株式会社セザックスクリエイティヴ

カタログやマニュアルなどの印刷物、動画、WEBページ、イベントなど、数々のコンテンツやプロモーションを手がけてきたセザックスグループ。そのデザイン部門として活躍しているのが、株式会社セザックスクリエイティヴだ。

親会社であるセザックス株式会社の歴史は1945年に遡る。終戦からわずか3ヶ月弱の11月に「馬場静山堂」の名で創業した。激しく移り変わる日本社会の中で、着実に成長を遂げてきた。そして1989年、制作部門の要ともいえるデザイン室の機能を拡大しようと、部署を分社化する形で同社が生まれたのだ。スタートの時点で、コンテンツ制作のノウハウはかなり高いものだったろう。

つまり同社の仕事は100%、グループ内のプロジェクトである。営業機能を持つセザックス株式会社が受けたプロジェクトの制作を、同社へ依頼。そして同社がそれぞれのコンテンツへと形作る。それぞれの得意分野を活かし、グループ全体で一つのコンテンツを届けるのだ。一つの企業としてクリエイティヴレベルは日々進化しながらも、歴史あるグループとしての基盤も万全だ。

現在、制作本部長を務めるのは草薙晋氏。長きにわたり、セザックス株式会社にて営業として活躍し、グループの歴史やミッションを知り尽くしてきた人物だ。

「当社のスタート当初はやはり、グラフィック（印刷物）の制作が多かったですね。しかし、2010年代からは動画やイベントといったコンテンツにも領域を広げ、2020年代からはWEBページも手がけています。現在もやはりグラフィックは根強い事業。しかしながら動画も、WEBも、それぞれ事業全体の3分の1に到達するほどの勢いで成長しています」。（草薙氏）

制作物の形にとらわれず、進化を続けている同グループ。グループが持つネットワークや信頼をしっかりと活かし、そしてクリエイティヴ領域である同社が着実にレベルをアップさせてきた結果だろう。

同グループが長きにわたって支持されてきた理由には、以下の三つの要素が挙げられる。

一つ目は、業界の幅広さ。
クライアントは、上場している大手企業がメイン。スマートフォンなどの通信業界から、機械・部品メーカーまで、幅広い業界と直接取引している。

「どこかの業界に特化するという体制はとっていません。各クライアントの特色やニーズをしっかりと捉え、それらに沿ったクリエイティヴを手がけています。そういった面で、グラフィックからWEBまで幅広い商材を持っていることは強みかもしれません」。（草薙氏）

そう、二つ目は事業の幅広さだ。
はじめはグラフィック制作から取引を始めたクライアントからも、じきに動画やWEBの制作、イベントといった別領域で依頼されるケースが多い。例えば「今度はイベントを予定しているのですが、こちらもお願いできませんか」と相談が舞い込むのだ。その結果、さまざまなコンテンツを相談できると高評価。長年取引を続けるクライアントが多いという。

そして、“寄り添い型のワンストップサービス”も強く支持されている。
同グループは、商談から打ち合わせ、制作物の作成、印刷、納品まで全てワンストップで提供することが可能。そしてクライアントとの打ち合わせには、営業だけでなく同社の制作メンバーも同席する。クリエイティヴ部門とも直接やりとりできることで、より密に意見交換できるのだ。

同グループは、公式ホームページで以下のようなメッセージを掲げている。
「会いたい、話したい。だから、お客様に寄り添える」
販売促進一つとっても、クライアントの要望は千差万別だ。そのためにグループとして、一つひとつのクライアントとしっかり向き合うことを重視している。だからこそ、セザックス株式会社と別企業である同社も、しっかりと打ち合わせに参加。クリエイティヴのプロとしてクライアントと顔を合わせ、きちんと対話を重ねるのだ。

「社会的なデジタル化で、動画やWEB領域のニーズはどんどん高まっています。もちろん、長年グラフィックを扱ってきた企業として、紙媒体のニーズがゼロになることはないと自信を持って言えます。一方で、我々のクリエイティヴ領域の広さも誇り。形にとらわれず、多岐にわたってコンテンツを製作できる当社が、グループの可能性を広げているとも言えるでしょう」。

これまでに触れてきた通り、同社はセザックスグループのクリエイティヴ部門として、グループの成長に大きく貢献してきた。

そこには、カンパニー制から別法人として分社化したセザックスクリエイティヴ
ならではのメリットが存在している。

まず一つ目は、直接取引というメリット。
グループとして、大手クライアントと100％直接取引できる点だ。クライアントの声を聞きだすことができ、クリエイティヴにおける提案も直々に行える。代理店を挟まない分、スケジュールなどや制作内容の調整も行いやすい。こうしたフレキシブルな環境で、裁量労働制も叶っている。

二つ目は、チームワークの強さ。
人事担当の水越一熙氏はこう語る。「当社ではチーム力を誇りにしていますね。グループ内でしっかり連携。親会社の営業所と当社は同じビルに拠点を構えています。何か相談などあればすぐに行き来することが可能。何より、社内外のミーティングも営業部門と一緒に行うため、情報共有の密度は常に高いのではないでしょうか」

三つ目に、教育体制も挙げたい。
業務におけるOJTはもちろん、グループのルーツや文化についても、入社後の研修を丁寧に行っている。またキャリアアップに向けて、入社歴や役職に合わせたステップアップ研修も実施。合わせて、スキル向上に向けた『Udemy』などのeラーニング体制も整えている。上昇志向のある人にとっては心強い。

また安心してもらいたいのは、同社におけるキャリアアップの環境。「クリエイティヴ部門は、管理職などへのキャリアアップができないのではないか……」と思う人もいるかもしれない。しかし同グループでは、クリエイティヴ部門にもキャリアアップがしっかりと用意されている。

このような同社では、新卒から長く在籍しているメンバーも多い。例えば、草薙氏もその一人。新卒からグループに所属し、グループ内の複数のステージで活躍してきたのだ。そんな草薙氏がこう語るから、説得力は強い。「長く働いてきた身として、人を大切にする文化はしっかり根付いていると思います」グループの風通しの良さや充実した教育体制からも、その文化はよく分かる。

人を大切にする文化がある――。ということは、一人ひとりの協調性も求められるのは当然のことだろう。親会社である営業部門と連携するだけでなく、クライアントとも直接ふれあうため、コミュニケーションの機会はかなり多い。そして密度の高いものになりそうだ。

「そして、新しいことに絶えずチャレンジする人と一緒に働きたいとも考えています。幅広いクリエイティヴ領域を取り扱う分、時代やニーズの変化に合わせて新しいジャンルも取り入れていく予定です」。（草薙氏）

「クリエイティヴの限りない可能性に挑戦し、社会に貢献したい」――。そんな思いを持つ人材が、広く、そして長く活躍できるフィールド。それがセザックスクリエイティヴだ。