代表取締役　瀬下 敬司氏

ご略歴をお教えください。

1991年に大手電子部品・電気機器メーカーに入社し、情報システム部門に配属されました。2年後に同部門が分社化されるとともに転籍となり、その子会社では主に外販部門でプリセールスやプロジェクトマネジメントを手掛けます。同グループで10年ほど経験を積み、信奉する創業者のフィロソフィーを深く学ぶことができました。 その頃、CIOを目指したくなって転職を重ねることになります。SIerやシステム開発会社、ネットリサーチ会社、EC事業会社等、情報システム部門で経験を積みました。その間、CIOを目指す一環として英国国立ウェールズ大学経営大学院でMBAを修得しました。 会社員としての最後は損害保険会社の情報システム部門長の職を得て、2014年9月にデザイニストラボを起業したという経緯です。 その動機は、MBAを修得して経営への関心を深めたことと、実家が自営業をしていて仕事の効率化が大きな課題であるという問題意識がベースとなり、小規模事業者のデジタル化を支援し生産性向上に貢献しようと思い立ったことです。

御社を創業して、どういったことが実現できましたか？　今後、御社をどういう会社にしていこうと考えていますか？

創業当初はプロダクトの開発資金を得るために、ITコンサルティング業としてスタートしましたが、2021年にようやくエンジニアを採用し、2023年1月に『ZENEI』をリリースできました。今は“第二創業期”にあると言えます。 情報システム部門では、エンタープライズ向けERPの導入や運用に携わりましたが、多機能・高価格なものばかりという問題意識がありました。これらの製品が高価なのは、多くのエンジニアが関わるという投資をしているため、そのコスト回収という狙いがあるわけです。つまり、提供する側の論理です。もちろん、企業なので収益を上げ、人件費などを稼がなければならないのは当然ですが、本来はユーザーに貢献できる価値によって価格は決められるべきではないかと考えています。 前述のフィロソフィーには「利他」の精神があります。まずは顧客に利益を上げてもらい、その満足の結果、初めて自社の収益に繋がるという考え方です。そうした考え方から、当社では小規模事業者向けクラウドサービス『ZENEI』の料金は月額固定2万円のみ、という超低価格を打ち出しています。当社が蓄積している効率的なサービス開発・運用ノウハウを惜しみなくサービス提供に注ぎ込むことで、シンプルな機能でも価値のあるサービスをどこよりも低価格で提供し、小規模事業者の業務効率化と発展に貢献していきます。

瀬下さんの仕事観をお聞かせください。

趣味のようなもので、四六時中仕事のことを考えていますね。特に“第二創業期”の今はやるべきことも多いので、仕事三昧の日々を過ごしています。 私にとって仕事は自己実現の手段であり、収入は二の次です。会社の収益の多くは社員に還元していることもあります。前述のフィロソフィーの「従業員の物心両面の幸福を追求する」という理念を信奉する経営者として、社員やその家族を守ることは非常に重要なミッションであると認識しています。

社員に対して、御社でどんな人生を過ごしてほしいか思いをお聞かせください。

四六時中仕事のことを考えることを、社員に求めるつもりはありません。社員には、能動的にイキイキ楽しく仕事をしてほしいと思っています。その結果、お客様に評価され、対価を得て自らの収入に繋がるということを認識してほしいですね。 多くの転職希望者と面接をしていますが、そのほとんどの方が現状の業務内容や上司に不満を持ち、「自分は機会に恵まれていない」と思っています。その点当社は、自社サービスの開発や受託開発などの業務から会社づくりまで、非常に多くの機会を提供できるとお約束します。ぜひアクセスしてみてください。

オフタイムは、どういった過ごし方をしているのでしょうか？

自転車が好きで、本格的なサイクルウェアを身に着け、ロードバイクで100～200kmほどを走ることが大好きです。以前は、川崎市から山中湖までのオリンピックのコースを往復していました。しかしながら、現在は仕事に時間を取られているので、もっぱらインドアサイクルアプリ『ZWIFT』を使って自宅内で自転車を漕いでいます。