システムデザイン 田中 光洋氏 20年以上の長きにわたり、システム開発の世界においてお客様の要望に応え続けてきたシステムエンジニア。プログラマーからキャリアをスタートさせ、順調にキャリアアップを続け、現場で知り合った株式会社なにするの代表取締役・中尾氏に誘われて入社。守りに向いた安定感ある人柄で、ITコンサル事業の責任者を務める。

ITエンジニアとしてのキャリアのスタートは？

高校卒業後、職業訓練校でプログラムを学び、社員数10名に満たない小さなソフトウェア会社に就職しました。受託開発をメインにしている会社で、私はプログラマーとしてキャリアをスタート。設計フェーズ、要件定義フェーズへとステップアップし、最終的にはプロジェクトマネージャーとして、予算管理から進捗管理まで、プロジェクト全体を円滑に推進する役割を担うようになりました。 15年間、システムエンジニアとしてその会社で働き続けましたが、35歳になる頃から「このままでいいのか」とキャリアについて考えるようになりました。一つの会社で長く働くことの安定感はある一方で、技術の進化が速いIT業界において、既存技術だけで開発を続けていると、レガシーな技術に閉じ込められてしまうのではないかという不安がありました。小さな会社だったからこそ、幅広い業務を経験できた一方で、スキルアップの実感が得られにくい環境でもありました。 本当はもう少し早く転職を決意すべきだったのかもしれません。ただ、目の前に仕事があり、お客様の期待に応えたいという思いで努力を続けていると、ついつい自分自身のことが後回しになってしまう。そんな葛藤を乗り越えて、転職活動をスタートさせました。

15年勤めた会社を辞めての転職、どんな会社を探しましたか？

転職活動を経験したことがあるエンジニアなら、きっと共感いただけると思いますが、キャリアに対して漠然とした不安を覚えて転職を考えたものの、いざ会社を移るとなると「どんな会社が良いのか」と悩むものです。私自身も、明確な転職理由があったわけではなく、会社選びにはかなり迷いました。 お客様の要望に応えるクライアントワークが自分の性格に合っていると感じていたので、システム開発会社に入りたいとは思っていました。ただ、システム開発会社はどこも似たような印象で、なかなか決め手が見つからずにいました。 そんな折、転職フェアで偶然出会った会社にご縁を感じました。最初の会社で一緒に働いていた後輩が転職していた先で、社名を覚えていたこともあり、ブースで社長と直接話す機会がありました。業務面でも待遇面でも特に問題は見当たらず、自然と「ここで働いてみたい」と思えました。 実はもう一社、開発会社を受けていて、ありがたいことに両社から内定を頂きました。最終的に前職の会社に決めた理由は、人事担当から送られてきた一通のメールでした。私を評価してくださり、「ぜひ一緒に働きたい」という思いが伝わってきたその言葉に、心が動きました。転職は条件だけでなく、人との繋がりや温度感が大きな決め手になることもある。そんなことを実感した経験でした。

株式会社なにするに転職した背景は？

前職の会社には7年間在籍し、最終的にはマネージャーのポジションをオファーされました。ただ、評価内容に納得がいかず、再び転職を考えるようになりました。とはいえ、前回の転職時と同じように、目の前の仕事が気になってしまい、「辞める」と言いながらもPM業務を続ける日々が2年ほど続きました。 そんな中、いよいよ退職のタイミングを見定めた頃、当社代表の中尾からオファーを頂きました。前職のプロジェクトで一緒に働いた経験があり、人柄も仕事ぶりもよく知っていたので、「この人となら安心して働ける」と感じ、転職を決めました。 本当は、次はもっと規模の大きな会社に転職しようと考えていました。一社目は10名規模、二社目は100名規模で入社し、退職時には400名規模にまで成長していました。次は1,000名を超えるような大手システム開発会社に入り、大きな組織の一歯車として働く経験をしてみたい。そんな思いもありました。 ところが、中尾からのオファーは、既にクライアントからプロジェクトを受託しており、PMとして動ける人材を探しているという具体的なものでした。目の前にお客様がいて、プロジェクトが走り出していると聞くと、「何とかしなければ」と思ってしまうのが私の性分のようです。 私は、自分のことを「システムエンジニアに向いている性格」だと自認しています。目の前にお客様のニーズがあれば、自然と「どうにか応えたい」と動いてしまう。そんな性格が、これまでのキャリアを支えてきたのだとつくづく思います。

今回の採用で、求めるエンジニア像は？

当社には、ITコンサルと業務コンサルという二つの事業領域があり、私はITコンサル事業の責任者を務めています。ありがたいことに、お客様から多くの引き合いをいただいており、その期待に応えるべく、ITコンサルタントの増員を計画しています。 私達がこだわっているのは、課題に寄り添い、解決まで伴走する“本質的なコンサルティング”です。中尾が当社を設立した背景には、「とことんまでお客様の課題に付き合うコンサルタントが少ない」という問題意識がありました。私自身も、お客様の悩みが目の前にあると、居ても立ってもいられないタイプのエンジニアなので、その思いには深く共感しています。 今後、当社に加わってくれるコンサルタントやエンジニアにも、ぜひこの思いを共有してほしいです。システムエンジニアの多くは、「特に自分のやりたいことはないけれど、期待には全力で応えたい」という、私に似たタイプではないかと思っています。これまでに磨いてきたスキルでお客様の期待に応え、それが評価に繋がる。そんな環境で働きたいと考えている方には、当社は最適なフィールドです。 もちろん、当社はシステム開発会社ではないため、開発に専念したい方には不向きかもしれません。ただ、上流工程を経験し、コンサルフェーズへとステップアップしたいと願っているエンジニアには、十分にマッチする環境があります。お客様の課題に本気で向き合い、技術と対話の力で価値を生み出す。そんな仲間と一緒に、これからの事業を育てていきたいです。

ITエンジニアのスキルを生かして、どんな仕事が経験できますか？

ITコンサルの仕事というと、経営層に対してIT活用を指南するようなイメージを持たれる方も多いかもしれません。しかし、当社が提供しているサービスは、現場の責任者クラスの方々と並走する“パートナー”としての役割です。目の前に業務課題があり、それをどう解決するか。その時、システムやテクノロジーをどう活用するかを一緒に考え、実行までサポートするのが私達の仕事です。 プロジェクトを推進する際には、PMが手を回し切れない部分を率先して担当することも多く、業務内容はプロジェクトごとに異なります。PMのようにマネジメントを担うことは少ないですが、PMの意思決定を支え、プロジェクトの推進を支援する「PMO（プロジェクト・マネジメント・オフィス）」のような働きをしています。 近年、IT業界ではPM不足が叫ばれていますが、PMO業務を的確にこなせるエンジニアもまた、非常に貴重な存在だと感じています。PMの業務は多岐にわたるため、DXやシステム開発の現場では、PMを支えるPMOの存在が不可欠です。当社で一緒に働く中で、PMOとしてのスキルを磨いていけば、市場価値の高いエンジニアへと成長できるはずです。 現場に寄り添い、課題解決に本気で向き合う。そんな姿勢を大切にする方と、ぜひ一緒に仕事ができればと思っています。