その背景には、伸び伸びと過ごすことでよい発想が生まれるという信念がある。ちなみにフルリモートもハイブリッドもOKで、実際、犬アレルギーの社員、通勤に時間がかかる社員などはリモートで働いているそうだ。

独立してもやっていけるスキルと経験の持ち主が集まっているが、基本はチームプレー。考え抜かれたUX/UIをつくる過程では、ごく自然に議論が始まり、一人ひとりの力が足し算ではなく掛け算となってよりよいものが生み出される。案件は各人の得意、不得意を考慮してアサインし、裁量も大きい。やる気があればどんどんアサインされ、経験を積んで対応の幅が広がり、報酬も上がっていく。誰もが知っているようなタイトルに関わり、自分のつくったUX/UIに世界中の人が夢中になる。少数精鋭だけに「自分がつくった」という手応えも大きい。経験と成長、仲間からのよき刺激、そして大きなやりがいが得られる会社だ。

興味を持ったら話を聞きにいくといいだろう。カジュアル面談の場ではここでは書けない案件の話なども存分に聞けるはずだ。