創業ストーリー
スタートは資本金10万円。最近では学生起業は多くいますが、2013年ではそんな人間はほぼいなく大学の友達や周りからも相当頭おかしい奴だと思われていました。もちろん周りの大人やいろいろな人に「学生起業なんて成功するわけない」「どうせすぐ潰れる」「1社せめて働いて学んでから起業するべき」。いろいろな意見を言われました。 ただそれが悔しくて、結果でしか返せないので、文字通り死ぬほど働きました。 生活は仕事以外もちろんなく、新宿から少し離れた地下の倉庫であった場所で、非常に劣悪な環境の中で3段ベット2台完備、シャワールームも作り、毎日泊まり込みで仕事をしていました。 幸い地下なので外の明るさなどはわからないので時間は麻痺してました。ただ辛いけど、秘密基地を作り上げてる少年のような気持ちでとにかく楽しかった!ことも覚えています。 創業期は受託がメインだったので、受託に関しても様々な意見を言われてました。友人起業家は早いうちに第三者割り当てで資金調達を行っていて、自社サービスを作っていました。 対して、当時の我々は受託で作った資金で自社サービスを作ることを考えていましたが、ただそんなことは絵空事でなかなか自社サービスにリソースを避けないのが落ち目でした。 創業に関わってくれたメンバーも内定先は一応あったので、そのようなうまくいかない状態に迷いが生じたことも正直ありました。 みんなで卒業後の進路を話し合う場を今だに鮮明に覚えているのですが、近くの公園で判断軸を作ろうとかロジカルっぽいことをやって1社挟むことのメリット、デメリットとかあげたのですが、「最後はこんなの感情論だろ、ワクワクすることやろうぜ!」となりまして、次の日には内定辞退の連絡をしていました。 というかこの時スタートから3ヶ月も経ってないのですが笑
創業当初からの価値観
・成長に繋がることを最優先する思考 成長に向けて何が最善であるかを見据えることに重きを置くという共通の思考があります。極論にはなりますが、会社が成長するためには僕たちが全力でパフォーマンスし続けますが、それでも自分たちより最適なCEO・COOがいたら任せる、という考えを常に持っています。自分たちが会社の成長の阻害要因になるようなら身を引くべきである、これは周りにも宣言しています。とはいえ、パフォーマンスし続けるために全力であり続けたいと思っています。 ・意思決定の仕方 事業でも施策でも何でも、個人でもやれることは会社では行いません。 小さくまとまることは意味がなくて、「会社がやらなければ価値がない大きいことしか選ばない」ようにしています。あとは「短期的に楽になるような意思決定はしない」ようにしています。事業を選択する際は、少なくとも10年以上を見据えて戦えるフィールドがある事業しか選ばないです。当社は様々な事業をやっているように見えるかもしれませんが、展開していく事業にも明確な意図があり、かつ選択基準は中長期で戦えることに一貫しています。
これまでの歩み
「エンジニアの価値向上」を掲げて2013年に創業し、フリーランスエンジニアと企業のマッチングサービスを中心に多角的な事業展開を続けて参りました。 創業当時は日本において「フリーランス」というカルチャーがなかった(という体感な)のですが、現在はエンジニアの中でこのカルチャーが醸成されてきているように感じていて、当社はその変遷を第一人者として歩んでいると捉えています。日本のIT企業は世界と比較すると遅れがちと言われますが、その要因には「いいものを作るためにいい人材を入れる」ことを怠っていた点にあるのではないかと思います。企業がエンジニアをはじめとした人材の賃金向上に消極的なため、段々と優秀な人材はフリーランスを選ぶ流れが生まれ始め企業から離れていく。そこでようやく企業は焦るようになります。そして、フリーランスを活用することで優秀なエンジニアが世の中にたくさん存在することに気付く。その結果、自社の開発組織形成により目を向けるようになっています。 今まさにそういった企業のエンジニア・ものづくりに対する意識変化、うねりのようなものを感じています。この実感の証左として、様々な調査データでもエンジニアの昇給率は近年上がっています。あわせてエンジニアの退職率も上がってきていますが、これは人材の流動化を物語っていて、こういったデータからもエンジニアのフリーランス人口が増えていると感じられます。 エンジニアを取り巻く環境が大きく変わってきていると感じますし、フリーランスになった優秀なエンジニアの活用で日本のIT企業がさらに強くなるのはここからだと思いますね。
今後果たすべき責任と挑戦
「日本企業の価値向上」これは、当社の果たすべき責任であると捉えています。 創業から掲げるエンジニアの価値向上というベースは変わらないものの、日本企業の価値向上はその根本でもあると思っています。というのも、エンジニアが関わるITは企業の経営や売上に直結するものなので、IT領域に留まらず経営が伸びることを当社グループでサポートしていくことで、企業の価値向上に貢献していけると考えています。そして当社のサポートによって企業が伸びれば、その分エンジニアの価値(給与や報酬)も更に向上していくはずだからです。 そのために必要不可欠な当社の戦略は、既存事業強化、新規事業、そしてM&Aです。 ・既存事業強化 フリーランスという働き方・企業の活用は拡がってきたものの、まだまだ大手を中心にフリーランス活用に躊躇する企業は多いです。そんな企業に対して、正社員とフリーランスを掛け合わせたチームの提案を行うことで、当社の成長に繋げるとともに、フリーランス活用をさらに普及させていきたいと思います。 ・新規事業 エンジニアが携わる「開発」という領域においても、ただ開発現場へのサポートだけでなくその「開発」そのものを支援するコンサルティング領域にも、当社は事業を展開し始めています。当社が上流であるコンサルティングにも入ることで、そこから中流下流と一貫して企業を支援できるようになる。日本企業の価値向上に繋がるための手足となるようなことを全てやる、というのが当社の多角的事業展開の意図です。そしてそれがエンジニアの価値向上にも繋がると考えています。もちろんやるからには、最終的には全ての領域で市場シェアを取っていくことを狙っていますし、それがIT業界において当社が圧倒的地位を築くことに繋がっていくと考えています。 ・M&A 当社は、既存事業の堅実な成長にM&Aの非連続的な成長要素も加えることで、圧倒的成長を今後も続けていく考えです。的確なターゲット選定や確度の高いPMIなどといった戦略の元で、これまでに12社のM&Aを実現してきました。グループインした企業にとっては、シンプルに会社売却してEXITするよりも、よい未来を共に築けているように感じます。当社の顧客・エンジニアアセットを活用することで、1社では出来なかった規模の経済を働かせることができる。具体的には、顧客の質を高めることができ、社員エンジニアの報酬も上げることができる。そしてそれが会社の成長に繋がる。圧倒的成長を目指す当社グループだからこそ、グループインした企業も今まで以上に攻めの姿勢を強めることができ、より角度の高い成長曲線を描けています。
最後に
「BREAK THE RULES / 不合理な常識を破壊し新しい価値を創り出す」 この考えは、創業以来一貫して社内に対して伝え続けてきました。 しかしこの考え方は組織の在り方だけでなく、同時に業界に対して、日本に対して、宣言しているものでもあるんです。 ITが発達することで実現できたことは、すなわち「日本企業の不合理な常識を覆すこと」です。フリーランスという働き方ひとつとっても、これまでの日本にあった常識「終身雇用 」「年功序列」といったものを覆してきました。こういった常識を覆すようなことを行い続けた先には、日本に残る「成長を阻害する悪しき要素」をなくしていけると思います。 当社は、この悪しき要素を壊し続けることで、日本企業の価値向上を推進できる企業でありたいと考えています。 常識を疑い、変化を恐れず変わり続けていくことが“世界で戦える日本”になる勝ち筋です。 共に実現に向けてチャレンジをしたいという方からのご応募をお待ちしております。
