Supershipホールディングス株式会社 代表取締役社長CEO Supership株式会社 代表取締役副社長COO 流通業界、IT業界、ゲーム業界などで新規事業およびプラットフォーム事業における戦略策定及び運営を歴任。2015年にSupershipグループの立ち上げに参画し、2018年10月にはSupership株式会社取締役副社長COO（現任）、2019年12月にはSupershipホールディングス株式会社代表取締役社長CEO（現任）に就任。Supershipのコアコンピタンスであるデータとテクノロジーを核に、グループの収益成長を牽引するデータイネーブラー事業領域を管掌。

パーパスの「ミライリアル」という言葉に込めた想いについて教えてください。

未来のリアルなビジネスと生活のカタチを想像し、その実現に欠かせない、今までになかった新価値を創造する――ここでいう「ミライ」とは何十年先といった遠い未来の話ではありません。最近は変化が著しく、10年先を予測することすら難しい時代です。先読みするとしても、2～3年がいいところでしょう。その中で、私たちが創りたいもの、世の中に対してインパクトを残せるものを真摯に創っていきたいという想いを込めています。 このパーパス作成は、私がSupershipホールディングスの社長に就任して最初に行った仕事です。共創体という特殊な形を採るグループ各社が、同じ方向を向くための道標になれば、と。もちろん、私一人でつくったのではなく、当時の経営幹部が何度も集まって議論を重ね生み出したものです。つまり、私たちみんなの言葉を紡いで纏めたもので、それだけ強い想いが込められています。

代表の稲葉さん自らが新規事業創出活動を牽引する背景や想いについて教えてください。

スタートアップにとって、新規事業を生み出すことは生命線です。私も、かつてはプロダクトをつくって減損させた経験もあります。経営者となった今では、とんでもないことだと当時を振り返りますが……。 でも、あの頃の私がそうであったように、無邪気に新しいものを生み出す経験を、メンバーみんなにしてほしいのです。ただし、好き勝手にやるのではなく、会社として投資する以上は一定のルールの中で進めてほしいという思いで制度化しています。また、新規事業を立ち上げるにあたって一人で抱えて上手くいくケースは私の経験上、ないと思っています。制度化の中で予めチームを組成し、リソースを準備しておく狙いもあります。 『ミライリアルCHALLENGE』や、『SSGSS』などの新規事業創出プロジェクトは手厚い内容になっていて、新規事業を生み出すために必要な知識を得ることができます。ここで得た知識やアイデアをブラッシュアップしていく経験は、たとえ事業の途中で失敗したとしても、自分の担当業務の範囲で応用したり、還元できる貴重なものです。挑戦して損することはないでしょう。だから、少しでも興味があるなら、メンバーには参加してほしいと思っています。

直近でリテールメディア領域に注力している背景を教えてください。

当社は、デジタルマーケティングの畑で、アドテクを駆使してここまで事業を発展させてきました。ただ、3rd Party Dataが使えなくなる今後、従来のアドテク単体で事業を継続していくのは、正直難しいでしょう。一方で、インターネット検索サイト等を手掛ける会社や大手SNSといった巨大な媒体ではなく、身近な経済圏にある1st Party Dataは、ここから一気に芽吹いていきます。リテールメディアから得られるデータもその一つであり、こういったデータを、プライバシー保護に配慮しながらビジネスにしていく局面が、これからやってきます。 リテールメディアという言葉は、2022年、にわかに注目度の高まった言葉ですが、当社は2021年からプロダクト開発を進めていました。その第一弾が、2022年にリリースした『プロモタグ™』です。ただ、これはアプリ開発の工数を大きく削減する開発キットですから、プロモタグを実装した流通事業者のアプリがアプリストアに出てくるタイミングが本当のリリースだと思っているので、それは2023年の上期から下期になる予定です。

稲葉さんの仕事観について教えてください。

仕事とは、創造すること、クリエイトだと思っています。例えば、10人でこなしている仕事を8人でこなせるようになったら、すごく革新的なことです。創造して行動を起こす――これほど楽しいことはありません。当社は、人の言動を押さえ付けるようなことはないので、言いたいことがあれば言ってほしいし、色んなことに挑戦したらいいと思います。そうして、クリエーションやイマジネーションを体現するのが仕事ではないでしょうか。誰かのためにいいものを創りたいという世界もあると思いますが、私は自分ドリブンに創造をかき立てられる作業をすることが仕事だと思っています。 私も久しぶりにSSGSSで現場に立ってアイデアを絞ったりメンバーと議論しているので、最高に楽しいですよ。

最後に、応募者へメッセージをお願いします。

インターネットセクターの中でもマーケティング領域はまさに過渡期にあり、非常に面白いことに挑戦できる時期がきていると言えます。圧倒的勝者がまだいない領域で、勝ち筋をどのようにつくっていくか、まさにゲームをする時間だと思っています。とてもエキサイティングなタイミングであるこの時を逃すと、この先ゲームチェンジャーになり得る機会がいつ訪れるか分かりません。それに当社であれば、この領域で多くの実績をつくってきた豊富な人財だけでなく、KDDIグループとしてのポジショニングを活かした強力なアライアンスパートナーもいます。そういったアセットも上手に使いながら当グループらしい勝ち筋を創造していきませんか。 このゲームに主体的にチャレンジしたい人であれば、どんな方でも歓迎します。今しかできない仕事を一緒にしていきましょう！