Katie Yang（CEO）

「効果的な広告クリエイティブを届ける」—ByteDance・LINE出身の起業家が目指す新たな挑戦

TikTokを運営するByteDanceで3年間、プロダクトマーケティングマネージャー（PMM）として広告業務に携わった経験が、現在の事業の原点となっています。TikTokが成長期に入った時期、そのポテンシャルを理解し適切に活用できる代理店が少ないことに気づき、「自分でやってみたい」という思いから起業を決意しました。 「中国のDouyin（TikTokに似たアプリ）では2019年頃にクリエイターとして投稿し、100万以上の再生を記録した経験があります。その体験から、この媒体がブランドにとって重要になると確信し、力を入れようと思いました。」 起業当初はキャッシュフローを重視し、ライブ配信事業からスタート。現在は広告クリエイティブ制作や広告運用など、TikTokを中心としたマーケティングサービスを展開しています。 起業前はLINEでプロダクトマネージャー（PM）として、ビジネス向けプロダクト開発に携わっていました。例えば、宅配便の不在通知をLINEで受け取れるサービスなど、ユーザーの生活を便利にするプロダクトです。 「企業向けのサービスをユーザーに繋ぐという新しい試みでした。現在の会社のミッションにも通じていますが、自分がやることで周りにどのようなインパクトを与えられるかを常に考えています。」 不在票の課題から生まれたLINEでのメッセージ配信サービスは、電話がつながらない、チャットでの問い合わせが少ないといった企業側の課題も解決。 LINEというプラットフォームを通じて、より多くの人に良い影響を与えられるという発想が、現在の事業にも引き継がれています。

「プロダクト開発を通じて業界全体の底上げをしたい」—事業の転機とこれから

事業が大きく動き出したのは、チャイナジョイという展示会に参加したことがきっかけでした。 「元々広告の仕事をしていて、得意な分野でトップランクに入りたいと思っていました。展示会でゲーム会社の方と話す機会があり、出展を勧められてから2日後には中国へ飛びました。」 そこで様々なゲーム会社とコネクションを築き、知識を深めた後、北京の企業を訪問。テスト的に広告運用を任され、効果を出したことで信頼を獲得しました。現在ではTikTokクリエイティブチェンジというプログラムで、日本と韓国のサプライヤーとして認定されています。 「やりたいことがあれば手段を問わずやる、という気持ちが大事だと思っています。」 より多くのブランドに届けたいという想いから、今後は現在の事業だけでなく自社プロダクト開発にも力を入れたいと考えています。 「大企業だけでなく、中小企業にも良いサービスを提供し、業界全体を良くしたいと思っています。自分が思っていることではなく、本当に必要とされているものを作りたいです。」 その一歩としてMVP開発に向けた企画を進めており、その後本格的なプロダクトとして展開する予定です。

「少数精鋭でプロフェッショナルな環境」—組織と求める人物像について

LIVEDGEでは、ByteDanceやLINEをはじめとする主要ゲーム会社やEC会社、インフルエンサー出身者が在籍しています。 社内のディスカッションから新しいものが生まれるという考えから、リモートワークは導入しておらず、人事担当が月1回面談を行い相談しやすい環境を整えています。 活躍する社員の特徴は「責任感・熱意・柔軟性」です。 クライアントの立場に立って物事を考え、自分事として向き合い、新しいものを共有し合える社員が集まっています。 「例えば、ショートドラマのように新しいものが出てきた時に、その特徴や良いところを探すことが大切です。海外で成功しているものを日本でどうローカライズできるか、ポジティブに考えることが大事です。」 社名のLIVEDGEは、「常に新しいことにチャレンジし、世の中にないものを生み出せる会社を作りたい」という想いを込めています。 既に世の中にあるものではなく、変化し続けながら新しいものを生み出していきたい方とお会いできたら嬉しいです。