株式会社JSOL

三井住友フィナンシャルグループ（SMFG）のITカンパニー、日本総合研究所を母体にする株式会社JSOL。2006年7月に分社独立するまでは日本総合研究所の一部門として、SMFGグループ外の企業に対するITソリューションの提供の実績を積んできた。<br /><br />日本総合研究所のイメージからJSOLを「金融系に強いSIer」ととらえてしまうと、それは実態にそぐわないことになる。日本総研がグループ内の各社を顧客とするのに対して、同社は、一般企業や公共団体、そしてグループ外の金融業者を対象として独自のソリューションの提供を行っているのだ。実質は、全く異なるマーケットにおいて活躍する、兄弟会社のような存在なのだ。<br /><br />2006年日本総合研究所から「船出」し、まさにこれから自分達の足で立ち、事業を推進していかなければならないという情熱に燃えている。社長の小名木氏が「コミュニケーションを取りやすいように」とこだわって選んだという晴海の美しいオフィスは、フロア全体が見渡せる開放的な造りが自慢。フリーアドレスで、そこここに設置された打合せスペースには度々人が集まり、積極的な議論が交わされているという。

JSOLは、製造・流通などの一般産業分野、自治体・外郭団体・教育などの公共分野、SMFG以外の保険・証券・銀行といった金融業界と、広く実績をあげてきた。中でも強みを持っているのが会計・販売管理を中心としたERPシステムの構築だ。その取り組みはベンダーからも高く評価され、「SAPAWARD OF EXCELLENCE」を長期にわたり連続して受賞している。SAP認定コンサルタントも127名抱えている（2007年9月現在）。<br /><br />2007年にはITコンサルティング本部が設立された。ここでは、同社のコンサルタントが顧客のCIOの“右腕”となって顧客企業の情報システム戦略に貢献する戦略を推進する。情報化戦略の策定からベンダー選定、開発、運用のアウトソーシングまでを一貫して同社が請け負うための取っ掛かりとなる。<br /><br />「ITコンサルタントを中心に、お客様の情報システム部門と一緒になり、ワンストップサービスを行っていくことは、今後お客様に最も求められることであり、当社はそこに挑戦していきたいと考えています。」と人事部 伊藤氏は説明する。

2006年の会社設立以降、IT企業として競争力をより一層高める為の“会社作り”も急ピッチで進められている。現在、社内改革のための各種プロジェクトが目白押しだという。基本的に、社内制度や仕事の進め方などは社員主導で決められていく。各プロジェクトに事務局が設けられているが、会社をどうしていくべきか、具体的な部分は現場が決めるのだ。このため、納得度の高い制度が作られることになる。<br /><br />中途採用で入社する方についても、「創業メンバーとして受け入れたい」と伊藤氏は語っている。もちろん、そのためには、自分の想いを持ち、発信し、行動する力が必要だ。社長自らが風通しの良いオフィス環境にこだわったことからも分かるとおり、社長をはじめとしてすべての社員の距離感が近く、情報共有を活発に行っており、すべての社員が「ネットワーク型の仕事」をしているからだ。「前の会社でやってきたやり方が明らかに当社のやり方に勝るということがあれば、是非、遠慮なく発信してほしいと思います。それが受け入れられる会社ですから。」と伊藤氏。<br /><br />「変えてゆける会社です。そこに参画してくれる方とお会いするのを楽しみにしています。」と続ける。<br /><br />なお、アプリケーションエンジニアはもちろんのこと、ネットワークインフラエンジニアやデータベースエンジニアも渇望される。現場の社員が中心となって、保有スキルや業務実績等が社内トップクラスのエンジニアであると認定する制度「ITプロフェッショナル認定制度」を新設した。自らの専門性を高め、プロフェッショナルとして認定されることを目指してチームの中で切磋琢磨していくことで、一流のエンジニアになれるのも、同社の魅力の一つである。