社会に出る前から、経営者を目指していたそうですね。
中学~高校の頃から、「絶対に経営者になる」と決めていましたね。私は探究心が強く、社会に対して「何故こうなっているのか?」と思うことが沢山ありました。しかし、理由を明確に答えられる人が周りには一人もいない。自分が完全に納得できる状態にするには、自分で納得できるものを作るしかない。そこで会社を自分で作ろうと決めました。 大学ではなく専門学校に進んだのは、私の計画の一環です。大学の合同説明会に参加した際、「大学で何が身に付くか」を明示してもらえずモヤモヤしていました。しかし一校だけ、大学の付属校として参加していた専門学校が、「授業では実際の仕事を経験できる」と答えてくれたのです。私はその学校に進学。「30歳で経営者になる」という目標を立てました。
株式会社イエロー・デジタルエンターテインメントを立ち上げた理由を教えてください。
長年、広告業界で培った知見を活かし、「個人」→「ファン」へのコミュニケーションにフォーカスした事業にフルコミットしようと決めたのです。昔ながらのメディアや慣習を理解しながらも、これまでの枠にとらわれない活動を支援していきたいと考えています。 才能を持った個人が活動を広げるには、大手メディアに出ること。大手メディアに出るには、事務所と専属契約を結ぶこと。それが今までの常識でした。しかし現在は、SNS等を活用すれば個人でどんどん発信してファンを作り様々な形で収入を得ることができます。弊社は専属契約に拘らず、エージェントというビジネスモデルを浸透させる為、新しい存在意義や価値を創り出さなければなりません。 そこで私は、成長意欲の高いクリエイターを沢山集めて教育し、パートナーとしてその後の活動を支援していくために当社を立ち上げました。
社長として、現在はどのようなことに力を入れていらっしゃいますか。
これはどの会社の社長も同じかもしれませんが、私はマネジメント層の育成に力を入れています。具体的には、社会人としての人間力の醸成です。 当社には、特殊な才能を持った人材が集まりました。現役のトップクリエイター、元ミュージシャン、元アイドル…組織で受動的に働いていたビジネスパーソンは一人もいません。彼・彼女らの経験や才能は、是非活かしてほしい。しかし一方で、その経験や才能が一つの方向に向かって発揮されるように、会社としての方針をはっきりと伝えています。 クリエイターがファンに発信し、ファンを増やすこと。そのクリエイターが継続的に活動できるように教育・支援すること。全て「人から人へ」が軸です。だからこそマネジメント層には、相手の気持ちを考えられる人であってほしい。このことは、折に触れて何度も伝えるようにしています。元々マネジメント層には人への思いやりがある人しか採用していませんので、みんな理解はしてくれているでしょう。
設立して日が浅いのでお忙しいと思いますが、リフレッシュ方法はありますか。
自然やアウトドアが好きで、コロナ禍の前はよく行っていました。平日はPCとスマホばかりを見ていますから、息抜きは欠かせませんね。特にウェイクボード等のマリンスポーツ系をやっていました。水辺のオープンスペースが一番落ち着きますね。山中湖に行った時も、山や鳥の鳴き声にあまり惹かれることはなく、湖にボードを浮かべていました。 若い頃はアウトドアではなくバンド活動をしていたのですが、社会人になって朝から晩まで働くようになり、健康管理に気を付け始めました。脳の回転を良くするという意味でも、体を動かすことが自分には合っているようです。 ちなみに仕事に必要な読書等はしますが、インドアの趣味は全くありません。
最後に、大切にしていらっしゃるポリシーについて教えてください。
「きっかけを与えられる人になる」ということをポリシーに持っています。これは社会人になって初めて就職した会社で見つけた答えです。それ以来「自分が何を与えられるか」「人に対してどうありたいか」を常に意識するようになりました。 そして辿り着いたのが、人や業界に「きっかけ」を与えよう、新しい考え方を持ってもらえるようにしようと決めたのです。様々な業界の方々と接していて、「城山さんに会って考え方が変わったよ」と感謝されることが、自分自身一番モチベーションが上がりますから。 今一緒に活動している仲間はもちろん、クリエイターの方々、そしてクライアントの皆さんにも、そういうきっかけを提供できたら嬉しいですね。
