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インタビュー画像代表取締役 森野 俊哉氏 「獣医師資格」と「IEビジネススクール経営学修士」の資格を併せ持つユニークなキャリアの経営者。東京大学の農学部獣医学過程を卒後後、大手総合商社に入社し、東南アジアの病院プロジェクトに参画・13年間在籍する中で、スペインのMBAへ留学。その後、スタートアップへ転じ日本国内で動物病院チェーンを立ち上げた後、2023年8月にZpeerの代表取締役社長へ就任。

獣医師の免許を取得したのに、大手総合商社に新卒入社したのは、なぜですか?

幼少期から獣医師になることを夢見ており、その夢を叶えるために獣医学の学べる大学へ進学しました。獣医学過程に進んでからは、附属病院で臨床を経験し、インターンとして開業医の下でも働きました。しかしその中で、獣医師の就労環境の厳しさに大きな衝撃を受けました。いわゆる“ブラック企業”のような働き方で、ほとんど寝ずに働き続ける状況が当たり前になっていたのです。 国外の人の医療現場では、医療と経営を分離する考え方が浸透し始めていましたが、日本の動物医療は小規模な動物病院が大半で、獣医師が経営者を兼ねるケースが多いのが現状でした。動物病院の経営を変えなければ、動物医療全体は発展しない。そう考えるようになり、病院経営を学ぶために新卒で大手総合商社へ入社しました。 当時、大手総合商社は東南アジアの最大手民間病院グループへ900億円を投じる大規模プロジェクトを計画しており、その新規事業の立ち上げに加われるとのことで入社を決めました。以降13年間、大手総合商社で病院事業に関わり、アジアでクリニックチェーンを展開する企業の運営責任者も務めました。 その後、ある人物から「獣医師の資格を持っているなら、動物病院の経営に携わってみてはどうか」と、日本国内で動物病院チェーンを立ち上げを計画していたスタートアップの紹介を受け、転職することになりました。

株式会社Zpeerの代表取締役に就任した背景は?

前職では動物病院を立ち上げ経営を行っていました。当社と同じく、孤独になりがちな獣医師が快適に働ける環境をつくることを目指し、複数名の獣医師が在籍する中規模の動物病院グループを企画し立ち上げました。最新の医療機器も取り入れ、最先端の動物医療を追求できる病院づくりに取り組んでいました。 東京・原宿に最初の病院をオープンし、4年間で複数病院を運営するグループへと成長させました。しかし、動物病院の経営だけでは、業界全体の本質的な課題解決には繋がらないと感じるようになりました。自分達の病院で働く獣医師の環境は改善できても、それ以外の獣医師に対してはアプローチできない。その限界を痛感していたのです。 ちょうどその頃、当社の創業者が引退を考えており、事業を引き継いでほしいという打診を受けました。当社の事業内容は以前から理解していましたし、動物医療業界に対して抱いていた課題感も共通していました。当社を引き継げば、より広い範囲で本質的な課題解決に挑戦できると考え、ベンチャーキャピタルのEight Roads Ventures Japanから出資を受けて当社を買収しました。 Eight Roads VenturesはアメリカのVCですが、日本法人のヘルスケア部門の責任者を務める人物は、大手総合商社の同僚でした。いつかまた一緒に仕事をしようと話していた約束を、このタイミングで果たすことができました。

獣医師向け専門メディア『VETPEER(ベットピア)』が、会員限定メディアなのは、なぜですか?

医薬品に関する情報には、専門的で一般の方には公開できない内容が多く含まれています。そのため『ベットペア』では、会員限定のクローズドなメディアという形を採用し、インターネット上で医薬品や医療に関する情報を安全に提供できる仕組みを整えています。 会員登録の際には、獣医師免許の有無や勤務先の動物病院を確認しています。獣医師のみが参加するコミュニティであることは、クライアントである製薬会社や動物医療企業にとって大きなメリットとなるだけでなく、会員である獣医師にとっても、安心して交流できる環境づくりに繋がっています。 また、定期的にアンケートを実施し、獣医師の声を集めることで、製薬会社や動物医療企業が必要とするデータの収集も可能になります。私達は会員への情報提供でマネタイズしているわけではないため、単純に会員数を増やすことが事業成長に直結するわけではありません。それよりも、獣医師データベースとして密度の高い情報を蓄積することが、クライアントへの価値提供に繋がり、結果として当社の成長にも寄与すると考えています。 さらに、2025年4月からは、一部のサービスを動物病院で働く看護師やケアスタッフにも開放しました。背景には、動物医療の現場でチーム医療の重要性が高まっていることがあります。職種を超えて学び合える環境を提供することで、より質の高い診療支援に繋げたいと考えています。

Zpeerが解決したい動物医療業界の課題とは、どんなものですか?

当社が解決を目指している動物医療業界の課題は多岐にわたります。その中でも、情報や製品種類の不足が問題だと捉えています。 一般にはあまり知られていませんが、動物医療の世界は、閉鎖的で外部から情報が入りにくいという課題を抱えています。また、国外から医療技術や薬などが導入されにくい現状もあります。特に、海外で承認された薬が日本で承認されるまでの時間差、いわゆる「ドラッグラグ」が大きく、アメリカでは一般的に使われている薬が日本では使用できない状況が一部では存在します。 動物医薬品の承認は農林水産省の管轄ですが、海外の製薬会社は日本で承認を取得する製品を一定の市場規模が見込める製品に厳選しています。しかし、日本国内の獣医師が最新の動物医薬品に関する情報に敏感になり海外製薬会社に働きかけていけば、日本市場に対して前向きになり、承認取得が進むと考えています。そのためにも、獣医師向けの情報プラットフォームの存在が非常に重要だと考えています。 また、国内のほとんどの製薬会社は現在、動物医薬品を製造していません。動物医療の重要性が高まっている今、海外製薬会社のサポートはもちろん必要ですが、将来的には国内で動物医薬品を製造できる体制が整うことを願っています。当社としても、その実現に向けて貢献できればと考えています。

仕事をする上で、大切にしていることは?

周囲から「非常にポジティブ」な人間だとよく言われます。私は、何事も必ず成功すると信じて取り組むタイプ。とにかく「できない」と言わないことを大切にしており、周囲にも「まずはできると思って挑戦してほしい」と伝えています。たとえ失敗しても、その理由を考えて再度チャレンジすれば、物事は必ず前に進みます。成功を信じ、そのために考え、行動する。私のスタンスはそれに尽きます。 ビジネスにおいては、「スピード」も非常に重要だと考えています。特に動物医療業界は、スピードが求められているにもかかわらず、何をするにも時間がかかるという課題を抱えています。医薬品の承認には長い年月が必要で、申請から承認まで20年を要した例もあるほどです。 犬や猫の平均寿命は14~15年と言われています。大切な家族が病気になっても、医薬品がなければ救える命も救えません。だからこそ、動物医療の現場にスピード感を持ち込むことで、より多くの動物たちを救うことができると信じています。だからまずは、当社の事業からスピードアップを図りたいです。

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