約9年間勤めた会社を離れ、株式会社HYBRIDWORKSへ入社したのはなぜですか?
前職の転職エージェント会社には約19年間在籍しました。転職エージェントの現場から営業マネージャー、本社人事まで、様々な仕事を経験すると同時に、会社が大きくなっていく過程もつぶさに見てきました。私が入った頃と比べると組織はかなり大きくなり、それに伴って部署の縦割りも強くなっていったんです。「この部署はここまで」と役割が決まり、自分の力で新しいことを始めたり、仕事の幅を広げたりする余地が少なくなっていきました。 代表の柳田も同じ転職エージェント会社出身で、会社がまだ100人ほどだった頃に入社し、大阪拠点の立ち上げから支店長、名古屋の責任者、経営メンバーまで経験しています。私とはその頃からの知り合いで、会社が大きくなっていく時期を、それぞれの立場で見てきた間柄です。その柳田が立ち上げたHYBRIDWORKSは、まだ小さな会社です。SESだけにとどまらず、これから新しい事業にも挑戦していく。自分もその中で仕事の幅を広げ、新しいことに関われると思ったことが入社の決め手でした。
キャリア支援では、どんなことを大切にしていますか?
今は採用や営業だけでなく、簡単な労務や社内の情報管理、数字まわりまで、SESに関わる業務をかなり幅広く担当しています。社長が担う仕事以外は一通り関わっているような感覚で、やりたかったことに近い働き方ができています。 キャリア支援をする中で一番大切にしているのは、エンジニア本人の価値観を尊重することです。前職でも長くキャリア支援に携わっていましたが、転職エージェントでは、キャリア支援を通して売上を立てることが目的でした。そのため、本人の希望そのものより、市場やこれまでの経験と照らし合わせて、「この人ならこの仕事」「このキャリアが現実的だ」と先に決めてから話を進めることが多かったんです。 HYBRIDWORKSに入社してキャリアコンサルタントの資格を取得する中で、考え方はかなり変わりました。学んだのは、こちらが答えを示すのではなく、本人が自分自身を理解し、どんな人生を送りたいのかを考えられるよう支援する姿勢です。 支援する側の利害や、私自身の経験・価値観から一度離れて、その人が本当は何を望んでいるのかを一緒に整理していく。本人にとっての正解は、こちらが決めるものではありません。最後に選ぶのは本人。その前提は、キャリア支援をする上で大切にしています。
本人の希望を尊重する一方で、市場の現実はどのように伝えていますか?
本人の価値観を尊重するといっても、市場の状況を伝えなくていいわけではありません。エンジニアの世界には、「30歳を超えたらマネジメントを経験した方がいい」「新しい技術を身につけた方が市場価値は上がる」といった話があります。そうした市場の傾向や、選択した先にどんな可能性があるのかは、情報としてきちんと伝えます。 気を付けているのは、それをそのまま「だから、こうするべきだ」という答えにしないことです。「今の市場はこうなっています。その上で、あなたはどうしたいですか」と考えてもらう。市場の情報は判断材料の一つであって、最後に選ぶのは本人です。 HYBRIDWORKSは案件を自分で選べる会社ですが、選択肢があるだけでは十分ではありません。何を基準に選ぶのか、自分はどこへ向かいたいのかまで整理した上で、自分で選んでもらう。市場の現実も伝えながら、本人が納得して選べるよう一緒に考えることが、キャリア支援をするアドバイザーの役割だと思っています。
HYBRIDWORKSにはどんな課題があると感じていますか?
今のHYBRIDWORKSの弱みは、SES事業しかないことだと思っています。私たちはエンジニアのキャリアを大切にすると言っていますが、本人が「SES以外の仕事をやりたい」と考えた時に、社内に選択肢がなければ、転職を勧めることも、本人の希望を尊重する一つの支援です。HYBRIDWORKSで働き続けながら別の仕事へ挑戦したい人には、まだ十分な道を用意できていないのが、今の課題だと思います。 本当にキャリアの選択肢を広げるのであれば、会社の中にも複数の道が必要です。例えば自社プロダクトのような事業があれば、会社を辞めなくても、SESとは違う仕事へ挑戦できます。新しい事業を増やしていけば、エンジニアがその時々の希望に応じて、社内で役割や働き方を変えられる可能性も広がります。 それが、HYBRIDWORKSが考えている「ワーカープラットフォーム」にも繋がっていくと思います。今はまだSESが中心ですが、その先にどんな選択肢を作っていけるか。そこは、これから取り組んでいきたいところです。
HYBRIDWORKSをどんな会社にしていきたいですか?
私は同じことをずっと続けるより、新しいことをやりたいタイプです。HYBRIDWORKSでも、今のSES事業だけにとどまらず、これから新しいことに挑戦していきたいと思っています。 事業を増やしていくことも大切ですが、会社が大きくなっても誠実さは失いたくないと思っています。SESは、会社だけの力で成り立つ事業ではありません。実際に現場で仕事をしているのはエンジニアです。どれだけ会社が大きくなっても、彼ら彼女らに対して誠実であることは大切にしたいですね。 エンジニア採用でも、技術力だけを見ているわけではありません。自分のことを素直に話せるか、ネガティブなことも自分の言葉で伝えられるか、自分のキャリアについて何かしら思いを持っているか。そういう部分は大切にしています。本人が何を考えているのかを知らなければ、その人に合った支援もできないと考えます。 転職するかどうかは、最初から決めていなくてもいいと思っています。今の仕事や将来にモヤモヤしているなら、まず一度話してみる。接点を持ってもらえれば、何かプラスになる話はできると思っています。キャリアについて一人で悩まず、軽い気持ちで相談できる場所であり続けたいですね。
