ご略歴をお教えください。
イギリスにある大学の大学院修士課程でソーシャルサイエンスを専攻し、修了後は国際開発協力の仕事にタッチしました。2012年に帰国することになって就職先を探した際に、縁があって当社のルーツであるボーダーズ社に入社します。東京オフィスの海外調査部門で3年ほど働いた頃にマーケティングアプリケーションズに社名変更し、その年に海外調査部門がリサーチパネルエイジアと事業統合してデータスプリングが設立されました。それを機に、フィリピン支社に赴任して支社全体のマネジメントに携わります。2018年にCEOに就任し、グループ全体の事業戦略を手掛けるようになりました。2020年にコロナ禍となって帰国し、日本本社で経営に携わり、2023年4月、現職に就きました。 現在は、上海の中国法人に常駐しています。ここにはグループのシステム開発のコアとなる部隊があり、プロダクトづくりを次のステージに高めるべく、当地のCTOと共に課題に取り組んでいるところです。
御社をどういう会社にしていこうと考えていますか?
メインテーマは、仕事を楽しめる会社にすることです。その目的は、お客様に対して信頼できるサービスを提供すること。そのためには、社内でも社員同士がお互いに信頼し合って楽しく仕事に取り組める環境が必要です。経営層と社員は役割の違いしかなく、お互い平等であることを重視し、組織マネジメントではフランクな風土をつくり上げることを心掛けています。
細野さんの仕事観をお聞かせください。
仕事に関わるメンバー全員と、自らも成長していくことだと思っています。お金を稼ぐだけなら、どんな仕事をしていても同じ。お金を稼ぐことは前提ではありますが、その中で個人として、また関わるチームとしてどれだけ成長できるかが重要だと思います。 個人的には、自己成長のために毎年最低一つ新しいテーマにチャレンジし、最低1年間は続けることを課しています。ちなみに2023年度は、中国にいることもあって中国語で日常会話ができるようになること。年内までに達成できるようにしたいと思っています。 また、これまで10年ほどこうしたチャレンジを続けていますが、その中でも一番有意義だと思うのは健康づくりですね。早寝早起きや三度の食事等、生活習慣をきちんとするというごく基本的なことから筋トレまで、体のコンディションづくりには気を配っています。コンディションは仕事や生活全般に直結するからです。
社員に対して、御社でどんな人生を過ごしてほしいかの思いをお聞かせください。
当社グループで仕事をすることは楽しい、と感じてほしいです。当社で出会う人との縁を大切にし、いい関係性を続けてほしいですね。 会社として個人主義的なトップアスリート集団を目指すよりも、ワンチームとなるようなチームワークに秀でた集団を目指したい。それによって、他社よりも優れた品質のサービスを提供し、勝ち抜いていきたいとの思いがあるからです。 そこでグループ各社に対して要望しているのは、採用においてはスキルより人柄を重視し、毎日この人と一緒に仕事がしたいと思う人材を採用してほしい、ということです。ですから、求職者の方も、まずは当社にアクセスして当社のメンバーと毎日仕事がしたいと思うかどうか、ぜひ確かめていただきたいと思います。“相思相愛”ではないですが、そんな仲間による集団で楽しく力を発揮していただきたいと願っています。
オフタイムは、どういった過ごし方をしているのでしょうか?
妻と4歳になる子供と、近所のカフェに行ったり、国内外に旅行したりと一緒に過ごす時間が長いですね。 自分一人の時間としては、健康づくりも兼ねて、週3日は自宅で筋トレをしています。いつでもできるよう、家には3台のマシンも置いているんです。