横浜支店　チーフマネージャ　後藤 賢史郎氏

ご略歴をお教えください。

子供の頃からエンジニアになりたいと思っていました。中学3年時の高校進学の際、最短でエンジニアになるために工業高専への進学を決め、5年間の履修後、2004年に新卒でテクノプロに入社しました。当社を選んだのは、当時どんなエンジニアを目指すかが漠然としていて、多様な領域でエンジニアが活躍している大手の当社ならば、様々な可能性が描けると思ったことが大きかったです。 入社後は、車載用マイコンや液晶ディスプレイ用チップといった半導体領域の電気的特性評価等の業務に6年間、携わります。その終盤からソフトウェア開発を手掛けたくなり、希望を出していたところ、7年目に組込系ソフトウェアのエンジニアにスキルチェンジできました。そこで、ルーターや家電製品のファームウェア開発、ファームウェア上で動くアプリケーションの開発に従事します。また、当該システムを格納するサーバーの設定等のインフラ領域にもタッチしました。 それまでは自分一人が客先に派遣される形で手掛けていたのですが、お客様から信頼いただけて準委任契約に切り替え、広範な業務をチームとして任せていただけるようになりました。 現在は、10名ほどのメンバーを持ち、2社のクライアントをそれぞれ担当する二つのチームのマネジメントを担っています。 うち1社は飲食店向けオーダリングシステムのパッケージを手掛けるベンダーで、その機能開発や運用保守を任されています。業務は客先や自社オフィス、あるいはリモートと多様なスタイルで行える裁量も委ねられており、お客様に信頼されていることを実感しています。

仕事のやりがいと、マネジメントで心掛けていることをお教えください。

マネジメントを担う前は、エンジニアとしての個人のスキルをいかに高めてものづくりを手掛けるかに関心がありましたが、今はチームとしていかに成果を上げるかを考えるようになりました。そのために、メンバーのスキルを把握して業務を割り振り、ペースが遅れるメンバーが出たらチームとしていかにカバーするかを全員で話し合い、協力し合って進めていけるといった環境づくりに力を入れています。そこにやりがいを感じますね。 マネジメントとしては、メンバーのスキルや性格をできるだけ把握し、メンバーに応じてより納得してもらえるような話し方や教え方、指示の出し方に変えることを心掛けています。

どんなチームをつくっていきたいのかというビジョンと、そのためにメンバーに対して期待することや、どう活躍してほしいかといった思いをお聞かせください。

技術力が高いのは当たり前で、その技術力でいかに高い成果を上げられるチームになるかにこだわっていきたいと思っています。そして、お客様から「テクノプロの後藤さんのチームに全面的に任せたい」と言っていただけるようになれるよう、チームをリードしていきたいですね。 それとともに、その結果としてメンバーの評価や待遇を上げ、メンバーが仕事のやりがいを語れるような土壌をつくっていきたいと思っています。 そのために、メンバーにはエンジニアとして自らの業務を一つひとつ、しっかり検証してほしいです。仮説を立て、実行し、正しい結果が出る場合もあれば失敗する場合もあります。それぞれにおいて、なぜ上手くいったのか、いかなかったのかを検証して、自らのスキルや知見として蓄積していってほしいですね。 そして、自分が先輩や上司の立場になった際は、自らの経歴を誇れるような経験を積んでいってほしいと願っています。

後藤さんの仕事観をお聞かせください。

前述のとおり、子供の頃からエンジニアになりたいと思ってきましたが、仕事を通じてそんな夢を叶えることができていると思っています。もちろん、エンジニアとしての開発業務等だけでなく、こうしてチームも持たせてもらって人間性も鍛えられています。 このように、仕事とは自分を成長させてくれるものですね。 そして、入社以来20年以上、当社はそんな仕事を自分に与えてくれました。その間、一貫してやりたいことにチャレンジさせてくれる空気を感じてきました。これまで付いてきた上司からは、「失敗してもいいから、やってみなよ」といったメッセージを感じ取ることができたのです。そんな会社であることが、自分を大いに成長させてくれた要因であると思っています。だからこそ、20年以上も続けられているのでしょう。

オフタイムは、どういった過ごし方をしているのでしょうか？

中学2年生の息子と、2歳の娘がいます。休日はもっぱら子供達と過ごす時間が多いですね。息子はバスケットの部活に頑張っていて、それを励ますような話をすることも。とにかく、思い切りやりたいことにはチャレンジさせてあげたいと思っています。 自分一人の時間としては、家で映画を見るぐらいです。若い頃は、趣味としてプログラミングやCPUの回路を設計するといったこともしていました。そんな経験もキャリア構築に役立ったと思います。