代表取締役 田代健太郎

MGReは、どのような想いから生まれたサービスですか？

もともとメグリは、アプリやWebの受託開発を約10年にわたって手がけてきた会社です。 「MUJI passport」「GODIVA」「ANA」など、大手企業の案件に携わる中で、強く感じていたことがありました。 それは、多くの企業が「もっとお客様を喜ばせたい」と本気で考えているということです。 ただ、その想いを実現するには、システムや技術の壁があまりにも高い。 アプリ開発は技術的にもコスト的にもハードルが高く、簡単には続けられません。 毎回ゼロから開発するスタイルでは、再現性も積み上がらず、構造自体に限界を感じていました。 そうした現場の課題や非効率を乗り越えるために、 自社でプラットフォームをつくろうと決めたのが「MGRe（メグリ）」です。 私たちが目指したのは、単なるアプリ開発ではなく、 企業が“本当に届けたい体験”を支えるためのマーケティング基盤。 通知やクーポンといった機能にとどまらず、 その裏側にあるユーザー理解やデータ活用まで一貫して支援できるように設計しています。 もうひとつ、大切にしたのが“共通化”と“柔軟性”のバランスです。 企業ごとに異なるブランドや運用方針にフィットできるよう、 どこまでを共通化し、どこからをカスタマイズするかにこだわり抜いています。 結果として、MGReは「SaaSでありながら、企業らしさも大切にできるプロダクト」へと進化してきました。 MGReという名前には、「Make Good Relationship」の意味を込めています。 企業と顧客が、もっと自然に、あたたかくつながれる世界をつくる。 その実現のために、私たちはこのプロダクトを育ててきました。 そして今、その土台がようやく整ってきた。 ここからさらに大きなチャレンジに踏み出していけるフェーズに来ていると感じています。

MGReの強みは何ですか？

MGReは、月間1,400万以上のMAU（Monthly Active Users）を支えるアプリマーケティング基盤として、多くの大手企業にご利用いただいています。 アパレル、飲食、専門店など、ブランド体験を重視する企業のマーケティング活動を、日常的に支えているプロダクトです。 その中でも特に大きな特徴は、「SaaSとしての汎用性」と「クライアントごとの柔軟なカスタマイズ性」を両立している点にあります。 この構造は、MGReを立ち上げる段階から一貫して意識してきたもので、将来的な複数社対応や業界横断的な展開を見据え、共通化すべき領域と個別最適が求められる領域を丁寧に切り分けて設計してきました。 その結果、スピードとコスト効率を保ちながらも、各社のブランド戦略や運用方針にしっかりとフィットした体験提供が可能になっています。 この「拡張性と柔軟性のバランス」こそが、他のサービスにはないMGReならではの強みです。 加えて、私たちはアプリの「裏側」にも強みを持っています。 iOS／Androidのモバイルアプリはもちろん、サーバーサイド、データ基盤、CRM連携など、幅広い技術領域が連携して稼働しており、日々の安定運用を支えています。 その構造は、見た目以上に複雑で繊細です。 だからこそ、私たちは「見えないところに丁寧に向き合うこと」を大切にしてきました。 地道な設計や運用改善の積み重ねが、クライアントからの信頼につながっていると感じています。 MGReは、派手な機能や流行りの見た目で勝負するプロダクトではありません。 “企業と顧客のより良い関係性”を支える基盤として、着実に価値を届け続ける── それこそが、私たちが誇るべきプロダクトの強みです。

今後、どのような成長を目指しているのですか？

私たちが目指すのは、“アプリをつくる会社”としての成長ではありません。 むしろ、アプリという枠を超えて「顧客体験そのものを支える基盤」として、さらなる進化を志向しています。 実際、MGReのミッションやビジョンには「アプリ」という言葉は一切入っていません。 私たちが大切にしているのは、“どんな人に、どんなタイミングで、どんなメッセージを届けるべきか”という体験設計そのものです。 今後は、アプリで蓄積されたデータを活用しながら、Web、リアル店舗、紙媒体といった他の顧客接点へも領域を広げていきます。 例えば、行動データをもとにAIが最適なメッセージを提案したり、マーケティング施策が自動で最適化されたりと、1to1コミュニケーションのあり方そのものを、テクノロジーの力で変えていく構想を持っています。 また、「専門的な知識がないと使いこなせない」ではなく、「誰でも当たり前に使える」状態をつくることも、MGReが掲げる重要なテーマの一つです。 アプリを“入り口”としながら、より広い意味での「顧客とのつながり」を支える存在へ──。 その実現に向けて、今まさにプロダクトも組織も進化の真っ最中にあります。 この先の進化を、さらに面白くしてくれる仲間と出会えることを楽しみにしています。

いま、どんな課題があり、どんな挑戦が待っていますか？

MGReは現在、月間1,400万MAUを支えるプロダクトへと成長し、アパレルや飲食、専門店などの有力ブランドにも広く導入されています。 しかしその裏では、事業・プロダクト・組織のすべてにおいて、次の成長に向けた壁に直面しています。 まずプロダクト面では、現在のMGReを支える技術基盤は、iOS／Androidアプリ、サーバーサイド、CRM連携、データ基盤など多層的かつ複雑です。 これまで多様なクライアント要望に応えながら構築してきた分、技術的な負債も積み重なっており、今後さらにMAU・導入社数が増えることを見据え、アーキテクチャの再設計やモジュール化といったリファクタが急務となっています。 また、単なる“アプリをつくる”という枠を超え、「顧客体験をどう支えるか」という本質的な価値提供に向けて、プロダクトの機能や構造を進化させる必要があります。 たとえば、AIによるメッセージ最適化や、複数チャネルを跨いだ1to1コミュニケーションの自動化など、より高次な顧客体験を支える基盤へのアップデートが求められています。 一方で、組織やプロセスの整備も大きな課題です。 これまでは目の前の課題に応えることを最優先にしてきた分、開発・オンボーディング・CSなどの各チームの連携や引き継ぎプロセスが属人化しがちで、スケーラビリティの面でボトルネックとなる場面も少なくありません。 こうした中で、役割を越えて協働できるカルチャーや、改善を前提としたプロセス設計をどれだけ組織に根づかせていけるかが、今後の挑戦の鍵になります。 私たちは、完成された正解を持っているわけではありません。 だからこそ、「変えていくことを楽しめるかどうか」が、MGReにとって最も重要な姿勢だと思っています。 技術、ビジネス、組織──すべてが進化の過程にある今、一緒に次の答えをつくっていく仲間を求めています。

どんな人と一緒に働きたいですか？

私たちが一緒に働きたいのは、スキルが完璧な人ではなく、「もっとよくできるはず」「このプロダクトを一緒に育てていきたい」と思い続けられる人です。 MGReは、プロダクトとしても組織としても、まだまだ成長の途中にあります。 これまで積み上げてきた信頼や基盤がある一方で、技術的にも組織的にもアップデートが必要な領域は多くあります。 だからこそ、完成された環境に身を置くのではなく、「自分たちでより良い状態をつくっていく」ことに楽しさややりがいを感じられる方とご一緒したいと思っています。 大切にしたいのは、“スキルマッチ”よりも“バリュー・マッチ”です。 お客様の成功に本気で向き合う姿勢、チームや他職種のメンバーへのリスペクト、誠実さ。 そうした価値観に共感してくださる方であれば、たとえ今スキルが足りていなくても、一緒に成長していけると信じています。 メグリには、多様な専門性を持つメンバーが集まっています。 だからこそ、自分にないスキルや視点を持つ仲間に対して「すごい」と素直に思えること、そしてその違いを前向きに活かしていけることがとても大切です。 もしMGReや私たちの考え方に少しでも共感いただける部分があれば、ぜひ気軽にお話ししてみてください。 完璧でなくて構いません。一緒に、より良いプロダクトとチームをつくっていける仲間をお待ちしています。