株式会社AgeWellJapan

世界に先駆けて超高齢社会を迎えた日本において、「挑戦と発見を通じてポジティブに歳を重ねる人」を増やすことを使命に掲げている企業、それが株式会社AgeWellJapanだ。同社はシニアを支援することに止まらず、社会全体が「Age-Well」という新しい価値観を共有し、前向きに歳を重ねる文化をつくり出すことを目指している。そのために、人生の早い段階から「人生の相棒」として寄り添い、対話を通じて新しい挑戦を後押しすることを事業の核としている。

主力サービスの一つが、孫世代がシニアの自宅を訪問し、デジタル支援や外出の付き添い、日常の会話を提供する『もっとメイト』だ。スマートフォンの活用やオンラインサービスの利用をサポートするだけでなく、世代を超えた交流を実現する場となっている。また、交流スペース『モットバ！』では、多世代が集まり、カフェやワークショップ、学びの機会を通じて挑戦と発見を共有する環境を提供。さらに『Age-Well Design Lab』による研究や知見の発信、大規模イベント『Age-WellJ Conference』の開催、そして企業・自治体と連携した事業開発支援『AgeWellJapan for Business』によるコンサルティングも展開している。こうした多角的なアプローチは、単なる支援やシニアのウェルビーイングを高めるだけでなく、世代間交流や新たな価値創造、制度や文化の変革をも目指す。同社のミッションである「挑戦と発見を通じて、ポジティブに歳を重ねる」価値観の普及に直結する事業構造なのだ。

また、同社が大切にしているのは、シニアを「支える対象」としてのみ見るのではなく、「共に社会をつくる存在」と捉える視点である。

代表取締役の赤木円香氏は、自らの原点についてこう語る。
「いつも前向きだった祖母が87歳で圧迫骨折したことを契機に『ごめんなさいね、迷惑をかけて』と謝るようになったことこそが、自分がやりたいことを見つけた瞬間でした。シニアは老いていくものではなく、『かっこいいもの』であるという社会に変えたいと考えたのです」

同社の強みは、超高齢社会を単なる課題としてではなく、新たな価値創出の場と捉え、シニアと共に社会の未来を設計している点だ。専属の「Age-Well Designer」が150時間以上の研修を経て傾聴力や対話技術を習得し、日常の支援を通じて得られる知見をサービス改善へと循環させている。この仕組みにより、表層的なデータでは捉え切れない本質的なニーズを抽出できることが、同社の事業競争力を支えているのだ。

地域展開も強みの一つである。秋田での『Age-Well AKITA』プロジェクトでは、シニアのデジタル活用を支援するスマホ相談やワークショップを実施し、多世代交流の場を形成してきた。地域から得られる知見は、サービスの改善や新規事業の企画へと繋がっており、現場と経営が一体となったサイクルが機能している。

また、同社は利用者であるシニアを受け身の存在としてではなく、共に社会を変えていく主体と位置付けているのも重要な点だ。赤木氏は以下のように語る。
「シニアの方々と対話を重ねていると、こちらが気付かされることの方が多いです。その発見を事業の改善や新しい価値提案へと反映することで、社会により大きなインパクトを与えられると考えています」

資金調達面でも注目すべき動きがある。直近では国内外のベンチャーキャピタルや企業から資金を調達し、累計調達額は2.5億円規模に達した。この資金は、サービス基盤の拡充や全国展開に向けた体制整備、さらには国際的な発信力の強化に活用されている。単なる資金確保に止まらず、出資者との連携を通じて社会課題解決を加速させる戦略的な動きがそこには見られるのだ。

このように、独自のインサイト創出の仕組み、地域実装からの学び、当事者参画型のアプローチ、そして資金調達等を軸とした成長戦略等が有機的に結び付くことで、シニアと社会の関係を再定義する独自の事業モデルを築き上げている。

同社は創業から5期目を迎え、これまで培ったデータと知見を基盤に、企業や自治体とのアライアンス事業を着実に成長させてきた。現在、さらなる事業拡大と組織成長を見据え、人員体制の強化を進めている。

同社が掲げる理念の根幹にあるのは「挑戦と発見を通じて、ポジティブに歳を重ねる」というAge-Wellの概念だ。高齢化社会における価値観や文化、制度を変革し、誰もが前向きに人生を歩み続けられる社会を創造することを目指している。身体的な状態にかかわらず、自身の変化を受け入れ、社会との繋がりを能動的に維持することがAge-Wellの姿だと定義し、その実現のためにシニア世代に寄り添い、日常の中に挑戦と発見を生み出すことを使命としている。

社内文化は三つの柱で支えられている。一つ目は「カスタマーファースト」であり、シニアとその家族にとって最も信頼される伴走者であり続けること。二つ目は「コミュニティを大切に」であり、年齢や立場を超えてリスペクトを持ち、誠実かつ対等に関わること。三つ目は「失敗を恐れない」であり、自らがAge-Wellを体現する先駆者となる覚悟を持つことだ。これらの価値観は行動規範として浸透し、挑戦を称え合うフラットな風土を築いている。

メンバーの特徴としては、まず良好な人間関係を重視し、相手を理解する姿勢を持つ点が挙げられる。また、自分の信念を基に他者と深く議論し、新しい知識や場に積極的に飛び込みながら、新たな価値を創造する姿勢も大きな特長だ。こうした気質が、スピード感をもって前例にとらわれない挑戦を続ける企業文化と結び付き、常に新しいイノベーションを生み出す原動力となっている。

さらに、若手が育ちやすい環境であることも同社の特徴だ。挑戦と失敗を繰り返しながら学びを積み重ね、前のめりに成長していく姿勢を尊重する。役職や年齢に関係なく対等な関係を築くフラットな組織風土は、一人ひとりの強みを磨き上げる土壌が根付いているという。

同社が求める人物像は明確だ。Age-Wellの理念に共感し、自らの挑戦を通じて社会に新しい価値を届けたいと考える人材である。加えて、スタートアップ特有のスピード感や不確実性を前向きに受け止め、タフさを持って挑戦できることが求められるだろう。新しい市場を切り開き、事業拡大を推進する力や、仲間を牽引するリーダーシップも重要な要素だ。

同社の未来は、挑戦する社員一人ひとりの手によって形づくられていく。固定観念に縛られず、全員が当事者意識を持ち、誠実に、そして楽しみながら社会を変えていく。そのような環境に身を置きたいと考える人にとって、同社は最適な舞台となるだろう。

最後に赤木氏はこう語ってくれた。
「私達はAge-Wellを日本の新しいスタンダードにしたいと考えています。その実現に共感し、共に挑戦を楽しめる方はぜひ積極的にアクセスしてください」