ご略歴をお教えください。
2015年に大学を卒業後、エンジニアとしてアプリの受託開発会社に入社しました。PHPでのWebサイトの構築のほか、Androidや珍しいところではWindows Phoneでのアプリ開発も手掛けます。元々最新技術が大好きで、2017年にはビットコインの取引所を運営する会社に転じ、ブロックチェーンを活用して仮想通貨を実用化すべくサービス開発に取り組みました。2019年には、VTuber/バーチャルライバーグループを運営する会社に転じ、新規事業としてリアルのアイドルグループの立ち上げを手掛けます。 2020年に、堀江貴文と藤田普さんが立ち上げたSNSアプリ上で、現在のホリエモンAI学校代表取締役の荒木賢二郎と出会います。意気投合して、企業のDXを支援するテレワーク・テクノロジーズ株式会社を共同創業しました。 2022年に『ChatGPT』が登場すると、2023年3月に荒木経由で親しくなった堀江と共同で、一般社員をPythonエンジニアに転生させ、生成AIの活用を目指す法人向けDX支援サービス事業の『パイソンメーカー』をスタートさせます。その後、オンラインリスキリングサービス『タノメル』を経て、2024年3月、当社を設立させたという流れです。 著書としては、2023年11月に『ChatGPTと学ぶPython入門「Python×AI」で誰でも最速でプログラミングを習得できる!』を出し、ECモールの売上ランキングのプログラミング入門書部門で第1位となり、2024年8月には累計部数で1万部を突破しました。
御社でのミッションを教えてください。
今、様々な生成AIが続々とリリースされています。これらをいち早くチェックし、自ら使い倒した上で、誰もが正しく使えるように導いていくためのカリキュラムや教材開発等を手掛けています。 また、当社ではスクールの運営だけでなく、中小企業のDXを丸ごと請け負うサービスもスタートさせていますが、こうしたサービスを運営していく上で必要となる技術面を全て統括しています。
今後、御社をどんな会社にしていきたいと考えていますか? そのために社員に対して期待することをお聞かせください。
方向性は大きく二つのことを思い描いています。一つは、最先端の技術を誰もが使えるようにすること。もう一つは、そうした技術をお客様が活用して、自社のDXを実現できるサービスを提供し続けることです。 そのためには、当社のメンバーがお客様において成果を出せるよう、技術を活用してお客様のDXに貢献できなければなりません。そこで、自らのフィジカルな業務はどんどんAIに任せ、自らは頭を使ってワンステップ上の領域にチャレンジし続けることも目指してほしいと思います。 これからは、個人がAIを“社員”として使いこなしながら、自らやりたいことを実現させていく世界が来ると思います。そんな自由度の高い働き方も実現させていってほしいですね。
熊澤さんの仕事観をお聞かせください。
とにかく、最新技術に触れることが大好きです。技術とは手段であり、目的は困っている人を助けることです。したがって、新しい技術が登場した時、それをチェックしてどう使えばどう役に立つのかの仮説検証をすることが仕事の中心です。 つまり、新しい技術を調べるだけでなく、それを使いこなして実際に役に立つところまで仮説検証し切ること、そして、誰かを助けることが自分の仕事の本質であり、自己表現の手段であると思っています。 なお、実際にお客様の課題解決に役立つのは、生成AI等の最新技術ではなく、結果的にExcelのようなレガシーなものの場合もあります。それが最適だと判断できるのは、最新技術もカバーしているからこそ。「最新技術に常にキャッチアップして、最適な方法で顧客の困り事を解決したい」と考えている求職者の方は、当社ならば一番面白く取り組めると確信しています。
オフタイムは、どういった過ごし方をしているのでしょうか?
会社員時代は就業時間が限られていたので、終業後も自ら望んで新技術に触るような生活をしていました。しかし、今では休養をとることも大切だと思い直しています。 そこで、例えばサウナといったメジャーなものだけでなく、サルサダンスやシーシャ(水タバコ)等のニッチなジャンルのリフレッシュ策を研究しています。よほど“仮説検証”が好きなのか、それらも「なぜリフレッシュできるのか」という仮説を立て、自ら実行して検証するという楽しみ方をしています。