三井金属グループにおける豊富な経験・実績と、独自開発テンプレート製品が強み
三井金属ユアソフト株式会社は、三井金属グループの情報システム会社。2022年度から現社名に改称し(旧社名:株式会社ユアソフト)、同グループ全体のDXを牽引していく存在を目指す。それと共に、強みとするサービスのグループ外への拡販にも取り組んでいく構えだ。
同社は、国内外の三井金属グループに対し、情報システムにおけるインフラ面やアプリケーション面からあらゆるサービスを提供している。中でも、売上の半数を占める主力サービスは、SAP ERPの導入および活用支援。その強みは、大きく「三井金属グループにおける豊富な経験・実績」と、独自開発による高品質なテンプレート製品『リアルモデル』の2点が挙げられる。
●三井金属グループにおける豊富な経験・実績
1997年に同グループの基幹会社である三井金属本体にSAP ERPシステムを導入後、1998年にはグループ各社にも導入を進めた。その後、各社における同システムの諸モジュールの利用拡大やアップグレードに取り組む。
2001年には、SAP ERPテンプレート『リアルモデル』を構築し外販事業もスタートさせる。2004・2005年と2年連続でSAP社のアワードを受賞する等、グループ内外から高く評価されている。
同社によるグループ企業へのSAP ERP導入により、それまでバラバラだったグローバル各社の基幹システムを一つのシステムに統合。情報を一元的に集約し、可視化・共有化を図ることで、より迅速な意思決定に繋げることができている。
「こうした実績を基に外販にも乗り出し、“ERPによるインとアウトのスパイラル成長”と私が呼ぶ強みを発揮しています。当グループで実践的・徹底的に取り組んできたICT化による付加価値を社外にも提供。そこで新たに得た知見をグループ内にも活かす形で、スパイラルアップ的に事業を成長させ続けています」と、代表取締役社長の萩原弘太氏は胸を張る。
●『リアルモデル』
SAP ERPは、様々な業種と業務で必要とされるプロセスと機能を実現できるERPパッケージ。そのため、パラメータは数万種類も用意されている。通常、SAP ERPの導入に際しては、これらパラメータをゼロから設定していかなければならず、スペシャリストでも大きな手間を要する。これを同社は、業種や業務ごとに必要とされるパラメータの設定を事前に済ませたテンプレート製品『リアルモデル』を開発することで、SAP ERPの導入をより短期間・低コストで行えるようにした。製品には、主に次のものがある。
・『リアルモデル for 製造』
・『リアルモデル for 商社』
・『リアルモデル for IT』
・『リアルモデル for 会計』
三井金属グループには多種多様な製造業のほかに流通業やサービス業等の企業があり、グループ外の諸企業を含めて『リアルモデル』はこうした諸業種における実際の業務運営の中で実証と改良を重ねてきたことによる高品質を誇っている。
SAP ERP以外でも、同グループ全体の業務システムを支える情報インフラにおいて、データセンターの保有、セキュリティ対応、および個社において必要となる業務アプリケーションの開発・運用等を担い、グループ全体の発展を支えている。