代表取締役社長 亀田 剛史氏 新卒入社した大手通信キャリアで5年間従事し、アメリカの有名企業へのプレゼンも経験。その後株式会社ケーメックスへ転職し、2019年には弟・亀田圭彦氏と共同で社長へ就任。2021年にケーメックスが分社化・改称し、同社の代表取締役社長へ。根っからの営業マンで、現在も時折メンバーの商談へ同行し、プレゼン等も担当。趣味はアルパインで、自身で山岳会も設立している。

株式会社ケーメックス・オートメーションで掴めるやりがいは、どこにあると思いますか

自分の仕事が、きちんと “形あるもの”になって世に出ていく。それが、当社の営業の何よりの醍醐味ではないでしょうか。 私が当社へ入社して間もない頃、大手電機メーカーが手掛ける鉄道車両へ、ドイツ製のシステムを導入しました。その車両のお披露目の日、現地には沢山の方々が来場し、客席や運転席へ集まっていました。……でも当社の社員はみんな、車両の下にくぎ付けで。長期間にわたり苦労して搭載したシステムが、沢山の人の生活を支える鉄道の一部になっていたんです。やはり、これほど感極まる瞬間はありません。 当社の提供する部品や設備は、あまり目に付きやすい所にあるものではありません。ですが、ある時は鉄道の重要なシステムに備えられ、ある時は大手自動車メーカーの人気車も形作る。それが私達の仕事なんです。 情報や数字だけでなく、このように“形あるもの”になる瞬間の喜びは、他の営業メンバーも感じているようです。

そんなケーメックス・オートメーションの代表になった時、どのような心持ちでしたか

新たな代表として、「いつまでも優秀なメンバーが活躍する会社にしよう」と考えていました。 ケーメックス時代から計算すれば、当社には70年に及ぶ歴史があります。しかし、その後の未来まで保証されているわけではありません。そして息の長い会社にしていくには、たった一人のカリスマ社長や、一人で何でも決めるワンマン社長がいるようではならないと思うんです。 当社のテーマは、企業のブレイクスルーを支援し続けること。そのためには、社長が大きな実権を握っていても仕方ないんです。営業一人ひとり、または営業チームや他部門のチームがしっかりと決定権を持って進めなければ、会社の動きも止まってしまいますし、お客様に心から信頼されることも難しいでしょう。 メンバーがどう頑張っても前に進めず、本当に困り果てた時に頼ってもらい、緊急ボタンを押す。それが社長の役割でいいと思いませんか。

では、現在のケーメックス・オートメーションの課題だと感じるものはありますか

喫緊の課題であり、現在改善に向けて動いていることがあります。不要なマルチタスクを減らし、自身のやるべきことに集中してもらう環境をつくることです。 例えば営業は、お客様に最適な製品を提案・導入し、成長を後押しするのがミッションです。もちろん当社ではアフターフォローも行いますが、その全てを営業が担うと、本来の仕事に影響が出てしまいます。例えばお客様先で何かトラブルがあった際、状況や工程によって、放たれたボールを持つ部門は異なります。技術面であれば社内の技術部、製品そのものであればメーカー等。「今どんな課題があり、どの部門が対応すべきか」を“見える化”すれば、営業は業務過多にならずに済みます。 バックオフィス側の業務では、既にそういった“見える化”を叶える基幹システムの仕組みがあります。こちらを営業方面でもしっかりと整備できるよう、施策を進めていますので、今後入社される方には安心していただきたいですね。

部署内外での連携も求められそうですね。メンバーの関係性はいかがでしょうか

各部門内はもちろんですが、部門を超えたコミュニケーションを取れる環境も意識してつくっています。 例えば当社では年2回、全拠点の社員が本社に集まる全社パーティーを行います。ここでは全拠点・全部署の全メンバーが半年間自分の成し遂げたことを発表します。その後は食事を囲みながら交流を深めてもらいます。 また、各拠点の朝礼では週2回ほど雑談タイムを設けています。部門を超え、くじ引きで決めた3～4名で自由に話すんです。同じ企業で仕事をするメンバーの顔と名前、キャラクターを覚え、刺激し合う。こういったコミュニケーションを通じて、部門を超えて信頼関係ができ、普段の業務でも相談しやすいムードが生まれているのではないでしょうか。 もちろん私も、相談はウェルカムです。時間を見つけてそういった交流の場にも参加しますし、個別の案件についてアドバイスを求められれば、喜んで協力します。

会社思いでありメンバー思いの亀田社長ですが、リフレッシュ方法はありますか

実はアウトドアスポーツが大好きで、特にアルパインという登山競技に長年熱中しています。登山道のない場所をロープで登ったり、滝のある場所も突き進んで行ったり。マッターホルンやキリマンジャロにも登りましたし、富士山では頂上からスキー板で滑りましたね。リスクがあるのを承知で、道なき道を開拓していったその先には、挑戦者である自分にしか見えない景色が広がっているんです。周りには心配されますが、どうにも止める気になれません。 そういったアルパインに挑み続けるためにも、体力はもちろん、気象や医療といった幅広い知見が欠かせません。土日には、そういったトレーニングや勉強を行っています。 メンバーのみんなにも、ぜひ熱中できるものを見つけて、堪能してもらいたい。オフをしっかり楽しめるからこそ、オンである仕事も充実させることができますからね。