Q.どのような経緯でエンSXに参画しましたか。
代表の岩﨑さんに声をかけてもらったことがきっかけです。 当時はサービスはあるものの、まだ組織や事業になっていない段階でした。 最初は他に様々なアウトソーシング営業支援の会社がある中、なぜエンが営業支援をやるのかに意義を見出せず、しばらく参画を渋っていました。しかし、せっかくいただいたチャンスなので、とにかく半年間はやってみようと思ったのです。 いざやり始めると、2ヶ月目には自分の中で営業支援をやる意味が整理できて、エンSXの存在意義が腑に落ちました。
Q.野田さんが見出した「やる意味」とは具体的に何だったのでしょうか。
大きく2つあります。 1つ目はエンが掲げる「入社後活躍」を実現するために、まず雇用を生み出す必要があると感じたためです。 企業の業績向上は、雇用を生み出す源泉です。それを実感したのはコロナ禍です。社会情勢が厳しくなったことで、既存のクライアントは軒並み採用を止め、私たちへの依頼は停滞しました。そして、そのような社会において必要なのは、採用支援よりも営業支援です。 エンSXは営業支援を通して雇用を生み出す事業をしているのだと思うと、 そこには確かに取り組むべき意義があると感じました。雇用を創出して採用ニーズを増やすことは、本体のエンへの貢献にもつながると思えました。 ※「入社後活躍」とは、就・転職や採用の瞬間をゴールとするのではなく、その先にある入社者の「企業業績への貢献」と「仕事人生の充実」を見据えた採用の在り方。 2つ目は、セールスとして働く方の仕事人生の充実のためです。 私は元々、最低レベルの評価でエンに新卒入社し、自信のない状態でキャリアをスタートしました。社内の打ち合わせでも緊張してまともに話せず、人を避けていたのですが、営業として架電だけは必死で取り組んでいたのです。 営業として常に改善を続ける日々を通じて徐々に成果が出始め、社会人としての自信を持てるようになりました。セールスという仕事に出会えたことで成長し、人生が大きく変わり始めたと思っています。 そんな私だからこそ、セールスに恩返しをするという思いで事業に情熱を持って取り組めると気づいたのです。
Q.エンSXは、なぜエンから分社化したのですか。
一緒に働く仲間がより良い環境で働けるよう、独自の評価制度や雇用条件を作りたかったからです。 エンというでき上がった大きな組織では難しいことも、分社化することで実現できると考え、2024年4月に分社独立しました。また、エンという名前では、どうしても人材事業のイメージが先行します。 エンSX事業を育てていく中で、そこから脱却したいという思いもありました。 まだエンSXはエングループの名前で立っている組織ですが、今後もう少し事業を拡大できれば、エンSX独自の認知でブランドを作っていけると考えています。
Q.エンSXをどんな組織・会社にしたいですか。
セールスが、自分の好きなキャリアを選べる「セールスユートピア」と呼べるような環境をつくりたいです。 セールスがプレイヤーでもマネージャーでも、自分の好きな道を選べるようにしたいです。収入はポジションの違いで差をつけず、あくまで能力に応じて変わる形が良いと思っています。 こう考えるようになったのは、エン時代に経験豊富なセールスが何人も辞めていく姿を見てきたからです。その方々はマネジメントが苦手なだけで、プレイヤーとしては頼もしい存在だったのに、会社としてもったいないことをしているのでは?と個人的に思っていました。 エンSXではセールスが自分で最も力を発揮できるポジションを選べるようにできたらと考えています。エンSXの存在意義ともつながりますが、セールス職として働く方が自分の仕事をより好きになり、セールスの人生を良くする環境を目指しています。
Q.今後、どのようなサービス展開を考えていますか。
事業の軸はぶれることなく、セールス領域の支援です。 現在エンSXは「インサイドセールス支援」と「営業育成」という2つのサービスを提供しています。 これらに加えて、今年中には「リスト作成支援」と「フィールドセールス支援」にも着手したいと考えています。営業の幹となる「リスト作成」、「インサイドセールス」、「フィールドセールス」、「営業育成」という4つのサービス展開ができれば、社内により多くのナレッジをためることができます。営業工程全体のナレッジ蓄積はエンSXメンバーの成長機会となり、ナレッジの提供を通してクライアント企業の成果にもつながります。 そして、最終的にはクライアント企業の営業部門にエンSXが入り、事業を成長させ、企業価値を向上させることを目指しています。そこまでできて初めて、私たちが社会に影響を与えたと考えられると見通しています。
