なぜdatagustoを設立しようと思われたのですか。
起業の原体験となったのは、アパレルバイヤーをしている知人から受けた相談です。バイヤーは、マーケットや顧客データを分析し、次のシーズンに何が売れるかを予測して商品を仕入れます。しかし専門知識がない彼女が通常業務と並行してデータ分析をするのは簡単なことではありません。かといってコストを考えると、コンサルティング会社に依頼するわけにもいきません。そうなると、毎日遅くまで残業してExcelで分析していくしかないとなるわけです。 それでは何の解決策にもなりません。それならばコンサルティング会社にいて、彼女達のような状況の人がいることを、身をもって分かっている自分が、専門知識がない人でも簡単にデータが扱えるツールを作るしかない。自分以上に困っている人を助けられる人はいないだろうし、自分がやらないと世の中は変えられないと思って起業しました。
datagustoという社名に込めた想いを教えてください。
社名の『datagusto』の「gusto」は、イタリア語やスペイン語で「歓び」とか「何かをする時の心からの楽しさ」といった意味を表す言葉です。データから、歓びやワクワク感を生み出したいという想いから、この社名に決めました。 また、私達の会社のロゴは鍋をモチーフにしています。これはAI分析ツールを開発する際に、材料を入れてスイッチを入れると、自動で調理してくれる自動調理器をイメージしたことに由来しています。データは料理と同じで、調理してあげないと美味しく食べること、すなわち役立つものにすることができません。データはあるけれど、どう使っていいか分からないと悩む方達のために、レシピに従って材料=データを入れるだけで、調理=分析を簡単にできるツールを目指しました。
仕事をする上で大切にしていることを教えてください。
実は私自身は今『datagusto』でやっていることは、仕事だとはあまり思っていません。それよりはミッション(使命)だと思っています。先ほどお話ししたバイヤーの友人のように困っている目の前のユーザーを助けたい、いいモノを提供することによって、グストになってもらいたい。そんな想いを持って日々業務に取り組んでいます。 当社ではコアバリューの一つとして「私たちはその人がどんな人であれ、gustoにする」を掲げています。そして社員全員が、ユーザーさんや一緒に仕事をする人等、目の前の人に歓んでもらうためには、何をすればいいのかを考えて仕事に取り組んでいます。そんな私達の想いに共感できる方に来ていただきたいですね。
社員の皆さんのモチベーションを高めるために意識・工夫されていることはありますか。
社員のみんなには、できるだけ色々な活躍の機会を与えてあげたいと考えています。会社が成長して組織が大きくなると、役割が固定化されてしまうので、色々なことにチャレンジできるのは、スタートアップの今の時期だけです。実際、前職ではコンサルタントだった人がカスタマーサクセスの責任者として仕組みづくりからチャレンジしていたり、ゲーム会社のプランナーだった人が、セールスやオペレーションに挑戦したりしています。エンジニアも、設計から実装、運用まで開発のあらゆる領域に携わることができます。 また、大きな会社ですと、社員はなかなか経営の意思決定に立ち合うことができませんが、当社では社員全員が会社の意思決定を見えるようにオープンにしています。そして、意思決定自体はできないまでも、できるだけ参加してもらうようにしています。そのため、自分達が会社を運営しているのだという意識を持って働くことができます。
これから入社される方に期待していることは何ですか。
現在、当社には正社員はまだ4名しかいません(2022年3月時点)。今度入って来る方は私達にとって5人目の正社員です。一般に会社は、最初の10人でカルチャーが決まると言われており、私もその通りだと思っています。ということは、当社の未来は、これから入って来る5人の方にかかっていると言っても過言ではありません。 あなたには是非当社の未来を担う人材として、『datagusto』のこれからを一緒にイチから作っていってほしいと考えています。「自分がこの船を一緒に操縦して進めていくぞ」というぐらいの気概を持った方を求めています。そんな方にはどんどん機会を与えていくつもりです。私達の一員となって力を発揮していただく方をお待ちしています。