カラメル株式会社

東京・神宮前にあるカラメル株式会社は、サービス開発、マーケティング支援、新規事業等を展開している会社だ。糖に熱を与えると起こる化学反応「カラメル化」のように、熱量を持って人やモノを有機的に絡め、世の中により良い化学反応を起こしていこう…そんなビジョンの基で事業を行っている。

現在の主な事業は、数十億円の調達を実現しているC2Cサービスの包括的な開発支援や、国内メタバースサービス最大手のシステム基盤開発、大手上場企業のマーケティングプロモーション等、事業規模が大きい企業への支援が中心だ。例えば、レンタルアプリ「アリススタイル」の開発支援やプロモーション支援等を手掛けている。

強みは、国内でもトップレベルといえる優秀なメンバーのスキルと経験値にある。豊富な経験を持つPM、エンジニア、デザイナー、マーケティングディレクター等が集まり、サービス開発だけでなくマーケティングも含めて、短期間でのイテレーションを繰り返すアジャイル型のプロジェクトを推進している。当然ながら、経験則にとらわれないよう日々新しいスキルや知識の習得に努め、最新技術への投資も惜しまない。

経営陣は、渡辺淳之介氏（代表取締役社長兼CEO）、桐畑高志氏（取締役兼COO）、の2名。サービス開発、プロモーション、デザインと10年以上にわたるIT業界での経験を基に、社会に対してより大きな価値を提供したいという想いに賛同したメンバーや仲間が揃ったことで、2018年6月に会社を設立した。

営業面では「どんな仕事でも受ける」というスタイルではなく、クライアントのミッションやゴールと目線を合わせた上で、共に同じチームとして協働して目標到達を実現していくスタイル。売上高は非公表だが、創業6期目にもかかわらず数億円の売上規模にまで拡大してきた。原価がほぼ発生しないビジネスモデルのため、利益率は非常に高い。そのため、より多くの投資を新しい事業へ回せる構造となっている。

カラメルが展開する各事業について簡単に見ていこう。

サービス開発事業では、エンジニアリング、デザイン、運用領域に至るまで、クライアントに対して包括的なコンサルティングやソリューションを各領域のスペシャリストが提供する。

マーケティング支援事業では、日々環境が変化する広告プロモーションやPRといったマーケティング領域においてハンズオン型の支援を実施。広告運用はもとより、インハウスやニアショアといった組織コンサルも提供する。また、VRプラットフォーム上での広告枠開発等、従来の媒体に限らない新しい取り組みを強化している。

デザインコンサルティングでは、事業成長の為のDX/UX支援や、企画～実際のデザイン開発、企業内へのデザイン組織の立ち上げ等、デザインに関わる上流から下流までを幅広くサポートしている。

新規事業では、toB、toCの両側面において、課題解決型の自社プロダクト開発を進行させている。ユーザー体験を重視し、認知、購入、消費、共有といった一連のタッチポイントで感動が生まれる体験を創造。日々の生活を便利にするだけに留まらない「毎日の生活に不可欠な事業」を生み出していく。

多くの企業やスタートアップは、「壮大な事業展望はあるが、どう実現すればいいか分からない」「グロースの仕方が分からない」「特定領域のリソースが足りない」等、様々な課題を抱えている。そのため、ハンズオンでの価値提供を行うシチュエーションは今後も多く発生するだろう。

今後のカラメルは、主力のクライアントワークやコンサルティングをさらに充実させていく。それと同時に、自社事業やサービス開発にも注力していく方針だ。PMやエンジニア、デザイナー等、優秀なメンバーが揃っているため、設計からUXまで幅広い裁量を持ちながら、最新の技術スタックにも触れて、最高のプロダクトづくりを行う環境が揃っている。

従業員の平均年齢は30代前半で、全員が中途入社。男女比は4：6、執行役員の一人は女性で、産休・育休を合わせて約2年取得した実績がある。社内には事業やプロジェクトごとのチームはあるが、組織としては完全にフラットだ。

残業は、特段の事情がない限りしない。ミーティングは本当に必要なもの以外は実施せず、チームコミュニケーションツールでのコミュニケーションで代替している。福利厚生は、各種社会保険完備、交通費支給、コミュニケーションランチ代支給等。賞与は業績に応じてではあるが、過去期は全て支給している。

社風は、それぞれが受け持つプロジェクトに対し、「自分ごと化」して仕事に臨むプロフェッショナリズムを重視する。一方で常に仲間を助け合い、一人では発揮できない力を、チームとして、また会社として発揮し、力の総量をより大きくすることを重視している。

加えて、一日の中で最も時間構成比が大きな仕事に対して、とにかく楽しんで向き合ってほしいというカルチャーがある。仲間と共にものづくりをする楽しさ、たとえ小さくても日々の業務の中で得られた成功体験等、仕事が少しでも楽しくなるような環境を全員で構築。当然ながら、仕事の楽しさは充実したプライベートがあってこそ生まれる。そのため、プライベートな時間への尊重、配慮も大事にしている。

エンジニアの採用に当たっては、性別、学歴、資格は問わない（資格はあれば尚可）。「自責感」が強く、高い熱量を持ち、チームプレーで仕事に臨める人材を求めている。参考までに中途採用者のキャリア例を挙げると、
・大手ゲーム会社出身のエンジニア
・大企業やスタートアップ経験のあるデザイナー
・大手広告代理店の部長
等。カラメルはまだ小さな組織だが、小さいからこそ仕事のやりがいや自由さ、居心地の良さ等を実感できるはずだ。