システム部 部長・中村 良輔氏 1976年生まれ。大学卒業後、洋菓子店に就職。デパ地下で販売を経験。2002年、株式会社アーリア入社。自動車登録業務に従事。2007年、システム部開設後システム部 部長に就任。社内のIT化、デジタル化を推進。2007年、『ハイブリッドOSS申請』のスタートに合わせて着手した『ハイブリッドOSS』のシステム開発を牽引。2008年5月にローンチし、業界に先駆け自動車登録の電子申請に対応。現在は2025年7月に開設した広島オフィスの環境整備を兼任。

アーリアグループの事業ビジョンをお話しください。

当社は経営理念を大切にしている会社で、“人と人との絆を大切に”という理念を掲げています。この経営理念を目指す上で、まず実現したいと考えているのが“時間創造カンパニー”になることです。自動車販売店の営業担当者が車庫申請のためにわざわざ警察に行く時間はもったいない。そのような業務は当社にアウトソーシングして、本業に専念していただきたいという思いを持っています。 その実現に向け、当社が中期的な目標として取り組んでいるのが、「自動車登録=行政書士」という認知を拡大することです。現在、国内の自動車登録業務の半数は、国内の自動車販売会社が集まって設立した業界団体が担っています。その業界団体と同じぐらいの規模の仕事量を、当社だけではなく行政書士事務所が担えるようになれば、エンドユーザーの選択肢は増えます。 現在、国内で発生する自動車登録のうち行政書士が請け負うのはたったの5%です。残りの45%は、ユーザーが直接行っています。行政書士事務所は、小規模な組織が多いためフットワークが軽く動けることが最大の強みです。納期を短縮できる他、細やかなお困りごとにも対応しやすいので、自動車登録をするなら行政書士に依頼するという文化を定着させることで、お客様の豊かな時間創造に貢献したいと考えています。

“時間創造カンパニー”として、従業員向けの取り組みも行っておられますね。

はい。当社は自社の従業員に対しても、会社にいる時間を豊かで実りあるものにしていただきたいという思いのもと、社内プロジェクトを立ち上げ、社員が主体となって様々な取り組みを行ってきました。 プロジェクトメンバーからのアイデアを基に案を練り、実現したものの一つが“カジュアルデー”です。行政書士業界の堅いイメージを脱却したいという思いは、社内の多くの人間が持っていました。そこで、まずはスーツとネクタイを常に着用するというスタイルをやめようと思い、導入しました。もちろん節度と清潔感は保つ必要はありますが、あまり細かいルールは決めずに、できるだけ仕事がしやすく、仕事が終わったらそのまま飲みに行けるような服装で出勤し、就労できる日を定期的に設けています。 また、就業時間中、オフィス内で音楽を流すために有線を導入しました。当社は元々明るくて賑やかな雰囲気ですが、社員から音楽をかけたいというリクエストが多かったため導入しました。 単純に残業や休日出勤を減らすために効率化するだけではなく、働いている時間そのものを豊かなものにしたいというのが、“時間創造カンパニー”というミッションに込めた思いです。

“時間創造カンパニー”というミッションの達成や、自動車登録=行政書士というイメージを定着させる上で、システム部としてはどのような課題に取り組んでいますか。

最低限、国の制度が変わった時には必ず追い付いていけるような状態はつくっておきたいと思っています。毎年、何らかの制度変更はありますので、お客様に対して「できない」ということは言わずに、どんな相談が来ても受けられるぐらいのシステムは用意しておきたいです。そのために当社は、独自開発した『ハイブリッドOSS』のシステム開発と運用保守を内製化してきました。 当社のOSSシステムは元々外部パートナーに委託して開発し、複数回、フルリニューアルを繰り返して現在のバージョンに至っています。現在のバージョンは7年ほど前にローンチしたものですが、以降、徐々に内製化を進め、現在は運用保守から機能追加まで、完全に社内で対応しています。 ただ、最近は変化のスピードが速いことに加え、システム上の課題も増えており、実現したいことの全てに対応できていない状況です。そこでキャリア採用に注力しているところです。開発のリーダーを担えるぐらいの経験抱負なJavaエンジニアだけではなく、バイタリティあふれる若手エンジニアも採用し、AI活用も積極的に推進していきたいと考えています。

システム部 部長として大切にしていることをお話しください。

システム部が担う業務は、『ハイブリッドOSS』システムの開発・運用・保守、社内のヘルプデスク業務の二つに大きく分かれています。それぞれ、主担当者は決まっていますが、私としてはあまり明確に分けたくない気持ちがあります。明確に分けることで各メンバーに「これは自分の仕事。これは自分の仕事じゃない」といった意識が定着してしまうのは避けたいと思っています。 システム部は少人数体制の部署です。役割や担当は分けますが、各自が勝手にやるのではなく、全員で取り組んでいるという意識を持ってほしいと考えて、仕事の割り振りを行っています。 このようなチーム運営を行う上でメンバーに迎え入れたいのは素直な方です。過去の経験や実績は尊重しますが、経験のないことでもまずは受け入れてやってみる素直さを持った方を迎えたいと思います。 もう一つ、大切だと思っていることは、当たり前のことができることです。当たり前のことを、当たり前のようにやることは、実は非常に難しいことです。挨拶がきちんとできる、身の回りの整理整頓ができている。そういった部分は大切にしたいと思っています。

転職活動中の方へメッセージをお願いします。

今回募集しているのは、システム部門の社内SEというポジションですが、その中でも非常に幅広く、様々なことが学べる会社です。経験の浅い方には、限られた範囲の仕事しか任されない会社は多いと思います。しかし当社は経験の浅い人にも積極的に仕事を任せますので、業務を通して幅広い知識を付けていただけます。 また、当社は自分自身を成長させられる環境が整った会社です。研修制度も充実しています。研修といっても自分のポジションに関連する研修ではなく、今後生きていく上で役に立つ研修です。年齢や社歴を問わず、グループの社員全員を対象に、長期的な視野で、自身の目的や目標を定めていく研修もあります。社会人は日々の生活に流されがちです。自分自身を見つめる時間は、意識しないとつくれません。頭の中を整理して、自分がやりたいことは何か明確にし、段階を踏んで目標に近付いていける。そのような環境はなかなかないと思います。関心を持たれた方はぜひ、ご応募ください。