エンジニアが「納得感」をもってキャリアを積む”社員主導”のIT企業
多様な課題解決に対応できるシステム開発やDX事業、官公庁から通信業・製造業・金融業等、幅広い領域でのニーズに応える受託開発事業等、ITソリューションを軸としたビジネスを展開しながら成長を続ける株式会社リファルケ。開発業務をメインとしている同社の活動においては、技術者の育成や教育メニューの策定といった教育研修事業にも注力する等、顧客企業へのサービス提供だけではなく、実作業を担当するエンジニアへの価値提供にも積極的に取り組んでいるのが一つの特徴となっている。同社を設立したきっかけについて「働く社員の幸せを追求したかった」と語る代表取締役社長・藤澤卓彌氏は、その設立経緯について次のように語ってくれた。
「これからの先が見えないVUCA時代においては、会社が社員を管理、支配するのではなく、社員1人1人が自らで舵取りを行えるようにすることが、会社の使命だと考えます。その為には、会社は社員と対等な立場に立って、社員の能力の発揮と成長の機会を
存分に支援する必要性があるわけです。そんな環境や文化を1から作りたい、そんな思いでリファルケを設立しました。」(藤澤氏)。
同社が取り組むシステム開発事業に関しては数多くの企業が競合として存在するが、その状況の中での強みとなっているのが、エンジニア達が意欲を維持しながら働くことができる独自の仕組みにあると藤澤氏は語る。その仕組みとは、エンジニアに対して手掛ける案件の情報を全て開示し、受注額やプロジェクトで扱う技術等を全て把握した上で、自身のビジョンにマッチする案件を選択できるという内容だ。情報を得ながら自身の業務を選べる仕組みの効果について、同社の採用担当である石榑聖明氏は次のように説明している。
「設立から3年を経た当社の特徴の一つが、これまで離職者が一人もいないということ。当社では成果主義を掲げていますが、そこに感じられるのはハードルの高さではなく、結果とそれに対するリターンが明確に見えるという『評価の納得感』です。会社が、社員一人ひとりのキャリア戦略、ライフステージへの考えをしっかり受け止め、目指すべき姿を会社と社員が一緒になって追求してきた結果だと、私達は受け止めています」(石榑氏)。
情報を全て開示することで、エンジニアが自身のスキルアップに繋がるかどうか、納得感のある給与を受け取れるかどうかを自身で判断しながら、案件を選択できる。更に、その選択が長期的なキャリア設計においては、どのように考えられるかをいつでも国家資格キャリアコンサルタントやCTOに相談できる環境が整備されている。その仕組みによって、まさに“社員主導”の企業が形になり、エンジニアが幸せを感じながらキャリアを積むための環境を生み出しているのである。
この仕組みにより、エンジニアの働く満足度を高めていける事に加え、“自分で決めたから、頑張ってみよう”という前向きな責任感も生み出し、サービスの質を上げるという結果にも繋がっています。その意味で、顧客企業にとってのメリットも生み出していると、私達は考えているんです」(藤澤氏)。
技術者のための環境整備と地方創生をサイクルさせる新たな取り組み
今後の事業展開について、同社が注力していくものがダイバーシティ経営によって、「頑張りたい、変わりたい、成長したい人」が活躍できる総活躍社会の実現に伴った地方創生事業である。
自社でその取り組みを始めるきっかけとなった思いについて、藤澤氏は次のように説明してくれた。
「日本国内における経済の問題が取り上げられる際には、GDPの著しい低下や経済成長率の鈍化にスポットが当たる事が多いと思います。しかし、実態としては、働けなくても、何かしらの理由で働く事の出来ない成長意欲や就業意欲の高い方々が日本には多く存在している事も事実です。現在の社会情勢により、少しずつ新しい働き方が出来るようになった今こそ個人の意向や事情を汲み取り、環境や場所を問わない在宅、フルリモート、リモートワークといった、あらゆる垣根を越えて、仕事が出来る機会を増やし、生産性を高められる就業環境を構築していく必要性があると考えています。その為には、東京だけではなく全国各地に拠点を広げ、どこにいっても社員全員が活躍し、輝ける成長の場を提供する事で多くの人の、働く満足度を高めてライフキャリアを充実させていく。それこそがリファルケの掲げる、『ヒトとヒトとのあたたかい繋がりを作ることで、ヒトとヒトが生み出す社会問題を解決する。』というビジョン実現への一歩です」(藤澤氏)。
そうはいっても、こういった先行き不透明な時代においては新しい一歩を踏み出す勇気が中々湧いてこない事を個人の課題として捉えていた藤澤氏だが、ある社員からの相談によって、地方進出する意思を固めたということだ。
「ある社員から、ライフステージの変化によって地方に帰らなければという相談がありました。私の中では地方でも活躍してもらえるように環境を構築するという返答をしようと考えていましたが、その社員から更に言われた一言が印象的でした。『リファルケの社員として残してもらえるのであれば、どんな仕事でも頑張りたい。』私自身が想像するよりも、遥かにリファルケを想ってくれていたと知り、気持ちが奮い立ちました。環境を問わず、どこでもリファルケの社員としてライフキャリアを充実させられるような仕事を生み出し続けられるよう、今の成長スピードで満足してはいけないと思っています。」(藤澤氏)
今まで地方創生事業で思い描いていた事としては、経営者の高齢化や後継者不足といった廃業や倒産リスクに対して、ITを通じてソリューションを提供し、結果的にステークホルダー全員が幸せになれるかどうかだった。ただ、M&Aというソリューションでは、株主資本主義の面から“マネーゲーム化”してしまうという問題が潜んでいることもあり、リファルケの掲げるビジョンの実現に近づけられるソリューションであるのかどうか頭を悩ませていたという。
リファルケの掲げる地方創生事業は、社員に対する向き合い方会社主導型ではなく、社員支援型を基本的な経営思想としているからこそ生まれる。当然、地方経済活性化への道筋づくりという効果だけではない。その事業展開によってエンジニアの働く環境を全国に広げ、これまで同社がこだわってきた社員の幸せを実現するための土台づくりにも繋がる。そして、その環境の中でエンジニアが質の高い業務を結果として残すことで、地方への貢献を実現するというサイクルを生み出すことが、藤澤氏の狙いだといえるだろう。
国家資格キャリアコンサルタントが社内常駐し、一人ひとりに最適化したキャリア戦略を実践
ITソリューションの提供、事業継承と地方創生という事業に加え、同社の活動の特徴となっているのが「技術者のキャリア形成支援」への取り組みである。代表である藤澤氏、採用担当の石榑氏共に、国家資格キャリアコンサルタントを保持している他、社内には専任担当者である国家資格キャリアコンサルタントが常駐し、自社で活躍するエンジニアの心理的安全性を担保したキャリア形成支援を行っている。
「『希望する働き方』を考えるとき、給与や条件といった側面は勿論大切で、弊社では希望を最大限実現できる体制を整えています。しかし、そこで終わってしまっては、短期的な視点でしか「キャリア」を捉えられていないことになります。社員一人ひとりの生き方や価値観といった根本に、会社が真剣に寄り添い、尊重しなければ、本来の意味での「キャリア形成支援」とは呼べないと考えています。キャリア支援の専門家である『国家資格キャリアコンサルタント』を専任担当者として社内常駐させることで、社員のどんな小さな声も聞き逃すことなく、継続的かつ長期的な視点で、社員のキャリア形成に取り組んでいます」(藤澤氏)。
藤澤氏と石榑氏がキャリアパスや価値観、取り組む業務と社会的な市場価値といった軸でヒアリングを行い、業務に関する技術的な相談については同社のCTOであり副社長でもある平野浩司氏が受け付ける。そんなトータルなコンサルティングによって社員のキャリアアップを支援し、幸せを感じてもらえる環境をつくり出しているのが、同社の環境にある最大の魅力なのかもしれない。
「社員主導の会社経営という部分は、私も実際に入社して改めて強く感じています。自分達で考え、それを提案・行動する姿勢があれば、沢山のことが実現可能です。取り組む業務にパワーを投入できる機会を得られる当社で、これから入社する方とも一緒に成長していけたら嬉しいですね。仲間思いのメンバーばかりですので、自身が考えている事や大切にしてい事を自由に発信できる雰囲気がある中で、共に楽しく仕事を進められるはずです」(石榑氏)。
藤澤氏はまた、迎え入れる人材については、その人生観や価値観を重視したいという考えを持っている。能力があるのに活躍できる環境がない人、もっと頑張りたいのに成長を実感できていない人…リファルケでは、多様な価値観・境遇の人材が活躍できる環境を用意できると藤澤氏は語っており、石榑氏と同様、共に成長していきたいという思いを持つ方を仲間として迎えたいということだ。
「当社のことを知って好きになってもらえる方をお迎えしたいというのが私達の思いなんです。まずは、興味を持ってもらえるだけでありがたいと思いますし、成長をしたい、一緒に頑張りたいと思っていただける方であれば、必ず当社の環境で輝くことができるはず。そんな方に是非お会いして、仲間に加わっていただければ本当にありがたいと思っています」(藤澤氏)。
株式会社 リファルケの社員の声

20代後半
2021年08月入社

20代後半
2021年10月入社

30代前半
2021年10月入社