銀行、証券、保険、カードなどの金融業界に特化し、高品質なシステムエンジニアリングサービスを提供
金融機関の「絶対にストップさせることができない」ミッション・クリティカルなシステム開発を担える高度な技術力と、お客様の課題を解決するために全力を尽くすという信用力を強みとして、複数の大手金融機関との直接契約を実現しているクロスシステムサービス株式会社。
鎌田社長はじめ創業メンバーの大半は、以前大手SIer企業で同じチームに所属していた同士。そこで培った技術力と信用力、それから組織活動に不可欠であるチームワークをもとに2011年4月に創業し、これまで順調に事業を拡大してきている。
「我々の仕事ぶりを評価してくれていたお客さまから引き続き信頼をいただいて案件を獲得できたこと、そして優秀なエンジニアたちが集結できたことで1期目から好業績を上げることができました」(鎌田氏)
事業を展開する中で同社が最も大切にしているのは“品質”であるという。金融業界特有の正確かつ堅牢なシステムや強固なセキュリティが求められる業界では、開発、運用されるシステム自体はもとより、そこに携わる人材についても同様に“質”が求められる。たしかに人数が多ければその分企業としての体力は大きくなるが、それを取りまとめて品質を維持していく力も必要になる。そのバランスが重要だと言う。「大量に人材を登用し、拡大路線で展開することもできましたが、それではお客様が我々に求める品質を担保することができず、結果的に信頼を失うことになると考えました」と鎌田氏。
同社が企業規模としてはまだ小さいながらも複数の金融機関や大手SIerとの直接取引を実現できているのは、この“品質”を第一に考えて取り組んできたからこそ成せたものと言える。やみくもに体制拡大を目指すのではなく、金融という業界の特性を熟知し、それに合わせた事業展開を進めてきたことが結果的には強い事業基盤を作り出せているのだ。
厳格な経営者と言うイメージではなく、自らを「経営者というよりチームリーダーというイメージ」と顔をほころばして話すのが印象的
第二成長期に向けて次のステップを踏み出すため、さらなる事業拡大をするとともに新しいことにも積極的にチャレンジ!
企業としての第一歩はこうして順調に踏み出せたわけだが、現在は次の成長ステージに向かってさらなるステップアップを図ろうとしているようだ。社名にもある通り、「様々なものを掛け合わせて新しい価値創造していく」という段階に進んで行こうとしているのである。「これまでは主力となる事業基盤を作ることに専念してきましたが、これからはそれを伸ばす一方で、今まで取り組めていない新しいことにもチャレンジしていきたいと思っています。それがこの会社を創業したときの全員の想いでもあるからです」(鎌田氏)
自分たちのやりたいことを形にする、事業にする、市場で新しい価値になっていく、このことは大手企業に所属していてはなかなかできないであろう、まさにベンチャー企業で仕事をすることの醍醐味の一つである。その一環として、有識者が定期的に集まって事業開発のための検討やアイデアを練る活動を開始した。「アイデアは出るのですがそれをどうやって事業にしていくのか、そこが難しいですね。でもそういったことに取り組んでいること自体が面白いです。みんな積極的に活動してくれています」(鎌田氏)
企業として、あるいはそこに所属する一員として、みんなが夢を持って活き活きと仕事をしている状況、それほど価値のあることはないかもしれない。
日本経済を支える金融システムの一翼を担うという活動が、仕事としてのやりがいやエンジニアとしての成長を促す
大手金融機関が進めている大規模プロジェクトに参画するという仕事は得られるメリットも多くある。日本経済を支える堅牢で安全性の高い金融システムに携わるということは社会貢献性も大きく、それだけでやりがいのある仕事であると言えるだろう。また、金融システムに求められる高度な開発技法や先進技術、さらにはプロジェクトを期間内・予算内に収めるために品質を保ちながら効率的に推進するためには様々なプロジェクトマネジメント技術も必要になってくる。それらのスキルを身に付けられるということは、エンジニアにとってキャリアアップを図るための絶好の環境であるとも言える。
ただ、同社が得ているメリットはそれだけではないと鎌田氏は言う。「当社はベンチャー企業ながらもプライムベンダー(一次請けベンダー)として活動しています。お客様に直接的にサービスを提供し、その活動を直接的にご評価いただける、これは責任も大きくなるため大変ではありますが、成功すればその分達成感も大きく、非常にやりがいのある仕事です。お客様先では大手IT企業の社員と肩を並べて上流工程に携わることも多く、大手SIerやHW/SWベンダーに対して指示・コントロールすることもあります。そんな時には、小さな会社でも大手企業と同等の重要な立場で仕事に携われること、我々が大事にしてきた品質第一の姿勢が高く評価されていることを強く実感できます」(鎌田氏)
各プロジェクトへは数名のチームで参画するため、そのチームを取りまとめ牽引していくリーダー業務やマネジメント業務を担うメンバーも必要とされる。実際に技術職からマネジメント職へステップアップしているメンバーも複数いる。組織力を上げるために未経験の若手を採用し育成する活動にも取り組んでいる同社としては、今後は若手を育成し牽引していくリーダー層・マネジメント層の増員をしていきたい意向だ。
“人”に投資する会社であり続けたい
高いセキュリティを要求される金融業界では、クライアント企業の情報システム部門に常駐する形でエンジニアリングサービスを提供することになる。そのため、常駐先が異なれば普段顔を合わせることが少ない。これは常駐型SI事業の宿命でもある。この課題に対して同社は様々な取り組みを行っている。
・社内チャットツールやSNS、コラボレーションツール等でコミュニケーション&情報共有
・社内レクリエーションを1~2ヶ月に1回のペースで実施
(社員旅行、懇親会、忘・新年会、BBQ、ボーリング大会、花見、、、)
・オフィス内にバーカウンターを設置する等、コミュニケーションを促進する環境作り
・現場業務や組織の枠を超えたサークル活動
(資産運用、映画鑑賞、ボードゲーム、スポーツ、ドライブ、登山、、、3人集まれば一つのサークルとして結成され、その活動に対しては会社からの費用援助も)
その他、人材育成にも積極的で、書籍購入はもちろんのこと、研修受講費用や資格受験費用については会社が全額負担し、資格合格時にはお祝いとして報奨金を支給するなど、社員の自己啓発に対しても力強くサポートする。また、現場で技術的な課題が発生した場合は、社内の技術共有サイトを利用して有識者に気軽に相談でき仕組みを運営している。
女性エンジニアも3割とこの業界では比較的多く、働くママを応援する育休制度、時短勤務制度の実績もある。
会社として常に「人に投資しよう」というスタンスが伺える。
「社員が成長していくことが会社の財産だと考えています。エンジニアとしての技術習得を支えるのはもちろんのこと、待遇面、福利厚生、社員同士のコミュニケーション等、社員が楽しく安心して成長できるよう、支援できることは可能な限り取り組むことにしています。」(鎌田氏)
同社では現在第二成長期を共に歩んでくれるメンバーを募集している。
「エンジニアの価値は企業規模に依存しないと思っています。自身の価値を最大限発揮できるステージさえあれば輝ける。そのステージが当社にはあります。次のステップに踏み出したいと願っているエンジニアの方にはぜひ当社に合流してその可能性を試してもらいたいです」(鎌田氏)
自身がエンジニアであった代表は、その価値を熟知し、活かす術を知っているようである。
■こんな人を募集しています
・技術者としてステップアップを望んでいる人、マネジメントスキルを身に付けたい人
・大手企業で歯車の一つとして働くことに物足りなさを感じている人
・自身が持っている技術を若い世代に伝承していきたい人
・受け身ではなく意欲的に自発的に動けて自己管理ができる人
・プロとして最低限のルールや規律を守れる人(クライアントが金融機関のため)
・仲間意識の高い人、みんなで作り上げ、達成感を分かち合いたいと思っている人
ボランティアで清掃活動。