起業しようと思ったきっかけを教えてください。
学生時代にインドでインターンを経験したことで、「いつかインドで自分のビジネスがやりたい」と思っていましたが、起業ではなく新規事業を立ち上げる経験が積めそうな会社に就職しました。 就職した会社ではインターネットビジネスの面白さを学ばせていただきました。でも精神的に追い込まれてしまって、自分に自信が持てない日々が続いたんです。そんな時に趣味で始めたブログがバズって、たった2週間で約8万人に読まれるブログになりました。インドにインターンするために猛勉強していた英語の学習方法について書いた記事が大きな反響を呼んだんです。 大きな挫折感を味わっていた中で、「自分にもできることがある!」と光の道筋が見えたような感覚になりましたね。自分の可能性をより発揮できる場所で、新たなチャレンジをしていきたい。そんなふうに失っていた自信が復活したことで、思い切って退職して起業しようと決めました。
初めはインド支援事業を立ち上げていますが、インターンの影響ですか。
そうですね。学生時代に「人生が変わりそう」と一人旅をした時にカルチャーショックを受けて、帰国後に休学して9カ月間インターンをしました。仕事は日本人向けフリーペーパー制作会社の広告営業です。上手くいかないこともありましたが、自分の頑張りで事業が成長していく喜びを感じましたし、そこで学んだ「仕事とは誰かの役に立つこと」というのは、今の私の仕事観の原点となっています。その経験から漠然とインドに関わる事業をやりたいと思いました。 インド人の友人と共同経営の形で会社を登記したものの、まずはお金を稼ぐために様々な事業を手探りで始めました。そのうちにご縁があり、インドに日本製品を販売する越境EC代行事業を立ち上げました。大手企業との商談も進んでいましたが、実際に法規制や様々な問題に直面して立ち行かなくなり、最終的には事業を畳むことになってしまったんです。“経営”の厳しさを、身をもって感じましたね。
それから再度事業を立ち上げるまでに、企業に就職したのはなぜですか。
当初はどうしてもまた自分で事業がやりたいという強い気持ちがあったので、警備員のアルバイトをして固定収入を得ながら次の事業を考えることにしました。最初の起業のきっかけとなったブログを思い出して、文字を書くことで価値を生み出せるのではないかとWebメディア運営を次の事業にしようと決めて、警備員をしながらWebメディアを育てていました。 そんな中で、ご縁あって不動産スタートアップの代表にお声掛けいただき、会社を続けたままSEO担当として入社することになったんです。そこで成果を上げて市場における業界トップクラスのメディアへと成長させることに成功しました。 それから、友人から誘われてメディア事業のマネージャーとして友人が経営しているスタートアップ企業に転職しました。事業部長を経て全事業の責任者となり、経営陣の一人として社長や副社長と共に事業・組織戦略を考え、執行する経験を積ませていただきました。
本当にいろいろな経験を経て、再度独立されたのですね。
2度目の独立の転機は、警備員をしながら苦労して立ち上げたWebメディアが「英会話スクールの比較サイト」として一定の売上が出るまでに成長し、良いタイミングで事業譲渡ができたことでした。その後、2021年4月にXINOBIXを再び専業として再スタートを切りました。 いろいろな経験をしながら自分が本当にできることを見つけて、その道に正直に向き合い続けてきたことで今の自分があります。最初の起業はとても大変でしたが「自分の人生に責任を持った」という感覚があって、自分の責任で人生を動かしていくことが楽しいと思えたんです。まさに「これが私の生き方だ」と腹落ちしました。そう気付けたのも様々な生き方を経験したからだと思いますし、いろいろな経験を得られる環境にいることの重要さも感じました。自分の人生に責任を持つためには、時には遠回りをしてでも最終的に自分が進むべき道を見つけることが大切だと思っています。
求職者へのメッセージをお願いします。
当社に入社いただいたら、お客様に本当に喜んでもらえる実感が得られると思います。私達の仕事は納品して終わりではありません。お客様の業務やミッションを一緒に考えて伴走し、成果を出すことでお客様のパートナーとして頼られる存在になれます。必要な知識は皆さんが丁寧に教えてくれますので、学びやすく成長しやすい環境です。 また、私は「Want toで生きる」という世界観が好きです。人の才能が開花する場は人それぞれで、合う・合わないが必ずあります。だからこそ自分の専門性が生かせること、自分に合ったことをやるべきだと思うんです。自分に合うことというのは「自分が自然にやってしまうこと、好きでやること」。自分が自然にやっていることを突き詰めていくと才能は開花します。 私自身、面白くない仕事はしたくないですし、社員には心から楽しいと思える仕事をしてほしい。自分の「Want to」を大切にしてほしいと思っています。
